「でも」「でも」とすべての人を否定的なコメントでけなす旧友。不満や愚痴の長電話にうんざりしても、なかなか断れなかった理由は…【まんが】
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「でも」レシーブに圧倒されて
自慢ではないが、私はかなりのネガティブ思考である。そんな私が、これまでの人生で自分よりもネガティブだと思い、そっと縁を切った知人が一人いる。
A子は中学時代の同級生。当時はそこまで仲良くなかったのだが、大学生の時にたまたま近所でばったり再会して以降親交を深め、恋愛相談などに乗ってもらう仲になった。

A子は昔からまあまあ勉強ができた。大学時代はなんでも相談に乗ってくれたし、性格もいいほうだったと思う。
その頃は浅黒い肌でスポーティな印象だったが、久しぶりに会った彼女は、あか抜けて、かなりの美人へと変貌を遂げていた。
旧友すべてに否定的なコメントで…
最初に違和感を覚えたのは、2人で久しぶりにランチに出かけ、クラス会の話題になった時のこと。旧友の一人ひとりに否定的なコメントをしてけなすのだ。

何度目かに会った時、A子が娘の通うバレエ教室での「武勇伝」を話し始めた。
ある時、バレエ教室のロッカーで生徒の一人の財布がなくなるという事件が勃発したそうだ。普通ならすぐに先生に報告すると思う。
私への電話攻撃が始まった
だが、A子はある生徒を犯人と決めつけ、その親に向かって「Cさん、盗んだことを素直に認めさせなさいよ。あなたも娘の品を良くしたいと思ってバレエ教室に通わせているんじゃないの?」と、大勢の前で言い放ったというのである。

その頃から、彼女による電話攻勢が始まる。「盗難事件」の結末は教えてくれなかったが、おおかたA子の予想に反した真相が判明してバレエ教室で孤立し、話し相手がいなくなったのだろう。一度かかってくると、ゆうに2時間は話し続ける。
バレエ教室の話にとどまらず、隣人の悪口、実母への不満、夫の愚痴……。最初は私も彼女をかわいそうに思い、親身に話を聞いていた。
しかしそれが彼女をつけ上がらせてしまったのか、電話は深夜にもかかってくるように。23時頃から話し始め、日をまたぐこともたびたびあった。
もう無理かもしれない
そんな関係を数年間続けたが、もう無理かもしれないと感じたのは、A子が被害妄想のようなことを言い出した時だった。「夫の職場の同僚夫婦が隣に引っ越してきた。私を監視するためだと思う」と言う。
なんでも同僚夫婦とは子どもが同い年で、A子曰く、ライバル意識が強くてマウントをとってくるそうだ。だが、さすがに監視のために引っ越すなんて考えられない。私は怖くなり、時々居留守を使うようになった。

夫の海外赴任にA子がついて行くと決まったのはそんな時だ。これでもう連絡はなくなるだろうと安心したのも束の間、なんと赴任先のアメリカから電話がかかってきた。
時差もおかまいなしで、早朝から呼び出し音が鳴り響き、私は夫から不審な眼差しを向けられるように。
私は安価なカウンセラー?
そこでやんわりと、「海外からだと電話代が高くつくでしょう?」と切ろうとすると、「カウンセラーにかかるより安いから」と言うではないか。
なんと私はカウンセリングの代わりだったのか! 彼女が漏らした本音に、私の心は固まった。

二度と彼女の話にはつき合わない。電話もメールも一切無視を決め込んでしばらくすると、ついにA子も諦めたのか、やがて連絡はこなくなった。
彼女が今どこで何をしているか私は知らないし、知りたいとも思わない。話していて前向きな気持ちになれる人とだけつき合いたいというのが、今の私の偽らざる心境である。