イランショック ガソリン急騰 香港で1リットル600円超、違法給油も… プラ原料ナフサに影響は?
ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、石油の民間の備蓄が放出されていましたが、高市首相は26日から「国家備蓄」の放出を開始すると表明しました。影響は世界各地に広がっていて、中国ではガソリン価格が1リットル600円を超えたところも出ています。
■26日から国家備蓄の石油を放出

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24日に開かれた中東情勢に関する関係閣僚会議。
高市首相
「石油製品の日本全体として必要となる量を確保するため、今週26日から国家備蓄の放出を開始します」
原油輸送の要衝、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、高市首相は、26日から国家備蓄の石油を放出することを表明しました。
約850万キロリットル、総額約5400億円分の原油が順次放出されるということです。
■世界各国で“イランショック”

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原油価格の高騰による“イランショック”は、世界各国に広がっています。
しきりにクラクションが鳴り響いていたのは、インドにあるガソリンスタンドです。バイクの行列ができ、燃料を求めて1時間半以上“足止め”される異常事態が。
カンボジアの首都、プノンペンでは三輪タクシーの「トゥクトゥク」の列ができていました。
中国でも、ガソリンスタンドまでの道が大渋滞。
中国最大の経済都市、上海では23日夜に行列が。その原因は、値上げ前の“駆け込み給油”です。
NNN上海 武藤将大記者
「値上げを前に駆け込みで給油しにきた車で行列ができていて、 こちらのガソリンスタンドは大混雑となっています」
中国政府は24日からレギュラーガソリン価格を1リットルあたり日本円で約20円引き上げると発表。約195円まで値上がりしました。
■香港では…1リットル約620円 違法給油も

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さらに、もともとガソリン価格が“世界一高い”といわれる香港では現在、1リットル約620円。あまりの高さに、悪質な行為も起きています。
香港消防のSNSより
「燃料の不正な移送行為を厳しく取り締まり、違反者を逃さず摘発し、公衆の安全を全力で守る」
香港の消防がSNSで注意を呼びかけたのは“違法給油所”について。
中国本土と比べ3倍以上の価格の香港では、価格差を利用し本土からガソリンを自動車に積み込んで密輸し、香港内で違法に給油を行う事態が起きていて逮捕者も出ているといいます。
香港の消防は、買い手にも責任を問われる可能性があるとして注意を呼びかけています。
■プラ原料「ナフサ」 医療に影響は?

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影響は、ガソリンだけにとどまりません。
24日、『news zero』は神奈川県のクリニックへ。
クリニック院長
「例えばこの手袋もマスクとか帽子、あとはこのガウン」
これらは原油から精製される「ナフサ」というものが原料になっていて、この病院では金属以外のほとんどに使用されているといいます。
在庫室には…。
クリニック院長
「注射器ですね。これが小さい点滴、これが水分を補給する点滴」
並木雲楓フィールドキャスター
「キャップの部分まで?」
クリニック院長
「中身は違うけど、入れ物は当然ナフサ」
並木雲楓フィールドキャスター
「歯ブラシも?」
クリニック院長
「本当に全部そうなんですよ」
並木雲楓フィールドキャスター
「もし物流が滞ってしまったら?」
クリニック院長
「本当に患者さんに必要なものをストックしているので(ホルムズ海峡“封鎖”が)長引くとどうなるのか、予想がつかないですね」
いまは価格変動もなく、問題なく治療を行えているといいますが…。
クリニック院長
「本当に石油製品、ナフサからの製品がなくなると、手術できなくなるのではないかと危惧しています」
“最悪の事態”も懸念していました。
クリニック院長
「中東の紛争に関しては注意深くみておりますし、状況によっては仕入れをちょっと(多く)入れるとか、そういったことも考えないといけないかもしれない」
◇
24日、高市首相もナフサについて言及。
高市首相
「ナフサをはじめとするエネルギー源ではない石油関連製品についても、世界の供給状況、国内在庫の量などを踏まえた対応方針を取りまとめ、本閣僚会議への報告をお願いします」
ホルムズ海峡の封鎖の影響で徐々に広がる混乱。取り残される船もある中、今後日本への原油調達の行方は…?
(3月24日放送『news zero』より)