譲歩する気がないプーチン大統領:うわべでは「トンネルの出口に光が見えた」と和平を語るものの......
- 強気の姿勢を示すプーチン大統領
- 中国との連携を深めるロシア
- 「トンネルの出口に光が見えている」
- トランプ米大統領に対するリップサービス
- ウクライナに対する譲歩はなし
- ウクライナのNATO加盟は断固拒否
- モスクワでの和平交渉を提案
- ゼレンスキー政権の正統性
- ウクライナ側の主張
- プーチン大統領による攪乱
- トランプ政権による対応
- 口先ばかりのトランプ政権
- 和平交渉の進展はなし
- インドに対する関税
- ロシア産原油の購入を継続するインド
- プーチン大統領に時間を与えただけ?
- 継戦を図るプーチン政権
- ゼレンスキー大統領の反応
- 「テロ国家の首都に行くなど、論外」
- 「プーチン大統領は信用できない」
- 首脳会談の可能性は潰えていない
- ロシア国内でなければ首脳会談も可
- 軍事行動を活発化させるプーチン政権
- ウクライナ各地への大規模攻撃
強気の姿勢を示すプーチン大統領

今月初めに中国を訪れ、中国、北朝鮮との結束を確認したプーチン大統領。ウクライナが要求に応じなければ、ロシアは軍事力によって戦争を終わらせるほかないと強気の姿勢を改めて示した。
中国との連携を深めるロシア

訪中したプーチン大統領は抗日戦勝80周年を記念した軍事パレードに出席したほか、中国向けの天然ガス輸出を強化する新たなパイプライン建設で合意。その一方で、ウクライナに対しては強硬な姿勢で臨む構えを崩さなかった。
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「トンネルの出口に光が見えている」

プーチン大統領は記者団に対し、「もし、常識が優勢になれば、(ロシアとウクライナが)受け入れ可能な解決策に合意し、紛争を終わらせることができるでしょう。トンネルの出口に光が見えています」とコメント。
トランプ米大統領に対するリップサービス

同大統領はさらに、「トランプ大統領が率いる米国の現政権は口先だけでなく、本気で問題を解決する姿勢を見せています」と述べ、トランプ大統領をおだてて見せた。
ウクライナに対する譲歩はなし

そして、「トンネルの出口には確かに光が見えるように思います。先行きを見守ることにしましょう。うまく行かなければ、軍事力で課題を解決するまでです」と述べ、ウクライナに対して譲歩するつもりはないことを明確にした。
ウクライナのNATO加盟は断固拒否

ロイター通信いわく、プーチン政権がウクライナに対するこれまでの要求を緩める気配はないが、とりわけ重要なのはウクライナのNATO加盟を断固拒否するという方針だ。
モスクワでの和平交渉を提案

プーチン大統領はまた、ウクライナのゼレンスキー大統領がモスクワを訪問するなら、会談を行う用意があると発言。和平交渉の進展を望むならば、首脳会談は不可欠だとした。ロイター通信が報じている。
ゼレンスキー政権の正統性

一方、BBC放送によれば、プーチン大統領はゼレンスキー政権について、大統領選挙を停止しており、正当性がないとの立場を繰り返したという。なお、ウクライナ側はこれについて、ロシアによる侵略を受ける中で選挙を行うことはできないと述べ、反論している。
ウクライナ側の主張

『ウクライナ・プラウダ』によれば、ウクライナのアンドリー・シビハ外相は、モスクワでの首脳会談について「受け入れられない」とコメント。少なくとも7ヵ国がウ露首脳会談を仲介すると申し出ており、モスクワでの開催はあり得ないとの立場を示した。
プーチン大統領による攪乱

シビハ外相いわく:「これら(7ヵ国による仲介)は真剣な提案であり、ゼレンスキー大統領はいつでもそのような会談に応じる用意があります。ところが、プーチン大統領はわざと受け入れがたい申し出を行うことで、かき乱そうとしています」
トランプ政権による対応

同外相はさらに、「ロシアに真剣な和平交渉を促すには、圧力を強めるほかありません」とした。一方、米トランプ政権はたびたびロシアに対する制裁を振りかざしてきたが、それを実行に移す気配はない。
口先ばかりのトランプ政権

