忙しくても家がきれいな人の「家事リスト」活用術。片付かない家から脱却、自分時間も生まれ暮らしが充実
家事の「見える化」で暮らしが好転した事例を紹介します。お話を伺ったのは、夫・3人のお子さんと暮らしながら、40代で整理収納アドバイザーとして活躍するmiwaさん。miwaさんは家事をリストに書き出し「見える化」することで、家事が効率よく進み、自分時間も確保できるようになったそうです。リスト化の具体的な方法と実感するメリットを紹介します。

3人の子育て経験を生かし、整理収納アドバイザーとして活動するmiwaさん
【写真】miwaさんが使っている家事リスト
自分らしく生きるために、働き方と家事を見直した

8年前、会社員時代に住んでいた賃貸マンション。棚からものが崩れ、散らかった部屋で仮眠を取るだけの日々が続いていた
整理収納アドバイザーとして活動しながら、夫と12歳、9歳、3歳の3人の子どもを育てるmiwaさん。4年ほど前までは、会社員として多忙な日々を送っていたといいます。
「仕事と育児に追われて家事がまわらず、部屋には畳んでいない洗濯物の山や床置きのものがあふれていました。キッチンのカウンターや棚の上がスッキリ片付くこともありません。休日は子どもとの外出予定でいっぱい。家族を毎日ものを探してばかりの部屋で過ごさせていることに、申し訳なさを感じていました」(miwaさん、以下同)
しかし、第3子の出産を機に働き方を見直したことが、家事との向き合い方を変える大きなきっかけになったそうです。
「自分らしい生き方を大切にしたいと思い、会社員を辞めてフリーランスになりました。そこから“家”に目を向けるようになり、後回しにしてきた家事や家族との時間に、丁寧に向き合いたいと考えるようになったんです。暮らしを整えるためにやめる家事はどれか、やるべき家事はどれか、1つ1つ見直していきました」
リストで家事を見える化、考えずにできるように

全家事を書き出したmiwaさんの「家事リスト」。1週間単位で管理。冷蔵庫に貼って、夫婦での分担や作業状況がひと目でわかるように
家事を頻度ごとに管理し、「やること」「やらないこと」を整理するときに使っているのが「家事リスト」。以前家事に関する講座で学んだ家事リストをアレンジして、1枚につき1週間で終わらせたい家事と月間で終わらせたい家事を1枚の用紙にまとめ、家族で共有しています。
「家事リストには、“頻度が低いけれどやらなきゃ”と思っている家事をすべてリストアップしています」
やるべきことのそれぞれにはチェックボックスがついていて、家事の進捗がひと目でわかる仕組み。
「作業ずみのチェックが増えていけば、あいた時間を心置きなく仕事に回したり、本を読んだり、スマホを触ったり、自分のために使えるようになります」
●家事はやる頻度も決めてしまうのがポイント

miwaさんに家事リストの一例はこちら。
・毎日やる家事:洗濯/トイレふき/食器洗い/洗濯物をたたむなど
・週1回やる家事:階段ふき/玄関掃除/キッチン家電ふきなど
・週2回やる家事:布団掃除機など
・月1回やる家事:洗濯槽掃除/エアコンフィルター掃除/かけ布団洗い/クルマの掃除 など
毎日こなす家事のほかに、週に1回、週に2回、月に1回やっておきたい家事なども、あえて全部書き出して「見える化」するのがポイント。
「子どもがいない時間にアイロンをかける、といった細かいタスクも、書き出すことで計画的に終わらせることができます」
リスト作成が難しい場合はふせんを使って家事を管理する方法がおすすめ。
「今の身の回りの家事を把握し、ふせんなどに書き出して見える化します。まずは家事の頻度を確認し、自分に合った適正回数を知ったうえで見直していくことで、家事のあり方が少しずつ変わっていきます」
メリット1:家事を可視化したら、夫が率先してするように

家事リストは冷蔵庫にはって見えやすく
家事を見える化したことで、夫婦の家事分担にも大きな変化があったのだとか。
「リストのチェックは、青いペンが夫で、赤いペンが私。夫婦で担当を分けて使っているんです。家事をリストにして見える化したことで、夫がすごく喜んでくれました」
夫は仕事柄、普段からこういったリストを見ることに慣れていたそう。
「以前は私がどれくらい家事をやっているかわかっていなかったようですが、『こんなに家事をしてくれていたんだね』と理解してくれるようになりました。最初は私が夫のやった家事に青ペンでチェックしていたのですが、そのうち夫が自分でチェックし始めるようになって」
こうしたやり取りを重ねるうちに、自然と家事シェアにつながっていきました。
「このリストがないと『布団あげた?』とか『お風呂洗った?』といちいち聞かないといけませんが、リストを見れば一目瞭然なので、コミュニケーションもスムーズになりました」
メリット2:「自分時間」が生まれ、心に余裕ができた

家事リストを始めてから、「自分自身を大切にできるようになった」とmiwaさんは話します。
「リストがあると、『これだけ膨大な量の家事を終わらせているんだな』ということが実感できて、自分をほめることができるようになりました」
また、名もなき家事に追われる感覚がなくなり、自分のために時間を使うことができるようになったそうです。
「整理収納アドバイザーとして仕事をしていて、お客さんに『30分の自由時間があったとして、なにをしますか?』と聞いても、『ゆっくりコーヒーを飲みます』と答えられる方はほとんどいないんです。多くの方が、普段なかなか手が回らない頻度の低い家事を、その時間にやろうとします」
リストにすれば、やるべき家事をあらかじめ計画して終わらせることが可能に。
「あいた時間にちゃんと座って休めたり、くつろげる時間を確保できるようになるんです。心の余白時間をしっかり把握できるようになったのが、いちばん大きな変化ですね」
皆さんも「家事リスト」を取り入れて、心と時間にゆとりのある暮らしを目指してみてはいかがでしょうか。