過酷な待遇に耐えかねて逃げ出すロシア兵たち:その数なんと2万5,000人
続々と脱走するロシア兵

ロシア軍の一部軍管区では、兵士たちによる脱走が後を絶たず、問題となっているようだ。ウクライナ国防省情報総局が10月18日に発表した。
命令に背いて持ち場を離れた兵士や将校は数万人に上るというから、ウクライナの前線に兵力を投入し続けなければならないロシア軍としては由々しき事態だろう。
中央軍管区に所属する2万5,000人が勝手に離隊

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」によれば、ウクライナ国防省情報総局はロシア軍の中央軍管区に所属する兵士ら2万5,000人あまりが「勝手に部隊を離れた」ことを突き止めたという。
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ロシア国内には5つの軍管区がある

ロシア軍の兵力は現時点で100万人規模に達するとされており、2万5,000人が脱走したくらいでは大した問題にならないように思えるかもしれない。
しかし、ロシア国内には5つの軍管区があり、2万5,000人というのはそのうちの1つで発生した脱走の件数に過ぎない。つまり、すべての軍管区をあわせると、脱走兵の数はずっと多くなる可能性があるのだ。
件数は9ヵ月間の集計

しかも、中央軍管区の脱走兵2万5,000人という数字には、2024年11月から2025年7月までの9ヵ月間に離脱したものしか含まれていない。
ところで、これらの脱走兵は全員がウクライナにおける戦闘のような危険な任務についていたわけではない。ロシア国内の基地に配置されていた兵士も少なくないのだ。それにもかかわらず、規律に背いて部隊を離れてしまうのはなぜなのだろうか?
脱走の理由は?

ウクライナ国防省情報総局いわく、「脱走の実態は様々」だ。具体的には「戦場で持ち場を放棄するものもいれば、通常の駐屯地から姿を消すものもいる。また、治療から戻らず、そのまま去ってしまうものもいる」とのこと。ウクルインフォルム通信が報じた。
「耐え難い勤務条件」

同情報総局はさらに、ロシア兵らは「耐え難い勤務条件」に置かれていると指摘。物資不足や虐待の蔓延に加え、ウクライナの戦場では味方の損害を度外視する「肉ひき器」作戦に投入されてしまう可能性もあるのだ。「United24」が伝えている。
ロシア兵の間でもっとも多い死因は「命令違反」

また、ウクライナ国防省情報総局が入手したロシア軍の内部文書において、もっとも多く記載されている死因は「命令に従わなかった」というものだ。要するに、命令違反のかどで処刑されたということらしい。
ロシア軍における鉄の掟

同情報総局いわく:「このような事件は過去1年間で30件あまり記録されている。つまり、クレムリンの野望のために死地に赴くことを拒むロシア兵は銃殺するのがロシア軍における組織的な習わしになっているということだ」
武器や装備品ごと脱走するケースも

さらに、武器や装備品を携えたまま所属部隊から脱走したケースも30件あまり記録されていたという。
ただし、こういった情報はウクライナ国防省情報総局が発表したものであり、ロシア兵らが組織内で受けている待遇を意図的に誇張している可能性も否定できない。
ロシア軍内での脱走多発は事実

とはいえ、ロシア軍内で脱走が多発しているのは事実のようだ。実際、オープンソースインテリジェンスグループ「Frontelligence Insight」がロシア軍の内部文書や部隊の勤務記録に基づいて実施した調査によって、2025年だけでおよそ7万人ものロシア兵が脱走したと見られることが判明している。「United24」が報じた。
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