【解説】選挙で状況変化 中道・維新のウラ側

「期待せず」8割で中道は?自民が大勝で連立相手の維新は?政治のオモテとウラ側を日本テレビ政治部・官邸キャップの矢岡亮一郎記者が解説します。

■「議員が他党に流出」の声も

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――まずひとつめですが、世論調査では、中道に「期待しない」が8割でしたね。

今回惨敗し、世論調査でも厳しい結果が出た中道ですが、11日午後、議員総会を開きました。

オモテでは、あさって代表選、党の立て直しのため、小川淳也元幹事長と階猛氏が立候補を表明しました。

実はこのウラ側では、ある中道のベテランがこう話しています。「国民民主党に流れる人もいると思う」。落選した若手も「中道として進むも退くも茨の道」だと話しています。

――今回中道で落選した人は、また次の選挙は中道から出づらいということですか?

そういう声もあるんです。世論調査では、中道には「期待しない」が8割にも上ったわけですが、支持政党別に見ても、野党支持層の間で、「期待しない」が77%、さらに中道支持層に限ってもおよそ4割が「期待しない」という結果です。

また、野党支持層の間では、自民党が大きく議席を増やした理由について、「野党の党首に魅力がなかった」が64%に上っています。

13日に行われる代表選は、「火中の栗は自ら拾うべき」と立候補を表明した54歳、立憲の元幹事長の小川氏が有力視されていますが、この期待の低さをどう覆せるか、正念場です。

■吉村代表の先走り?

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――ふたつめは、維新ですね。維新の「オモテ」と「ウラ」というのはどういうことなんでしょうか?

10日、オモテでは、維新の吉村代表から「連立政権のアクセル役、責任をもって進めていく。閣内に入るべきだ」という発言がありました。

ただ、首相周辺によれば、今回、維新の「閣内協力」は、13日の第二次高市内閣発足と同時は見送られ、秋の内閣改造から、の方向です。

この「ウラ側」、維新の内部では、ひと悶着あったようなんです。

維新はもともと、吉村代表が「入閣すべき」派、でも他の幹部は、高市内閣は様子見すべきの「まだ早い」派、に分かれていて、去年、連立合意した際も高市首相から入閣を求められましたが、周囲の幹部が必死に吉村代表を止めた、という経緯があります。

維新の幹部の一人は、今回も「吉村代表がまた先走った」と。ただ、この幹部、こうも言っています。「もう高市首相にしがみつくしかない」「今、自民党から見たら維新と連立組むメリットゼロ。学会票を持つ公明党よりもメリットない」と自民大勝のウラで、維新が置かれた立場を冷静に見ています。

――自民党にとって“維新と連立を組むメリットはゼロ”とはどういうことですか?

ゼロというわけではないんですが、自民党は今回、大量の議席だけでなく、おカネも手にしました。選挙結果を受けたことしの政党交付金の試算では、自民党は去年からおよそ2割増えて、153億円あまり。一方、維新はおよそ1割減らします。

こうした「自民党一人勝ち」の選挙結果に、世論調査では、「野党がもっと議席を取った方がよかった」が49%、与党支持層に限っても、およそ3割がそう考えています。

ある自民党の若手は、衆院で与党が8割近い圧倒的議席を持つ状況に、「もう国会が機能しない」と懸念も示しています。来週18日に召集される特別国会、首相周辺は、「謙虚に行かなければ」と話しています。