ハートの早苗うちわも…無党派層の心掴んだ選挙ブースト「熱烈な支持者だけじゃない」「高市総理の街頭演説の集客力」自民の歴史的大勝のメカニズムを選挙ドットコム副編集長が分析

ハートの“早苗うちわ”も…無党派層の心掴んだ“選挙ブースト”「熱烈な支持者だけじゃない」「高市総理の街頭演説の集客力」自民の歴史的大勝のメカニズムを選挙ドットコム副編集長が分析
第51回衆院選は8日投開票され、自民党が定数465の3分の2を超える316議席を獲得し、圧勝する結果となった。
ニュース番組『わたしとニュース』では、出口調査の結果を交えながら、なぜ自民党が大勝したのかについて選挙ドットコム副編集長の伊藤由佳莉氏とともに深掘りした。
■自民党歴史的勝利の要因は「無党派層」と「選挙ブースト」

自民党は118議席増で316議席を獲得し、歴史的な勝利となった。伊藤氏はその要因を次のように分析した。
「大勝の理由として考えられることとして、無党派層の投票先として自民党が選ばれる傾向が見られたことがある。事前の情勢報道よりも上積みしたところや、出口調査などを見てみても、その傾向がわかる。その辺りが最終的にこの風を吹かせたのではないか」
また、高市早苗総理の影響についても言及。「元々高市内閣については世論的な支持が高かった状態でもあった。また、選挙戦が始まると、(高市総理は)街頭でも結構な集客をされていたということだった。現場に行った人に聞いてみると『こんなに集まったのを見たことがないというぐらい人が集まっていた』と。熱烈な支持者の方だけではなくて、たまたま通りかかった方も立ち止まって聞く、そういった方が多い選挙というのは、無党派層の心を取り込めるような土壌が整っている選挙だと言える。その辺りもすごく“選挙ブースト”がかかったのではないかと見ている」。
最終日に二子玉川で行われた高市総理の演説には大勢の人が集まり、中には「高市さなえ」と書かれたハートの形のうちわを持って応援する人の姿も見られた。
■10代から40代の自民党支持が増加

ANN出口調査によると、今回の選挙では、10代から40代の自民党支持が増加したことが明らかになった。
こうした結果に伊藤氏はこう分析する。「今まで選挙に行かなかった方や特定の投票先を持たなかった方、無党派層の動きがあったと思う。1つは、SNSでの政治、選挙情報というのがとても増えている。前回の参院選よりも増えているというところがあったので、そういった情報を見た方たち、特に若年層の方でニュースの情報源としてネットを使っているような方たちが投票に行ったのだろう」。
一方で、伊藤氏は分析の難しさも吐露する。「今回の衆院選の投票率は微増の結果だったが、中身を見てみると、これまで投票に行かなかった方たちが行っているということが考えられる。これまでの情勢調査や出口調査の方法というのは、あくまで質問に答えてくれる方だけが中心になっていたので、それ以外の『質問には答えないけれども投票に行く』という方が増えてくると、こういった調査というものだけで分析するのには限界がある。なので、今日お話しすることもあくまで傾向というところで聞いていただけたらと思う」。
今回、自民党が単独で3分の2を超えたことで、“やりたい放題”の状態になることはないのだろうか。
「仕組み上そういうことはあるかもしれないが、参院ではまだ与党が過半数に届いていない、少数与党の状態は変わらない。最後、数で押し切るのか、それとも多党制の中で他の政党にいろいろな民意が寄せられたところを踏まえて、議論を慎重に進められるかというところは、今後、投票に行った方も行かなかった方もぜひ見ていただきたいなと思っている」
また、大人数となった自民党議員の中で意見がまとまるかについて、「特に消費税の話は議論が割れている。また議員定数削減についてもそうと伺っているので、その辺りをどうされるのかは注目していきたい」と述べた。
(『わたしとニュース』より)
【映像】ハートの“早苗うちわ”で応援する支持者(実際の映像)
【画像】ハートの“早苗うちわ”で応援する支持者
【映像】高市総理、ドラムセッションを楽しむ様子(実際の映像)