暴露されたロシアの本心:じつは中国を「敵」扱い

中国とロシアの本心は

中国とロシアの本心は, ロシア連邦保安庁の資料が流出, 現場担当者向けの回覧資料, 科学者などを狙う, 体制に不満を持つ層などがターゲット, ウクライナ侵攻の情報も探る, ドローン戦術に関心を抱く, さらに踏み込んだ非難も, 領土的主張の下準備を行う, 「古代中国人」の痕跡を探す, 北極海・北海航路への関心も警戒, どれほど一般的な見解なのかは不明, 西側情報機関は本物と認める, 気まずい対中外交

2025年9月に首脳会談を行ったロシアと中国だが、その関係は見た目ほど良好とは言えないのかもしれない。

ロシア連邦保安庁からある資料がリークされたが、そこには対中国の防諜活動指針が記されており、中国がロシアに対して領土的主張を行ってくるとの懸念すら表明されていたのだ。

ロシア連邦保安庁の資料が流出

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2025年6月にリークされたロシアの資料は全8ページのメモのようなもので、作成者はロシア連邦保安庁(FSB)防諜作戦部第7課とされている。『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じた。

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現場担当者向けの回覧資料

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この資料はFSBの現場担当者に配布する目的で作成されたと見られている。同紙では、「ロシア防諜部が中国に対してどのように考えているのか、その内幕をこれまでになくよく伝える」ものだとしている。

中国を非難

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資料には中国に対する非難が並んでおり、中国側が多くの破壊活動を行ってきたとしている。たとえば、この資料では、中国がロシアの軍事技術を入手するためにロシア側のスパイをリクルートしようとしていたとされている。

科学者などを狙う

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資料では中国はロシアの科学者、特に今の体制に不満がある層を狙っているともされている。ほかにも、ロシアの体制に深く参画している役人や専門家、ジャーナリスト、財界人なども対象だという。

体制に不満を持つ層などがターゲット

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資料にはこうある:「飛行機工場や研究機関に勤めていた経歴があるものは優先的に声が掛かる。また、現役従業員でも、ロシア国防省がエクラノプラン(地面効果機)開発計画を終了したことに不満を持っているものや財政的に困窮しているものも狙われている」

ウクライナ侵攻の情報も探る

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また、その資料では、ロシアがウクライナで行っている軍事活動についても中国が情報収集を行っているとしている。西側の兵器や戦術について知るのがその目的で、中国自身が西側諸国と同盟関係にある相手(特に台湾)と紛争に入ることを想定しているとされる。

ドローン戦術に関心を抱く

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資料によると、「中国政府はとりわけ、ドローンを活用した戦闘方法に関心を抱いている」という。また、西側ソフトウェアの近代化や、「西側新兵器に対抗する方法」にも興味を持っているとされる。『ニューヨーク・タイムズ』紙が伝えている。

さらに踏み込んだ非難も

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中国がロシアに対してスパイ活動を行っているというだけでもロシア防諜機関にとっては悩みの種だが、資料では中国に対してさらに踏み込んだ非難まで行われている。

領土的主張の下準備を行う

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資料によると、中国はロシアに対して将来的に、かつて中国領だった地域の返還という形で領土的主張を行う用意をしているという。学術機関がその下準備をしているとされ、中国がロシアに対する不信を強めていることや、中国の地政学的目標が垣間見える報告となっている。

画像:Wiki Commons By CIA, Public Domain

極東ロシア地域

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同紙いわく、ロシア政府は以前から中国との領土問題を警戒していたという。ロシアと中国の国境は広い地域にわたっており、とりわけロシアが19世紀に領土化した、現在のウラジオストクなどの極東地域についてその懸念があるのだという。

「古代中国人」の痕跡を探す

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資料によると、中国はそういった極東ロシア地域における「古代中国人」の痕跡を探しており、将来的な領土的主張につなげる目論見があるのだという。資料では、中国のこういった活動を暴露するようFSBの担当者らに指示している。

北極海・北海航路への関心も警戒

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資料ではさらに、中国が北極海・北海航路に関心を示していることも警戒している。ロシア沿岸のこういった地域は長らく氷に閉ざされており、持続的な航行は困難だったが、その状況が変わりつつあるためだ。

どれほど一般的な見解なのかは不明

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『ニューヨーク・タイムズ』紙は「いよいよ力を増してきた中国に対するロシアの不安が、資料には充満している」と書いている。ただ、同時に、「ここで表明されている懸念がロシア政府内でどれほど共有されているのかは明確ではない」とも言われている。

作成日も不明

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注意すべき点として、資料には日付が印刷されていなかった。書かれている内容の文脈などから、『ニューヨーク・タイムズ』紙では作成されたのは2023年から2024年にかけてだと推測されている。

西側情報機関は本物と認める

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同紙いわく、この資料を最初に入手したのはデータリークサイト「Ares Leaks」だという。そのため、情報源から資料の真正性を判断することはできなかったとされる。

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気まずい対中外交

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ただ、西側の情報機関6箇所がこの資料は本物だと認めたとも言われている。これが本物だとすると、中国を名指しで「敵」扱いしたロシアは少々苦しい立場に置かれるかもしれない。