KGB勤務時代のプーチン大統領は本当にエリートスパイだったのか?

エリートスパイだったというイメージを打ち出すプーチン大統領

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かつて、旧ソ連の情報機関KGBに勤務していたプーチン大統領。そのことを今でも誇りにしており、「エリートスパイ」出身というイメージを前面に打ち出している。

イメージ戦略の一環

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つまり、KGB勤務のおかげで規律や戦略的思考、ロシアへの忠誠を身に着けたと主張することで、国内外における強いリーダーのイメージを確立し、政治的地位を保とうとしているわけだ。

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実はKGBの雑用係だった?

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ところが、2023年に発表された報告書によれば、プーチン大統領が一流の諜報員だったというのは真っ赤なウソだ。実は、KGBの雑用係に過ぎなかったというのだ。

謎に包まれた過去

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ロシアのニュースサイト「The Insider」いわく、プーチン大統領の過去にまつわる情報は少なく、謎に包まれている。KGBに勤務していたころのプーチン大統領については、国営メディアの報道と関係者による証言しか手がかりがないのだ。

よく知られたエピソード

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若きプーチン大統領のエピソードとしてよく知られているのは、ベルリンの壁が崩壊した際に、ドレスデンにあったKGB事務所を暴徒化した群衆からたったひとりで守ったというものだ。

国営メディアがエピソードを伝説化

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このエピソードはロシア国営テレビが2009年に放送したドキュメンタリー番組によって、なかば伝説化されることとなった。この番組では、プーチン大統領が拳銃を振りかざして、群衆を追い払ったという目撃証言が取り上げられたのだ。

プーチン大統領は群衆を一喝(したことになっている)

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なお、目撃証言によれば、プーチン大統領は「そこから先はソ連領だ。おまえたちは国境に立っているのだ。侵入者は撃つ。わたしは本気だ」と叫んだことになっている。『テレグラフ』紙が報じた。

もうひとつのエピソード

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KGB時代のプーチン大統領については、西ドイツの極左民兵組織、ドイツ赤軍に関与していたというエピソードもある。当時、ドイツ赤軍は西ドイツを共産主義化するため、過激なテロ活動を行っていた。

退屈な小役人だった?

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ところが、ドレスデンでのハードボイルドな逸話や、ドイツ赤軍を裏から操っていたというエピソードは話を盛り過ぎているのかもしれない。元同僚の証言によれば、当時のプーチン大統領はむしろ、退屈な小役人だったらしいのだ。

衝撃的な記事

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『デア・シュピーゲル』誌はこれについて衝撃的な記事を掲載。プーチン大統領は旧ソ連のエリートスパイではなかった可能性が高く、東ドイツでは事務作業ばかりしていたと書き立てた。

地味な事務作業

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同誌の取材を受けた同僚いわく:「(プーチン大統領らの)仕事はおもに、西ドイツで暮らす親族による東独訪問の申請書を延々と審査したり、ドレスデン大学の留学生の中から情報提供者になり得る人物を探すことでした」

その他のメディアも同様の見解

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そして、プーチン大統領の“スパイ活動”が実は地味な事務作業に過ぎなかったとしたのは『デア・シュピーゲル』誌だけではない。

仕事の平凡さを回想する元同僚

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たとえば、ニュースサイト「Politico」のキャサリン・ベルトン記者いわく:「ドレスデンでプーチン大統領と同じ事務所に勤めていたKGBの同僚、ウラジーミル・ウソルツェフ氏はどういうわけか、当時の実態を書籍に残すことを許された。その中で、同氏は自分たちの仕事が平凡だったことをことさらに強調している」

業務の70%は「無意味な報告書」

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ウソルツェフ氏はドレスデンでの活動について、詳細を明かしたわけではない。しかし、同氏の回想によれば、情報提供者のリクルートには積極的だったが、業務のおよそ70%は「無意味な報告書」の作成で占められていたそうだ。

シュタージ元長官の証言

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それどころか、東ドイツの秘密警察、シュタージの長官だったホルスト・イェムリッヒ氏は『デア・シュピーゲル』誌に対し、ドレスデン勤務時代のプーチン大統領はつまらない仕事をこなす「雑用係」だったと述べているほどだ。

極秘任務? 単なる雑用?

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同誌いわく、当時のプーチン大統領に関する情報はほとんど残されていないが、これはプーチン大統領が極秘任務を担っていたために記録が抹消されたためだとは限らない。取るに足らない雑用だったため、シュタージが記録する必要性を認めなかったのかもしれないのだ。

一体、なにが真実なのか

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確かに、KGB時代のプーチン大統領はアクション映画に出てくるようなスパイではなかったに違いない。とはいえ、雑用係に過ぎなかったという見方は過小評価のきらいがある。

活躍がなかったわけではない

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実際、プーチン大統領によってリクルートされた情報提供者のクラウス・ツホルト氏は、同大統領がネオナチの親玉ライナー・ゾンタークを取り締まる上で重要な役割りを果たしたと常々、語っていた。その一方で、日常業務のほとんどが退屈な事務作業だったことは間違いないだろう。

人並外れた権力欲

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結局、当時のプーチン大統領は「エリートスパイ」ではなかったものの、単なる雑用係だったというのも言い過ぎだ。ともあれ、同大統領は20年あまりにわたってロシアの頂点に君臨し続けており、その本領は人並外れた権力欲にあったのかもしれない。

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