明日から子供が生まれなくなったら、人類はいったい何年生き残れる?
突飛な疑問から、人類社会について考える

明日からひとりも子供が生まれなくなったら、人類はどうなる?……人類学者のマイケル・A・リトル博士が科学メディア「Live Science」上で考察しているこの疑問は一見突飛だが、結論からは人類社会のあり方や、未来のための教訓が引き出されている。
最大でも100年

まず、ほとんどの人が100年以上は生きられないことから、リトル博士は1世紀以内に人口がゼロになるとしている。
その前に社会が崩壊

そして、人類が存在しなくなるよりも前に、社会が崩壊する時が来る。「Slate」も言うように、「食糧生産や看護など、社会の基本的な機能を維持する若年人口が減少していき、やがて社会構造が完全に崩れていく」からだ。
画像:Timon Studler / Unsplash
70~80年

リトル博士は、社会の崩壊は突如として加速度的に進むとし、地球上から人類が消えるまでの期間を70~80年と見ている。
必需品の供給が不可能に

実際、人口減少の段階でも食糧や飲料水などの必需品や、医療などのサービスは十分に供給することが不可能となり、それがさらに人口減少を加速させるだろうとリトル博士は指摘している。
職業の維持も不可能

博士はこう述べている:「加えて、老年人口の多くは料理や着替えなどの基礎的な活動に若年者の支援を必要としています」また、多くの職業は高齢者よりも若者の方が適している点も指摘している。
画像:Matt Bennett / Unsplash
絶滅はけっして無縁の出来事ではない

人類が実際にこのような事態に陥ることは、SF的なカタストロフでもなければあり得ないだろう。だが、ネアンデルタール人が長い期間を経て絶滅へと至ったことを考えれば、人類もまた絶滅から無縁ではない。
地球人口はピークを迎えた?

地球全体の人口は指数関数的に増加してきており、1800年には10億人以下だったものが、2023年には80億人以上となっている。だが、現在は世界的な少子化が観測されており、人口増加の停滞、あるいは減少が予測されている。
別の種が繁栄するだろうが……

リトル博士は、人類が絶滅すれば、地球上ではまた別の種が繁栄するだろうとしつつ、科学や芸術など、人類がこれまで残してきた成果が消滅することは悲劇的だとも述べている。
人類は絶滅を避けられるのか

そういうわけで、リトル博士は戦争や温暖化など、絶滅をもたらしうる脅威を回避するよう提言している。果たして、人類はこの助言に従って、自らの種に迫る危機を逃れることができるのだろうか。
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