ハッブル宇宙望遠鏡が銀河「NGC 7456」の画像撮影:超大高度X線源の謎を解き明かすカギとなる可能性
現役でミッションを続けるハッブル宇宙望遠鏡

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がミッションを開始した今、ハッブル宇宙望遠鏡はもはや最新鋭の観測ツールとは言えない。とはいえ、今でも宇宙のかなたに広がる光景を地球に届ける役割りを果たしている。
銀河「NGC 7456」

実際、NASAは9月5日に、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した銀河「NGC 7456」のきらびやかな姿を公開。天文学者らに宇宙の謎を解くカギを提供すると同時に、この望遠鏡がいまだに現役だということを印象付けた。
画像:ESA/Hubble & NASA, D. Thilker
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5,100万光年離れた銀河

「NGC 7456」はつる座の方角、地球から5,100万光年離れた場所に位置する。今回、公開された画像には銀河の構造が渦巻腕の細部に至るまで、はっきりと写っている。
新たな星を生み出すガスの宝庫

NASAによれば、この画像には「暗く、ぼやけた塵のかたまり」に加え、「ピンク色に輝く雲」が映っているが、これは「新たな星を生み出すガスの宝庫」だという。
画像:ESA/Hubble & NASA, D. Thilker
観測プログラムの焦点

NASAはさらに、「ハッブル宇宙望遠鏡を用いた今回の観測プログラムは銀河における恒星の活動に焦点を当てたものだった」と説明。「NGC 7456」がどのように形成されたのかを解き明かすため、若い恒星や分子雲、複数の星団を追いかけたとのこと。
注目される「NGC 7456」

ただし、銀河「NGC 7456」に目を向けているのはハッブル宇宙望遠鏡だけではない。ESAのX線観測衛星「XMM-ニュートン」もこの銀河のX線画像を定期的に撮影しているのだ。
画像: Wiki Commons By ESA/XMM-Newton, CC BY-SA IGO 3.0, CC BY-SA 3.0 igo
「XMM-ニュートン」とは?

ESAいわく、XMM-ニュートンは銀河の中心部をのぞき込むために開発された衛星であり、星の生涯のあらゆる段階を観察することができる。とくに、ブラックホールの周囲で何が起きているのかを探り、宇宙の形成過程や極限状態における物質の振る舞いを解き明かす上で役立つそうだ。
画像:Wiki Commons By NASA, Public Domain
超大光度X線源の発見

XMMニュートン衛星は、複数の超大光度X線源を発見したことでも知られる。NASAによれば、超大光度X線源とは「小さくコンパクトな天体」だが、その大きさからは想像がつかないほど「非常に強力なX線」を放射しているとのこと。
画像:Wiki Commons By NASA, Public Domain
謎に包まれたエネルギー源

NASAいわく、「天文学者たちは今も、こういった天体のエネルギー源を突き止めようとしており、『NGC 7456』はいくつかのサンプルをもたらしてくれる」そこで、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した同銀河の画像が役立つかもしれないというわけだ。
画像:Wiki Commons By Meli thev, Own Work, CC BY-SA 4.0
あちこちに隠された研究対象

NASAはさらに、「『NGC 7456』は活発な銀河であり、(中心部にある)超大質量ブラックホールの周囲は非常に明るく、エネルギーに満ちている。可視光で観測してもX線で観測しても、天文学者にとって興味深い研究対象が中心部から周辺部に至るまで、あちこちに隠されている」とした。
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