プーチン大統領も焦りを示す? トランプ政権は交渉仲介からの撤退を示唆
ロシアは「交渉に前向き」と主張するが

プーチン大統領が、ロシアは和平交渉に前向きであるという姿勢を打ち出している。米国が仲介役からの撤退を示唆し始めており、「ディール」を引き出そうと焦っているのかもしれないが、実際に行われた「イースター休戦」における態度からはどこまで本気なのか疑問も禁じ得ない。
「和平に向けた交渉には常に前向き」

4月21日、プーチン大統領はロシア国営TVに出演し、番組司会者にこう語った:「和平に向けた交渉には常に前向きだ。キエフの政権担当者も同様の姿勢でいてくれることを望む」
ペスコフ報道官も再確認

ロイター通信によると、ロシアのドミトリー・ペスコフ報道官もプーチン大統領の発言を再確認したという。ロシアのインテルファクス通信発として、ペスコフ報道官の以下の発言を引用している:「プーチン大統領が民間施設への攻撃を双方ともに停止するための協議が可能だと述べたのは、ウクライナとの対話や交渉を念頭に置いてのことだ」
「ディール」に焦り?

プーチン大統領としても、和平交渉の仲介に積極的だった米トランプ政権からなんらかの「ディール」を引き出す機会を逃すまいと焦ってきている可能性はある。事態が進展しないことにトランプ大統領もさすがに業を煮やしつつあるからだ。
成果を出せないトランプ大統領

トランプ大統領はこれまで、宇露間に有効な協定を結ばせることに成功していない。ロシア政府は交渉を先延ばしし続け、ウクライナが一旦は受け入れた30日間の停戦も拒否している。
ルビオ国務長官が交渉仲介からの撤退を示唆

CNNによると、4月18日、ルビオ国務長官が記者に対し、これ以上進展が望めないならば、米国は「数日内に」停戦交渉から撤退すると述べたという。
トランプ大統領も同様の認識を示す

この発言は後にトランプ大統領も確認したが、明確な期日は設けなかった。大統領は両陣営が「紛争を終えるという熱意を見せてほしい」として、結果については「近いうちに」分かるだろうと述べるにとどまった。
直接交渉に至るだけでも大きな前進

仮に宇露間で直接交渉の場が持たれたとすれば、それ自体大きな前進ではある。ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の対話は2022年2月に全面的軍事侵攻が始まった直後に行われたものが最後だからだ。
ゼレンスキー大統領は直接のコメントはせず

ゼレンスキー大統領はプーチン大統領の発言について直接コメントはしていないが、市民の安全が保証されるならばウクライナは「いかなる対話にも応じる用意がある」とは述べているという。CNNが報じている。
民間施設への攻撃停止の確約が必要

ゼレンスキー大統領が毎晩公開している動画の中で、4月21日、和平交渉を進展させたいならウクライナとしてはロシアが民間施設への攻撃を停止するという確約を求めるということが強調された。
「イースター休戦」は失敗に終わる

プーチン大統領は和平交渉を進展させたいとしているが、そもそも、つい先日まで30日間の「イースター休戦」が実施されていた。だが、この休戦はお互いが協定違反を批判し合う結果に終わっている。
双方が相手の違反を批難

BBCによると、ゼレンスキー大統領は、イースター休戦期間中にロシア軍は約3,000回も協定違反を繰り返したと主張しているという。一方でロシア側も、ウクライナが多数のドローンや砲弾を用いて攻撃を仕掛けてきたとして批難している。ただし、BBCも指摘するように、双方の主張は第三者によって確認されているわけではない。
ロンドンで協議へ

ウクライナは今月23日、米国及び欧州各国の代表とロンドンで協議を行った。これは先日パリで行われた会合に続くもので、停戦への道筋を検討することが目的とされていた。協議後、英外務省は「「生産的で大きな進展があった。」という声明を発表した。
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