「新しい時代劇」目指す「浮浪雲」、NHKBSで4日から 主演は佐々木蔵之介

浮浪雲(佐々木蔵之介)と新之助(川原瑛都)(NHK提供)
ジョージ秋山の漫画を原作としたNHKBS時代劇「浮浪雲」が、4日午後7時から放送される(全8回、2回目以降は日曜午後6時45分から)。主人公の浮浪雲(はぐれ・くも)を演じるのは、佐々木蔵之介、妻のかめ役は倉科カナ。「新しい時代劇」を目指したスタッフは、「時代劇の過去の伝統も受け継ぎつつ、表現や登場人物の思いを現代にアップデートしてミックスできれば」と意気込みを語る。
物語の舞台は幕末の品川宿。女物の着物をまとい、額で髪を結う風変わりな男、雲は、つかみどころのない風体で日々を気ままに生きながらも、いつの間にか人々の運命を動かしてゆく。清水次郎長、坂本龍馬といった有名な人物も雲と関わりを持つ。
昨年11月に行われた取材会で佐々木は、「幕末の激動の時代に、僕(雲)は全く動かない。多くを語るわけでもなく、遊んで飲んで女の人に声をかけて、ずっと叱られてる役なんだけど、みんな彼にはついていく。彼にはなんか一個、根っこがあるんじゃないかと思う。そこを語らずに(表現)できたらいいなと思った」と撮影を振り返った。

「夢屋」を切り盛りする、かめ(倉科カナ、右)と番頭の欲次郎(イッセー尾形、中央奥)(NHK提供)
倉科は「(完成した番組を)見させていただいて、本当に笑って、時々うるっとしたり、時々深かったりと、すごく新しくチャレンジングな時代劇になっています」と賛辞を贈った。また、雲とかめが営む問屋場「夢屋」の番頭、欲次郎役のイッセー尾形は「私が参加した一番の理由は時代劇ということです。かつらが被れる。かつら被るとね、好きなことができる」と笑った。
演出の一色隆司は「今は、かつらを被っていれば時代劇ということではない。歌舞伎も『ワンピース』をやったり『風の谷のナウシカ』をやったりしている。時代劇も現代の人たちや社会に伝えるテーマを踏まえた上で、時代時代に合わせて作っていくべきだと思っていて、脚本家も含めて大議論をした」と明かす。また、「現代にアップデートしたといっても、押さえる所は押さえておきたい。倉科さんも所作はきちんと美しくやってくださっているし、佐々木さんも殺陣などをしっかりやってくださっている。その辺をうまくブレンドできたときに、新しいものが出てくるといいなと願っている」と語った。

「浮浪雲」の取材会に出席した(左から)倉科カナ、佐々木蔵之介、イッセー尾形=昨年11月27日、東京都渋谷区のNHK放送センター
雲とかめの息子、新之助役は川原瑛都。12歳ながら「逃げるは恥だが役に立つ」「とと姉ちゃん」などドラマ経験豊富で、倉科は「新之助そのまま、こんなぴったりな子がいるんだって思うぐらい、まんま新之助でしたよね」と感心した表情で振り返った。