オリオン座の恒星ベテルギウスに初めて伴星が観測される
ベテルギウスの伴星を確認

夜空で屈指の明るさを誇るオリオン座のベテルギウス。実は、互いを周回する伴星があるという仮説は以前から提唱されていたが、最新の研究によりその正しさが示されたようだ。
エイムズ研究センター

NASAによれば、この発見は米カリフォルニア州にあるエイムズ研究センターの天体物理学者らによってなされたという。
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明るさが変動するのは伴星のせい?

この研究に関する論文は7月24日に『The Astrophysical Journal Letters』誌上で公開された。ベテルギウスは明るさが周期的に変動する変光星として知られているが、この現象に伴星が関わっていると見られるそうだ。
画像:NOIRLab/Eckhard Slawik
明るすぎるベテルギウス

ベテルギウスは非常に明るいため、より暗い伴星はこれまで観測できていなかった。しかし、最近発表された2つの先行研究によって、伴星の位置が予測されるようになったことで、今回の発見につながったのだ。
観測のチャンスは数ヵ月間

NASAいわく:「もし小さいほうの星が存在するとしても、超巨星ベテルギウスの見かけ上の端付近を周回しているため、それが観測できる期間はわずか数ヵ月間だと予測されていました」
画像:Wiki Commons By Adam Block/Steward Observatory/University of Arizona, CC BY-SA 3.0
3年後にふたたびチャンス到来

予測によれば、3年後にふたたび観測のチャンスが訪れるため、伴星が再度観測されれば、その存在は確実なものになると言えるだろう。
画像:Wiki Commons By H. Raab, Own work, CC BY-SA 4.0
望遠鏡と高解像度カメラ

研究チームは当初、望遠鏡を用いて伴星を観測しようと試みたが失敗。ジェミニ北望遠鏡(ハワイ)に設置された高解像度カメラ「アロペケ・スペックル装置」を使用することで、はじめて伴星の姿をとらえることができたという。
ベテルギウスの伴星

この装置を用いて、短い露光時間の画像を数千枚撮影し、地球の大気による干渉を取り除く画像処理を行った結果、伴星が写り込んだ画像が得られたのだ。
画像:NASA/JPL/NOIRLab. Visualization: NOIRLab.
研究者のコメント

エイムズ研究センターのスティーヴ・ハウエル博士は「私たちの発見によって、他の天体物理学者たちが触発されることを期待しています」とコメント。なお、同博士はジェミニ北望遠鏡とNASAの最新カメラを組み合わせ、ベテルギウスの謎に挑むことを提案した人物だ。
様々な謎を解き明かすカギ

同博士はさらに、「地上設置型望遠鏡とスペックル撮像装置の確かな実力が、新たな観測の窓を開くカギとなるかもしれない」と期待をにじませる。ベテルギウスの伴星だけでなく、「宇宙にまつわる様々な謎を解き明かす上で役立つ」というのだ。
1万年以内にのみ込まれる可能性

ベテルギウスの伴星はおよそ1,000万年前に、主星と同時に誕生したと考えられている。しかし、ハウエル博士の見立てによれば、1万年以内に赤色巨星であるベテルギウスにのみ込まれてしまう可能性が高いそうだ。自然科学系サイト「Science News」が報じた。
画像:Wiki Commons By NASA, Public Domain
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