自民「裏金」候補は当選で「本格的な復権」へ? 高市首相は「新しい事実があったら厳正に対処」と言うものの
8日投開票の衆院選では、自民党の派閥裏金事件に関わった候補者も次々と当選を決めた。2024年の前回選挙では一部の裏金議員を公認しないなどの厳しい対応を取ったが、今回は比例代表への重複立候補も含めて容認。高市早苗首相(党総裁)はNHK番組で、裏金議員に関して「新しい事実があった場合は厳正に対処する」と述べたものの、国民の信を得たとして本格的な復権につなげたい考えだ。

(左上から時計回りに)当選を決めた自民党の下村博文氏、萩生田光一氏、三ツ林裕巳氏、小田原潔氏、西村康稔氏
◆「有権者にはっきり審判をいただいた」
自民は今回、裏金に関わった候補者を小選挙区で38人、比例単独で5人の計43人公認した。小選挙区では、政策秘書が略式起訴された東京24区の萩生田光一幹事長代行をはじめ、いずれも旧安倍派で千葉3区の松野博一元官房長官や東京7区の丸川珠代元五輪相、埼玉8区の柴山昌彦元文部科学相、前回非公認だった東京11区の下村博文元文科相や兵庫9区の西村康稔元経済産業相らが当選を決めた。一方、大阪5区の杉田水脈元総務政務官は小選挙区での敗北が確実になった。

当選が確実となった候補者の名前に花を付ける自民党総裁の高市首相(中央)=8日、東京・永田町の党本部で(潟沼義樹撮影)
古屋圭司選対委員長は党本部で記者団に「有権者にはっきり審判をいただいたと思っている」と主張した。一方、鈴木俊一幹事長は「政治とカネに対する大変な批判を受けたことは決して忘れ去ってはいけない。当選させていただいたことをもって、全てが終わったと捉えてはならない」と強調した。
自民は石破政権下で行われた前回選挙に際し、裏金議員の一部を非公認とし、公認した候補者も比例重複を認めなかった。裏金議員46人のうち半数超の28人が落選し、自民と公明党による当時の連立政権は少数与党に転落した。(木谷孝洋、大野暢子)

衆院選2026 特設ページはこちら

衆院選2026 特設ページはこちら
【関連記事】"萩生田光一氏「自民党の議員としては4年ぶりの当選」 東京24区 裏金問題への言及を避けた選挙戦
【関連記事】"自民・小田原潔さん「数々の反省を胸に、この瞬間から生まれ変わる」 東京21区で返り咲き 裏金問題で前回落選
【関連記事】"結局、中道とは何なのか…野田佳彦氏も「伝えられなかった」選挙戦 支持層の「足し算」不発に終わった要因は