高橋まつりさん死去からあす10年 母「働くことが命を奪ってはならない」働き方改革に新たな動きも
大手広告会社「電通」の新入社員だった高橋まつりさん。長時間労働がもとで亡くなってから、25日で10年になります。まつりさんの母親は24日、娘への思いとともに、改めて「働くことが人の命を奪ってはならない」と訴えました。
■まつりさんの母「苦しみは増すばかり」
高橋まつりさんの母 高橋幸美さん
「まつりがいない10年目のクリスマスを迎えます。何度季節が巡っても、私の時間はあの日のまま止まっています」
10年前のクリスマス。

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大手広告会社「電通」の社員だった高橋まつりさんは、24歳の若さで自ら命を絶ちました。
高橋まつりさんの母 高橋幸美さん
「歳月を重ねるほど、本当ならば、ここにいるはずのまつりの人生を思い描き、苦しみは増すばかりです」
■電通は労働基準法違反で有罪判決

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いきすぎた働き方などを苦に、亡くなったまつりさん。母・幸美さんによると、47時間連続で勤務したあと40分で出社するなど、違法な長時間労働が常態化していたといいます。
当時のまつりさんのSNSには…。
「1日20時間とか会社にいると、もはや何のために生きてるのか分からなくなる」
こう記した1週間後、亡くなりました。
まつりさんの自殺は、長時間労働が原因だとして労災に認定。電通は労働基準法違反で有罪判決を受け、社会の長時間労働への問題意識も高まりました。
しかし、母・幸美さんの愛する娘を失った苦しみが、なくなることはありません。
高橋まつりさんの母 高橋幸美さん
「あの日を思うたびに胸が張り裂けそうです。過労死が防止できていない。ほんとに悲しくて」
■過労死、前年度超え「これ以上増やさないで」

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過労死防止法が施行されて10年あまり。昨年度の自殺を含む過労死(未遂を含む)は159件と前年度を上回り、精神障害での労災認定件数は1055件で、過去最多を更新。
さらに今年、「働き方改革」を巡り新たな動きが。高市首相が条件つきながら、労働時間規制の緩和を検討するよう指示しました。
高橋まつりさんの母 高橋幸美さん
「なぜ人手不足になるのか。長時間労働になるのか。どうしたら健康で働ける職場をつくれるのか。国全体で働き方の構造を丁寧に検証して、対策を進めてほしい」
25日で、まつりさんの死から10年。
高橋まつりさんの母 高橋幸美さん
「働くことが人の命を奪ってはならない。この当たり前のことを、かつて日本中がまつりの死を通して、気づいたはず」
「10年目の命日に、私は改めて強く願います。これ以上、まつりのような過労死の犠牲者を増やさないでください。全ての人が希望を持って人生を送れる国にしてほしいと心から願っています」