国会議員2人…社民党を立て直すのは誰? 福島瑞穂党首、ラサール石井氏、大椿裕子氏が党首選に立候補
任期満了に伴う社民党党首選が3月4日、告示され、届け出順に大椿裕子・前参院議員(52)、副党首を務めるラサール石井参院議員(70)、現党首の福島瑞穂参院議員(70)の3人が立候補した。
◆選挙戦になるのは2013年以来13年ぶり
国会議員2人まで落ち込んだ党勢をどう立て直すかが、最大の争点となる。約5200人の党員・協力党員による投票が行われ、23日に開票される。

社民党の党首選が告示され、立候補の記者会見をする(左から)大椿裕子氏、ラサール石井副党首、福島瑞穂党首=4日、国会で(佐藤哲紀撮影)
党首選は無投票が続いており、選挙戦になるのは2013年以来13年ぶり。
社民党では2025年11月、党運営の方針を巡る対立から、唯一の衆院議員だった新垣邦男氏が離党。前身の日本社会党時代を含め、初めて衆院の議席がゼロになった。今年2月の衆院選では1議席も獲得できず、党存続の危機に直面している。(木谷孝洋)
3人は届け出後、国会内でそろって記者会見に臨んだ。
◆大椿裕子氏「勤労大衆のための党に立ち返る」
大椿氏は「社民党の前身である社会党は『勤労大衆の組織結合体』として誕生した。社民党はその原点に立ち返るべきだ」と主張。

社民党の党首選が告示され、立候補の記者会見をする大椿裕子氏=4日、国会で(佐藤哲紀撮影)
「非正規労働者2000万人、そして(極端な貧困状態に置かれた)アンダークラスと言われる890万人に徹底的に寄り添う」と述べ、労働問題と農業問題に力を入れる考えを示した。
党改革に関しては「若い人たちが自由闊達(かったつ)に、主体的に活動できる制度をつくりたい」と語り、世代交代のためのロードマップの作成を掲げた。
◆ラサール石井氏「堅苦しいイメージを変える」
昨年の参院選で初当選したラサール氏は「社民党は非常に真面目だが、額にしわが寄っているような堅苦しいイメージを持たれている。いわば、扉が閉まっていて、中の電気がついていない店。これでは入りたくても入れない」と指摘。

社民党の党首選が告示され、立候補の記者会見をするラサール石井副党首=4日、国会で(佐藤哲紀撮影)
自身が提唱する組織改革「社民党Reboot(リブート)」を通じて、ボトムアップで意見を言いやすい仕組みをつくると訴えた。
重視する政策として、高騰する家賃への対策を挙げ、公営住宅を供給増や家賃補助の導入に取り組むとした。
◆福島瑞穂氏「憲法改悪の危機。護憲の先頭に立つ」
福島氏は「今の国会は、憲法改悪がされるかもしれない危機的な状況だ」と指摘した上で、「私は護憲の先頭に立つ。何としても社民党が残って、大きくなって、国会の中で踏ん張らなければいけない」と強調。

社民党の党首選が告示され、立候補の記者会見をする福島瑞穂党首=4日、国会で(佐藤哲紀撮影)
党勢の低迷については「市民との絆や、いろんなネットワークを強くすることが足りず、うまくいっていない」と分析し、スタンドアップコメディーなどを通じて有権者との接点を増やす考えを示した。
◆福島瑞穂氏は党首を通算16年務めている
福島氏は2003年、土井たか子氏の後任の党首に就任。2013年の参院選大敗を受けて引責辞任したが、2020年に再登板した。この年に所属議員の立憲民主党への合流が認められた際も、社民党に残っていた。
党首選期間中の3月8日午後2時から、東京・新宿駅東南口前で3人による合同街頭演説会が行われる。
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