ウクライナの特殊部隊「プリマリ」がドンバス地方でロシア軍の防空網に打撃を与える
ウクライナ国防省情報総局がロシア軍兵器を破壊

ウクライナ国防省情報総局の手によって、ロシア軍の大型兵器がまたしても撃破されたようだ。今回はドンバス地方で運用されていたレーダーおよび防空システムが、同情報総局配下の特殊部隊「プリマリ(ゴースト)」によって排除されたとのこと。
作戦を実行した特殊部隊「プリマリ」

ウクライナ国防省情報総局が公開した映像には、「プリマリ」のドローンが次々に敵の防空システムに襲いかかり、壊滅的な被害を与える様子が捉えられていた。
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レーダーシステム「ポッドレット-1K」

この作戦について報じたウクライナの軍事ニュースサイト「Defense Express」によれば、ロシア軍の低高度レーダー基地「ポッドレット-K1」が2基破壊されたことが映像から確認されたという。
画像:Telegram @DIUkraine
高価な兵器

また、軍事ニュースサイト「Army Recognition」いわく、「ポッドレット-K1」は低高度および超低高度を飛行する空中目標を捉えるために設計された移動式レーダー基地だ。そのコストはおよそ550万ドルに上ると見積もられている。
画像:Telegram @DIUkraine
地対空ミサイルに座標を伝える役目

「ポッドレット-K1」はS-300やS-400といった地対空ミサイルに標的の座標を伝える役割を担っており、今回2基を失ったことで、一帯におけるロシア軍の防空能力は大幅に制限されるものと見られている。「Defense Express」が報じた。
画像:Wiki Commons By Vitaly V. Kuzmin, CC BY-SA 4.0
防空システムの要

同サイトいわく:「ポッドレット・レーダーは巡航ミサイルやドローンといった低空飛行する標的を捉える上で重要な役割を担っており、ロシア軍の防空監視網の中でも貴重な装備となっている」
ミサイル発射装置も撃破

しかし、「プリマリ」部隊が今回、撃破したのは「ポッドレット-K1」だけではない。地対空ミサイルシステムS-300Vを構成するミサイル発射装置「9A82」も破壊したのだ。これはロシア軍にとって、レーダー基地の喪失以上に大きな痛手だ。
画像:Wiki Commons By Vitaly V. Kuzmin, CC BY-SA 4.0
ミサイル発射装置「9A82」とは?

「Defense Express」によれば、「9A82」はS-300の心臓部ともいえるもので、航空機や弾道ミサイルの迎撃を目的として設計されているとのこと。
画像:Telegram @DIUkraine
戦術的・象徴的な戦果

同サイトいわく:「このような装備の喪失はロシア軍の戦術的な守備範囲を狭めるだけでなく、占領した地域の上空を完全に支配下においているというロシア側の主張に象徴的な打撃を与えるものだ」
おもにクリミア半島で活動する「プリマリ」部隊

今回、任務にあたった「プリマリ」部隊のドローンオペレーターらは操縦スキルの高さで名を馳せてきた。ウクライナ各地の前線で目覚ましい戦果を挙げているが、おもな活動拠点はクリミア半島だとされている。
包括的戦略の一環

「Defense Express」はさらに、「プリマリ」部隊の活躍について、「将来的な攻勢に先立ってロシア軍の防空能力を計画的に弱体化させるという、ウクライナ軍の包括的戦略の一環だ」とした。
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