万博公式キャラ「ミャクミャク」変幻自在にお出迎え 「こみゃく」も、愛らしさで評判上々

大阪・関西万博の会場で来場者と記念撮影するミャクミャク=23日午前、大阪市此花区(南雲都撮影)

2025年大阪・関西万博の会場では、公式キャラクター「ミャクミャク」が、いろんな姿かたちで来場者を楽しませている。「いらっしゃいませ」とお辞儀をしたり、全周約2キロの木造建築、大屋根リングをバックに両手を広げたりと。万博公式キャラとして、人々にお披露目されたのはおよそ3年前。当初は「怖い」といった声も聞かれたが、開幕後は、愛らしいとの評判が急速に広がっているようだ。

会場内の地面にペイントされた「こみゃく」たち=大阪市此花区

「だんだん好きに」

ミャクミャクは赤い部分の細胞と青い部分の水が融合した不思議な生き物で、令和4年7月に愛称が発表された。特技は踊ることと、雨上がりに虹を見つけること。人懐っこくて好奇心も旺盛だ。

こうしたキャラ設定のもと、姿を変えながら会場内のさまざまな場所に登場する。大阪メトロ夢洲(ゆめしま)駅を出た先の東ゲート前では、膝をついてお辞儀をする姿で来場者を迎える。バスターミナル前の西ゲート付近では、大屋根リングにタッチしているように見える。

「ミャクミャクハウス」ではミャクミャクと記念撮影できる=4月17日午前、大阪市此花区(鳥越瑞絵撮影)

地面や壁面には公式ロゴマークの一部を強調した「こみゃく」が描かれ、給水スポット付近ではコップのような形、別の場所では太陽の塔のような形をしたこみゃくが人々を楽しませる。

「だんだん好きになってしまう」「なんだかんだでかわいい」

ミャクミャクのグッズを身に着けたり、ぬいぐるみを抱いたりしながら家族や友人らとパビリオンを巡る人は、日を追うごとに増えている。

ポーズを決めて撮影

〝本物〟に必ず会うことができる会場内の「ミャクミャクハウス」にも連日、長蛇の列ができる。1日あたり10回程度開き、一度に60人が入場可能だ。ミャクミャクが姿を見せると歓声が上がり、来場者は約20分という制限時間の中で話しかけたり撮影のポーズを求めたりしていた。

そんな触れ合いを楽しんだ大阪府枚方市の竹添久巳子さん(69)は「ミャクミャクに初めて会った。手をぎゅっと握ってくれ、また会いに来たいなと思った」と満足した様子だった。

外国語の習得も

知らない人もいるかもしれないが、実はミャクミャクは言葉を話す。その声を担当するのは、オーディションで選ばれた声優の水野なみさんだ。

当初はあまり話すことができず、徐々に言葉を覚えていくという設定のもと、「人と話すことで成長していく。海外の言葉も練習中」と外国語の習得にも余念がない。ミャクミャクが登場するアニメを制作する仲間たちと相談しながら、キャラに合った声や話しぶりを作り上げていった。

開幕後、来場者と接する機会があったという水野さん。「多くの人が喜ぶ姿が見られてうれしい」と話し、愛されていることを実感している。(弓場珠希)