60代、長旅でも「荷物は最小限」のメリット4つ。お財布に優しく、自分への自信にもつながる
長期間の旅行には、なにかと心配でつい「念のために」荷物を多く持っていきがち。著述家であり、現在60代の中道あんさんも、かつては大きいスーツケースで海外旅行に出かけていたそう。しかし今年、13日間のポルトガル旅行に行った際、そのときの反省をもとに、思いきって機内持ちこみサイズのキャリーケースひとつで臨んだといいます。そこで気づいた、少ない荷物で旅をする「メリット」と「コツ」について語ります。

中道あんさん
【写真】「軽くてシワにならない」を最重視!60代・中道さんの旅コーデ
長旅の荷物はとにかく「少なく、軽く」

先日、13日間のポルトガル旅行に出かけました。長期間の旅になると荷物も増えるものですが、私が連れていったのは「機内持ちこみサイズ」の小さなキャリーひとつ。
海外旅行ともなると、スーツケースは大きい方がなにかと安心できる。ひとり旅のパリでは、大型スーツケースを持って行き、自分ひとりでは持ち上がらないほどの重量になってしまい、大変な思いをしました。
だから、今回は真逆の、機内持ちこみサイズの小さなキャリーひとつで行くことに。
正直、出発前は「本当にこれだけで大丈夫?」と不安もありました。
ところが、終わってみればキャリーでの旅は驚くほど快適で、なにより自分への自信につながる体験になったのです。
メリット1:空港での待ち時間もなくストレスフリー
機内持ちこみの重量は8kgまでなので、「これは必要? なくてもいい?」と考えながら厳選しました。
かさばらない・シワにならない・コンパクトになる・より軽く、をモットーに選んだ服とメイク道具。キッチンスケールで持ちものをひとつずつ重さを計った結果、ビューラーをやめて、初めてまつ毛パーマをかけたり、空港の荷物検査を通るときにはショーツを3枚重ね履きするほど。われながら、知恵をしぼったと思います。
おかげで空港でスーツケースをピックアップする時間や手間、ロストバゲージの不安からも解放されて、ストレスフリー。こんなにラクなんだと驚きました。
メリット2:身軽に動けるので交通費も節約できる

ヨーロッパの駅はエレベーターが少なく、階段移動が多いもの。大きなスーツケースだと苦労しがちですが、小さなキャリーならひょいっと持ち上げられるので、断然ラクです。
さらに、ポルトやリスボンの街並みは石畳が多く、坂道が続きます。
友人の2人は、荷物が重いという理由でタクシー移動が多かったのですが、軽いキャリーならスタスタ歩けるので、私の移動手段は電車や徒歩がメイン。そうすると交通費がグンと安上がりに。荷物が軽いと、お財布にも優しいのです。
メリット3:荷物の準備も短時間でスッキリ

60代、長旅でも「荷物は最小限」のメリット4つ。お財布に優しく、自分への自信にもつながる
リスボン、ポルトの2つの都市を移動したのですが、出発前の荷物まとめも、キャリーひとつと決めていたおかげであっという間。旅先でも「あれ、どこに入れたっけ?」と探しものをすることもなく、滞在中のプチストレスが激減しました。
メリット4:「少ない荷物で大丈夫」と気づけた
実際に過ごしてみると、「あれも持ってくればよかった」と思う場面はほとんどありませんでした。むしろ「これだけで十分なんだ」と実感。
ポルトガルは湿度が低く、夜に手洗いした洗濯物が朝にはほぼ乾いています。仕上げにドライヤーの熱風をかけておけば安心。
速乾性のある下着やインナーを選んで持っていったのが大正解でした。
日常でも、つい「念のため」でものを増やしてしまうことって多いですよね。でも、旅での体験を通じて「なくても大丈夫」という安心感を得られたことは、思いがけない収穫でした。
メリット5:身軽さは心の余裕にもつながる
荷物が少ないと、移動も気持ちも軽やかです。スタスタ歩ける自分に、ちょっとかっこいいという気持ちさえ芽生えました。
今回、持ちもので使わなかったものは、なにひとつありませんでした。このムダのなさが、心に余裕を生んでくれたのです。
帰りはポルトガルで荷物を預けるつもりだったので、キャリーケースの半分をおみやげもので埋めました。最後に重さを計ってみると11.5kgまで増えていましたが、それでも軽かったです。
高速鉄道に乗ったとき、荷物を棚に上げることができました(以前行ったパリ旅行では、荷物がこの2倍以上の重さだったので、まったく無理でした)。
体力も気力も衰えがちな60代ですが「まだまだどこへでも行ける」──そんな自信をもてたことが、今回の旅でいちばんの収穫だったかもしれません。
シニアの旅で大切なこと
「定年になったらゆっくり旅行を」と考える方も多いと思います。
けれど実際は、大きな荷物を運ぶのは体に負担がかかりますし、行きたい場所に行ける体力や気力は、今この瞬間のほうがあるのかもしれません。
そして、記憶力も悲しいかな、低下の一途をたどっています。だからこそ、身軽でシンプルにすることで、頭と体を軽くする。キャリーひとつでの13日間の旅は、「身軽さこそが、旅を楽しむ最大の工夫」だと教えてくれました。
次に旅に出るときは、あなたもぜひ「小さなキャリーひとつ」に挑戦してみませんか?