藤井棋聖、6連覇会見で語った決意「これまで以上に実力高める」 25日に就位式

棋聖戦6連覇を達成し、「6」のポーズをとる藤井聡太棋聖=6月30日、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月(相川直輝撮影)
千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月で6月30日に指された「ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第3局で杉本和陽(かずお)六段(34)を下し、6連覇を達成した藤井聡太棋聖(23)=竜王・名人・王位・棋王・王将。千葉県浦安市で11月25日に行われる就位式を前に、対局後の記者会見での主な一問一答を、写真とともに振り返る。

第1局で対局場に入る藤井聡太棋聖=6月3日午前、栃木県日光市の日光金谷ホテル(鴨志田拓海撮影)
--棋聖戦6連覇の率直な思いは
「結果は幸いしたが、内容は際どく、これまでの6期を振り返ってもどれも大変なシリーズだったと思う。シリーズを通して複雑な局面が多くあった中で、6連覇を果たせたことはとてもうれしい。来期の棋聖戦防衛に向けて、これまで以上に実力をしっかりと高めていきたい」
--今シリーズを振り返って
「振り飛車党の方とのタイトル戦は、私自身それほど多くないので新鮮な気持ちだった。タイトル戦では久しぶりの対抗形で、非常にいい経験ができた。第1局と第3局は、中盤でなかなか急所をつかむことができず、終盤も際どい所が多かったので、対抗形ならではの戦い方の感覚をつけていく必要があると感じた」
--杉本六段の印象は
「序盤から中盤にかけて、こちらからは常に駒の急所が見えないというか、指し回しをうまくされたと感じた。終盤では鋭く踏み込まれる手もあって、粘り強さと鋭さを兼ね備えられている印象を受けた」

第2局に勝利し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太棋聖=6月18日、兵庫県洲本市のホテルニューアワジ(土井繁孝撮影)
--5年前に棋聖戦のタイトルを奪取して以来、今期でタイトル通算30期を達成した
「幸運もあったが、最近は一進一退というか、シリーズごとにうまくいかない所もある。今より強くなって、ここからさらにタイトルを積み重ねていくためには、より実力が問われることを意識して挑んでいきたい」
--複数のタイトル戦を抱える過密スケジュールの中で対局とどう向き合っているのか
「切り替えて準備をしていきたい。対局数が例年と比べて少し少ない状況になっているので、一局ごとにしっかり準備の時間がとれている」
--今期から優勝賞金が4千万円に増額され、特別賞1千万円と合わせ総額5千万円になった
「ありがたい話であり、それによってより多くの方に対局にも注目をいただいていると思う。棋士だけではなく、これから棋士を目指す方にも大きなモチベーションになる。その重みを受け止め、来期に向けてしっかり取り組んでいきたい」

第3局の昼休憩を終え、午後の対局に臨む藤井聡太棋聖=6月30日、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月(土井繁孝撮影)
--賞金の使い道は
「両親に何かプレゼントをすることも考えみたい」