『ニューズウィーク』誌が9月2日に掲載した記事いわく、トランプ大統領は7月14日に、ロシアに対する和平交渉の期限として50日間というタイムリミットを提示した。ところが、和平に向けた進展が見られないまま、期限を迎えてしまった。
和平交渉の進展はなし

トランプ大統領はロシアが和平交渉に応じない場合、同国の貿易相手国に重い関税を課すと宣言。さらに、50日間の期限を10~12日へと短縮した。ところが、この期限はアラスカでの米露首脳会談前に切れてしまった。
インドに対する関税

これまでのところ、ロシアとの取引をめぐって、高関税を課されたのはインドのみだ。トランプ政権は8月上旬、インドがロシア産原油を購入し続けているとして、インド製品に対する関税を50%に倍増させたのだ。
ロシア産原油の購入を継続するインド

しかし、インド財務相は9月5日、地元ニュース番組を通じ、ロシア産原油は価格面で有利であることから、購入を控える計画はないことを明らかにした。ロイター通信等が伝えた。
プーチン大統領に時間を与えただけ?

『ニューズウィーク』誌いわく:「プーチン政権が停戦を拒み続けることに対する人々の怒りを受け、トランプ政権はロシアに最後通牒を突き付けることで厳しい姿勢を見せたと考えられてきた。しかし、期限切れまでの数週間、プーチン大統領に軍事作戦を続ける余裕を与えてしまったという批判の声もある」
継戦を図るプーチン政権

実際、ロシアはトランプ政権による最後通牒を受けて、むしろウクライナへの空爆を強化しはじめたのだ。国際社会がウクライナ和平を模索する中で、プーチン政権が停戦よりも継戦を図っているのは明らかだ。
ゼレンスキー大統領の反応

ゼレンスキー大統領はABC放送が9月5日に行ったインタビューの中で、モスクワでの首脳会談の可能性を否定。同時に、「プーチン大統領がキーウを訪問すればよいでしょう」とコメントした。
「テロ国家の首都に行くなど、論外」

同大統領はさらに「自国が毎日のようにミサイル攻撃を受けている中で、モスクワを訪問することはできません。テロ国家の首都に行くなど、論外です」と主張。プーチン大統領は首脳会談を延期するために、わざと無理難題を突き付けているに過ぎないとした。
「プーチン大統領は信用できない」

ゼレンスキー大統領は『ウクライナ・プラウダ』紙に対し、「これは筋が通っているし、プーチン大統領自身もわかっているはずです。(モスクワでの首脳会談は)プーチン大統領がキーウを訪問すべきだという提案と同じく実現不可能です。つまり、プーチン大統領はふたたび会談を延期しようと試みているわけです。私はつねに、プーチン大統領は信用できないと言い続けてきました。プーチン大統領は駆け引きをしているだけです。今度は米国相手に駆け引きをはじめたというわけです」と述べている。
首脳会談の可能性は潰えていない

ただし、ウ露首脳会談の可能性は潰えたのかという質問に対して、ゼレンスキー大統領は「そんなことはありません」と返答。ロシア以外の場所で開催されるならば、どのような形式であれ、プーチン大統領と会談する用意がある、とトランプ政権に伝えたことを明かした。
ロシア国内でなければ首脳会談も可

ゼレンスキー大統領はさらに、「わが国はいかなる形であれ、協議の場を設ける用意があります。今年はじめに提示された条件、つまり、停戦後に会談し、安全保障について議論をするという順序でも構いません」とした。
軍事行動を活発化させるプーチン政権

しかし、プーチン大統領が和平を望んでいるようには見えない。「トンネルの出口に光が見えた」と言いつつ、NATOの領空にドローンを送り込み、ウクライナに対して大規模な空爆を繰り返すなど、軍事行動を活性化させているのだ。
ウクライナ各地への大規模攻撃

そしてゼレンスキー大統領が懸念した通り、ロシアは9月6日から7日にかけて、ウクライナ各地に大規模は攻撃を仕掛けた。これにより、首都キーウでは初めて政府庁舎が被害を受けることになったほか、民間人にも死傷者が出ている。
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