大谷翔平「後光が差していた」…ミスターからバトン受けたスーパースターたちも追悼、長嶋茂雄さんお別れ会
21日に行われた長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督のお別れの会には、「ミスタージャイアンツ」から世代を超えてバトンを受け継いだ球界のスーパースターたちから哀悼の言葉が届いた。

「お別れの会」で映し出された大谷翔平選手の追悼メッセージ(21日午前、東京ドームで)=横山就平撮影
「長嶋茂雄は永久に不滅だと、未来 永劫(えいごう) 、野球界のみならず、日本のスポーツ界においてその人柄と功績がさん然と輝き続けると確信しています」
午前10時半から始まった「関係者の部」式典で追悼の言葉を寄せたのは、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(31)。登壇した王貞治さん(85)、松井秀喜さん(51)、北大路欣也さん(82)に続いて、東京ドームの大型スクリーンに映し出された追悼映像に登場し、神妙な面持ちで言葉を紡いだ。

お別れの言葉を述べる王貞治さん(21日午前、東京ドームで)=片岡航希撮影
大谷選手は、長嶋さんと初めて食事をした日について、「僕は、そのお姿に後光が差しているように見えました。そういうふうに見える方というのは初めてだったので、今でもその衝撃をよく覚えています」と振り返った。2人の親交は続き、長嶋さんは肺炎と診断される前日の3月15日にも、巨人―ドジャース戦が行われた東京ドームで大谷選手と面会し、激励の言葉を贈っていた。
大谷選手は、野球発展に貢献した長嶋さんの功績に感謝を示し、「長嶋さんがこれまで歩んできた道のりを改めて振り返ると同時に、僕たちにつないでいただいたバトンを次の世代につないでいくのが、私の、そして私たちの使命だと今は強く思っています」と語った。
日米球界で活躍し、今年、日本人初の米国野球殿堂入りを果たしたイチロー(本名・鈴木一朗)さん(52)も追悼メッセージを送り、「多くの後輩たちが長嶋さんの精神を受け継ぎ、個性あるプレーで野球ファンに喜んでもらうことが、長嶋さんへの最大の恩返しではないでしょうか。長嶋さん、後輩たちの姿に期待して、温かく、そして厳しく見守っていてください。長きにわたり野球界を 牽引(けんいん) してくださり、ありがとうございました」と語った。
高市首相(64)は、長嶋さんの人柄をしのぶビデオメッセージを寄せ、「闘志むき出しのプレーからは勇気を、何事にも前向きに取り組む姿勢からは夢を、ユーモラスな語り口からは希望を多くの方々が享受しました」と振り返った。

「お別れの会」で献花する参列者たち(21日午前、東京ドームで)=片岡航希撮影
式典では俳優の松嶋菜々子さん(52)が、サトウハチローさんの「長島茂雄選手を 讃(たた) える詩」を朗読。実行委員長を務めた巨人の山口寿一オーナー(読売新聞グループ本社社長)(68)や長嶋さんの次女三奈さん(57)、日本シリーズ9連覇(V9)時代のチームメートらが、長嶋さんの写真が飾られた祭壇に献花を行った。
東京ドームの各階では、長嶋さんのプレー写真の展示や、壁面装飾も行われたほか、ユニホームやバット、ヘルメットなどのゆかりの品も並べられ、来場者が別れを惜しむように見入った。