生産台数わずか4両、ロシアの貴重な指揮偵察車が発見される

指揮偵察車「ラドガ」

指揮偵察車「ラドガ」, 「幻の車両」を戦場に投入するロシア, 兵員輸送車として利用か, 生産数はわずか4両, 2024年にも目撃される, ほかにも興味深い事例が, 幻のウクライナ製歩兵戦闘車, ウクライナの試作車両「BMP-55」か, 旧ソ連時代の戦車を改修, 旧式の戦車を近代化, 多くは知られていない, 近代化計画の一環, エンジンを前方に移し、歩兵輸送用に, 地雷にも耐えられる, ソビエト時代の歩兵戦闘車よりも優れている, 輸送力や火力もある, 重機関銃と対戦車ミサイルで武装, 可能性としての試作にとどまっていた, ロシアの手に落ちたのかも不明

2025年8月18日、ロシアの指揮偵察車「ラドガ」と思しき車両を撮影した画像が、テレグラムチャンネル「BTVT.INFO」で公開された。車両は乗員に放棄されたようだ。

画像:Telegram @btvt2019

「幻の車両」を戦場に投入するロシア

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ウクライナ軍事メディア「Militarnyi」が伝えているように、「ラドガ」は旧ソ連時代につくられた指揮偵察車で、核戦争や生物兵器による汚染を想定した特殊な車両だ。

兵員輸送車として利用か

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この車両がなぜ前線に送られていたのかは判明していない。「Militarnyi」では、以前の用途から転用されて、装甲兵員輸送車として利用されていたのではないかと推測している。

画像:Telegram @btvt2019

極限状況を想定

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「ラドガ」はソ連時代の1982年に、放射線や生物兵器、化学兵器で汚染された環境への投入を想定して設計された。

画像:X@Ninja998998

生産数はわずか4両

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「Militarnyi」いわく、ラドガはこれまでにわずか4両しか生産されていないという。戦車T-80の車体をベースにしており、乗員2名のほか歩兵4名を運べる。

2024年にも目撃される

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実は、ウクライナでラドガが目撃されるのはこれが最初ではない。2024年3月にもウクライナのFPVドローンが攻撃中にラドガの姿を捉えているのだ。ただし、「United24」によると、この車両が今回発見されたものと同一の車両かどうかは判明していないという。

画像:Telegram @ombr_63

ほかにも興味深い事例が

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ソビエト時代の奇妙な車両が発見されるというのは興味深い出来事だが、ウクライナ侵攻ではほかにもこれまで幻の存在とみられてきた車両が見つかる事例が報告されている。

幻のウクライナ製歩兵戦闘車

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2025年4月には、ウクライナ製の試作歩兵戦闘車とみられる車両の残骸の写真が公開されている。これは古い型のT-55戦車を改修したものであると推測されているが、その詳細についてはほとんど知られていない。画像から読み取れることをまとめてみよう。

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ウクライナの試作車両「BMP-55」か

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問題の歩兵戦闘車「BMP-55」の残骸とみられるものが写った写真は2025年4月下旬からSNSに出回り始めた。初出はあるテレグラムチャンネルだとも言われているが、そこにはウクライナのどこかで破壊されたと思しき試作車両「BMP-55」が捉えられていた。

画像:X @T_90AK

なぜ戦場に?

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ウクライナの軍事メディア「Militarnyi」は写真について、「同車両にはまだ履帯(キャタピラ)や煙幕弾発射機が備わっており、対戦車ミサイルランチャーの痕跡も見られる」としている。

画像:X @T_90AK

詳細は不明

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そもそもBMP-55がいかにして戦場に投入されたのかはいまなお明らかとなっていない。とはいえ、いずれかの時点でこの試作車両が戦闘に投入されることになり、その後鹵獲・無力化されたと考えることはできるだろう。

旧ソ連時代の戦車を改修

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BMP-55は、ソビエト時代の戦車「T-55」の車体に近代的な装備を載せて作られた試作車両だ。

画像:Wiki Commons, Uncedited, Public Domain

旧式の戦車を近代化

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「Militarnyi」はこう書いている:「現代的な戦場では使えない旧式の戦車を、歩兵輸送に使える装甲車両に転換するというのがこの改修の主要な目的だ」

画像:Wiki Commons By Khaosaming, Own Work, CC BY-SA 3.0

多くは知られていない

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BMP-55についてはあまり情報がない。軍事メディア「Defence Blog」は、同車はハルキウ機械設計デザイン事務所(Kharkiv Machine Building Design Bureau: KMBD)で設計されたとしている。

近代化計画の一環

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ウクライナはかねてから、陳腐化してしまったソビエト時代の戦車T-55を再利用する改修・転用計画を進めており、BMP-55もその一環だ。

砲塔は撤去

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BMP-55ではT-55の砲塔は撤去され、エンジンとトランスミッションは車体前方に移動している。そのため一風変わった見た目となっているが、歩兵を運搬する空間も生じている。

画像:X @T_90AK

エンジンを前方に移し、歩兵輸送用に

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エンジンを前方に移したことで、車体後部に乗り降りのための板を付けることができるようになり、戦闘中の素早い乗降が可能となっている。

画像:X @T_90AK

優れた防弾性能

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「Defence Blog」ではBMP-55の装甲を40mm厚と見積もっており、これはNATOの防弾規格STANAG 4569のレベル4(200m離れた距離から発射された14.5×114mm弾を防ぐ)に相当するという。

画像:X @T_90AK

地雷にも耐えられる

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また、BMP-55は車体装甲も増圧されたと見られており、TM-57対戦車地雷にも耐えられる(NATO規格でレベル5に相当)とされている。

ソビエト時代の歩兵戦闘車よりも優れている

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こういった性能諸元から「Militarnyi」は、BMP-55の装甲はソビエト時代の歩兵戦闘車BMP-1やBMP-2よりも優れているとしている。

輸送力や火力もある

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BMP-55の本懐は歩兵輸送にあり、最大10人の兵士を輸送可能だ。運転には3人のオペレーターが必要で、作戦中には火力支援を行うこともできる。

重機関銃と対戦車ミサイルで武装

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軍事メディア「The War Zone」は先述の写真から、BMP-55の武装として遠隔操作式の12.7mm重機関銃及び2機の対戦車ミサイルランチャーがあると報じている。

画像:Telegram @mag_vodogray / Edited by The Daily Digest

可能性としての試作にとどまっていた

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「Defence Blog」によると、BMP-55は試作段階にとどまっており、旧型の戦車T-55を保有する国に経済的な転用プランを提示する、ひとつの可能性に過ぎなかったという。

貴重な一両

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「The War Zone」はこれまで存在が確認されたBMP-55の完成品は一両しかなかったとしており、それだけに今回その一両と見られる車両の残骸が発見されたことは「特筆すべきこと」であると述べている。

画像:X @T_90AK

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ロシアの手に落ちたのかも不明

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「The War Zone」による当時の報道では、車両の現状について次のように分析されていた:「車両は一部が雪に覆われており、放棄されたようだが、ダメージを受けた痕跡は確認できない。この車両がいまだウクライナ側がコントロールしているのか、ロシアに鹵獲されたのかも判然としない」

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