【解説】“日本批判”から“高市批判”へ 関係改善の糸口は? 冷え込み続く日中関係

中国政府が日本産水産物の輸入を事実上、停止したことで、影響が広がっています。冷え込む日中関係。収束の見通しは立っているのでしょうか。柳沢高志・NNN中国総局長が解説します。

■高市首相への露骨な個人攻撃

──中国側の圧力が強まる中、中国国内で何か変化はみられるでしょうか?

政府・メディアが一体となっての日本批判は続いていますが、ここに来て批判の焦点を高市首相に絞って、ついには個人攻撃にまで踏み込んでいます。

中国軍が自らのSNSアカウントに投稿したアニメ動画には、爆弾を手にした高市首相が乗った船が沈む様子が描かれています。

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その他にも、高市首相が「日本の平和憲法」と書かれた本に火を付けるイラストなど、かなり露骨な個人攻撃に及んでいるのがわかります。

以前にも中国軍は、台湾の頼清徳氏を寄生虫に見立てたアニメ動画を投稿していて、常とう手段ともいえます。

この背景ですが、中国政府の関係者に話を聞くと、「習近平国家主席と首脳会談をした直後に、台湾について発信した高市氏は信用できない」と怒りをあらわにしていました。

■中国側、G20サミットでの非公式接触を拒否する姿勢示す

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──今後、日中関係の改善の糸口はつかめるのでしょうか?

中国側から歩み寄ろうという姿勢は、今のところまったくみえません。

22日から南アフリカで開かれるG20サミットでは、中国側はすでに「李強首相は高市首相とは会談しない」と明言していますが、いわゆる立ち話など非公式の接触があるか、注目されていました。

ただ、先ほど中国外務省は、こうした接触について、「日本側には自重を求める」と拒否する姿勢を示しました。

また、今月24日にマカオで開催される予定だった日中韓の文化相会合が、中国側からの主張で延期になったことがわかりましたが、これについては「日本の指導者が極めて誤った台湾に関する発言を行い、日中韓の協力の基盤と雰囲気を破壊した」と理由を語りました。

対話の機会すら拒否するという姿勢を、鮮明にしています。