埼玉・川口「UDON&CAFE アブロード」 味噌けんちんうどん 喫茶店で本格手打ち

寒い季節にぴったりの「味噌けんちんうどん」=埼玉県川口市(昌林龍一撮影)
喫茶店でありながら、店内にうどんを打つ工房があり、太くてねじれた本格的な手打うどんが味わえる。チキンライスなど洋食メニューも豊富で、メインの食事の後には、手作りのシフォンケーキありパフェありと、どれを食べようか迷うほど。多くの席がカウンターの方向を向いていて、マスターとの会話も楽しい。

フルーツパフェを提供する店主の茂木正さん=埼玉県川口市(昌林龍一撮影)
◆実家は鶏肉専門店
埼玉県川口市の南浦和前川通りを西に県道35号線に向かう途中。右手に青色の軒先テントに「手打うどんの食べられる喫茶店」とある。店内は下町にありそうな喫茶店の雰囲気だ。寒い季節なので、「味噌けんちんうどん」(830円)を注文した。
うどんは、やや太めで歯応えがあり、ねじれていて好み。ダイコン、ニンジンがしっかりした味の汁に煮込まれている。鶏肉は柔らかくて大きめだ。
店主の茂木正さん(63)の実家は、東京墨田区にある商店街の鶏肉専門店。なるほど、メニューに「若どりうどん」、「チキンライス」など鶏肉を使ったメニューがある。
食事のできる喫茶店にある、サンドイッチ、ポーク生姜焼きなどメニューは盛りだくさんだ。
店を夫婦で切り盛りし、妻の恵子さん(63)が手作りし卵の泡立てをしっかりしたシフォンケーキ(コーヒーまたは紅茶付き)は、ふわふわで温かい飲み物と相性ぴったり。甘いもの好きにはフルーツパフェやチョコレートパフェ、ぜんざいがある。

「UDON&CAFE アブロード」の外観=埼玉県川口市(昌林龍一撮影)
◆うどんは2段階熟成
正さんは、大学卒業後、ソフトウエアシステム会社に就職したが、幼少期から商売の活気の中で育ったこともあり、「自分で何かをやりたい」と1年で退職し飲食の道へ行くと決めた。
店名は、正さんが小さいころに「あーぼー」と呼ばれたことや、自身が外国旅行好きだったことにちなんだ。当初は東京でやっていたが、恵子さんの実家の工務店の倉庫だった現在の場所へ平成9年に引っ越し、2店舗目を開店し、店主となった。
うどんは、東京の製粉所での修行を基礎に、父親が故郷の埼玉県加須市で昔作ってくれた「太くてモチモチしたうどん」の記憶を掛け合わせて誕生した。しっかりした歯応えの秘訣(ひけつ)は、手こね、足踏み、寝かせの工程を2回繰り返す「2段階熟成」だという。
「体が動く限りは仕事を続けたい」と語る正さん。おいしく食べてもらい、くつろいで、笑顔で帰ってもらう。京島から続く下町の温かさを、この場所で守り続けている。(昌林龍一)
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■「UDON&CAFE アブロード」
住 所:埼玉県川口市前川4の14の20
連絡先:048・262・9811
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■観 光
「UDON&CAFE アブロード」の南東、SKIPシティ内(埼玉県川口市青木)に参加型施設「川口市立科学館」(サイエンスワールド)がある。科学展示室(大人210円)は鉄道模型の自動運転などの体験型装置があり天文台は65センチ反射望遠鏡がある。プラネタリウム(大人410円)は直径20メートル規模のドームで光学式とデジタル式の投影。【問】同館(048・262・8431)。