池袋“ポケセン”刺殺事件 刺された女性店員、約3か月前に警視庁に被害相談

東京・池袋のポケモンセンターで、女性店員が元交際相手の男に刺され死亡した事件。女性の首には少なくとも5か所以上の刺し傷があったことが分かりました。事件に至るまでの経緯を、詳しく見ていきます。

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交際を始める前の2023年に、八王子市内にあるファストフード店のアルバイトで、2人は出会ったといいます。

その後、10か月ほど付き合い、去年7月に交際を解消しました。池袋のポケモンセンターの店員・春川萌衣さん(21)は、別れたこの頃、ファストフード店からポケモンセンターに転職したといいます。このことを、元交際相手の広川大起容疑者(26)は知っていたそうです。

そして、春川さんから警視庁への相談があったのが、去年のクリスマス…

春川さん

「別れた元カレが付きまとってくる。仕事帰りに自宅までついてくることが何回かあった」

警視庁は、危険と判断。話を聞いたあと、春川さんを自宅まで送り届けることに。するとこの時、自宅の周辺に、広川容疑者がいたといいます。

乗ってきたという車の中からは、刃渡り10センチほどの果物ナイフも発見。警視庁は、ストーカー規制法違反の疑いで広川容疑者を逮捕しました。調べに対し…

広川容疑者

「つきまとい行為をしたことは間違いない。復縁したかった」

■広川容疑者「もう近づきません」

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銃刀法違反や、春川さんに対する盗撮の疑いも持たれた広川容疑者。ストーカー規制法に基づく禁止命令も出されました。その際…

広川容疑者

「(春川さんに)もう近づきません」

そう口にしたという広川容疑者は、略式起訴され、罰金80万円を納付し、釈放されました。

その後、警視庁は、春川さんと3回、定期連絡をとっています。

春川さん

「自宅にも職場にもおしかけはないので異常ありません」

警視庁は、春川さんにお願いし、自宅に防犯カメラを設置してもらったり、親戚の家に1か月間避難してもらったり、対応をとってもらったといいます。

警視庁が最後に連絡したのは、今月12日。およそ2週間がたった26日に事件は起きました。警視庁の対応に、問題はなかったのでしょうか。

元神奈川県警捜査一課長の鳴海氏は…

元神奈川県警捜査一課長・鳴海達之氏

「警察の方としては、対応はかなりやっている。これ以上何をするのか、実務的には限界かなと」

■「強制的に治療受けさせる枠組み必要」

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犯罪心理学に詳しい専門家も…

犯罪心理学に詳しい 筑波大学・原田隆之教授

「警察はできる限りのことはやっていたと思う」

その上で、こう指摘します…

犯罪心理学に詳しい 筑波大学・原田隆之教授

「現在の法律では禁止命令を出す、逮捕する、定期的に状況を聞くぐらいしかできない。強制的に(加害者に)治療を受けさせる枠組みが必要」

警視庁は、ストーカーの加害者に接触した際、カウンセリングや治療について働きかけているといいます。ただこれは、加害者側にとって、強制ではありません。

今回、広川容疑者に対しても、警視庁はカウンセリングを働きかけたといいますが、本人が拒否したといいます。

警察庁によると去年、少なくとも禁止命令を受けた3037人にカウンセリングや治療を働きかけていますが、受けたのは233人、というのが現状です。

犯罪心理学に詳しい 筑波大学・原田隆之教授

「(加害者が)自分からすすんで治療を受けることは普通に考えてありえない。ストーカー事件は毎年増えている。今までのやり方には限界がある。(国には)真剣に検討していただきたい」