朝霞の古墳時代 知って 埴輪や鉄刀、装飾品一堂に 市博物館で来月6日まで企画展

柊塚古墳の家形埴輪や馬形埴輪=いずれも朝霞市で

 朝霞市博物館(埼玉県朝霞市岡2)で、市内の二つの古墳群に焦点を当てた企画展「根岸古墳群と内間木(うちまぎ)古墳群~朝霞の古墳時代~」が開かれている。同市が所蔵する主に古墳時代後期(6世紀)の埴輪(はにわ)や鉄剣、鉄刀、装飾品などの出土遺物を一堂に展示するほか、同市内の古墳と時代が近い東松山市や鴻巣市の埴輪も展示。共通点などを知ることができる。入館無料。5月6日まで。(中里宏)

 根岸古墳群は市内を東西に流れる黒目川の南側の台地にあり、県南部の前方後円墳で唯一、墳丘が残っている「柊塚(ひいらぎづか)古墳」(6世紀前期、長さ約66メートル、後円部高さ約7メートル)が知られている。

 ここから出土した家形埴輪や人物埴輪、馬形埴輪のほか、同古墳群の「一夜塚古墳」から出土した甲冑(かっちゅう)、鉄刀、鏡などが展示される。

一夜塚古墳から出土した鉄刀や甲冑、鏡

 一方、内間木古墳群は黒目川の北側の台地にあるが、これまで発掘情報は少なかった。企画展では2024年度に行われた発掘調査で出土した埴輪などが速報展示として初公開されている。

 埴輪は、約30メートルと推測される6世紀後期の円墳の周辺で見つかった。埴輪の多くはハケメと呼ばれる筋目の特徴から、現在の鴻巣市にあった東日本最大級の埴輪工房「生出塚(おいねづか)埴輪窯(かま)跡」での製作とみられることが分かった。特に「跪(ひざまず)く男子」埴輪は、生出塚産として初めて確認された希少なものという。

腰から上が見つかっていないが、希少なものと分かった内間木古墳群の「跪く男子」埴輪

 生出塚産の埴輪は埼玉(さきたま)古墳群の鉄砲山古墳(行田市)や千葉県市原市の山倉1号墳など広域に供給されていたことが分かっており、内間木古墳群の被葬者を含め、当時の首長間の交流を考える資料となる。

 同博物館では「初公開の速報展示のほか、久しぶりに展示する出土遺物が多く、この機会にぜひ見に来てほしい」と話している。

 最終日の5月6日午後2~3時には学芸員による解説が行われる。申し込み不要。問い合わせは同博物館=電048(469)2285=へ。

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