富士山の絶景パノラマを満喫、プラネタリウムで科学好きにもお勧め 「道の駅富士川楽座」

上空から見た「道の駅富士川楽座」(右手前)。視界を遮るものがなければ富士山の姿を間近に望むことができる。隣接地には観覧車がある(富士川まちづくり提供)

いまや観光の目的地としても存在感を放つ「道の駅」。高速道路などの「サービスエリア(SA)」や「パーキングエリア(PA)」も含めて、記者が「これは」と思った東日本各地のスポットを訪ねる。

全国トップクラスの人気

4階には、直径14メートルのドームスクリーンなどを備えたプラネタリウムがあり、ぷらっと立ち寄った人も気軽に楽しめる=3月26日、静岡県富士市(青山博美撮影)

静岡県富士市の「道の駅富士川楽座」は、世界文化遺産である富士山の雄大かつ優美な姿を間近に望むことができるのに加え、直径14メートルのドームスクリーンで楽しむプラネタリウムを備えた科学館としての顔も併せ持つ。ここを目的に訪れる人も多く、令和5年には来館者数が累計8千万人を突破した全国トップクラスの人気を誇る道の駅だ。

車のハンドルを握り、静岡市清水区にある東名高速道路の清水インターチェンジ(IC)から上り線を東京方面に進むと、やがて右側に駿河湾がぐっと広がってくる。その先の丘陵地帯を抜けると、富士山が正面に迫ってくる。東名高速でも有数とされる富士山の絶景ポイントだ。サービスエリア(SA)の「EXPASA富士川」の隣接地に、道の駅富士川楽座がある。

〝富士山が目の前の道の駅〟という触れ込みで、眺望を目当てに訪れる人は多い。4階には展望ラウンジやパノラマレストランがあり、すぐそばを流れる富士川越しに遮るものが何もない霊峰富士の絶景を楽しめる。SA内にある観覧車「フジスカイビュー」も含め、周辺の景色はSNSで盛んに拡散されている。

取材で訪れたのは3月下旬と4月初めで、両日ともあいにく富士山を望むことはかなわなかった。ただ、昨年秋に立ち寄った際は、雲がほとんどない富士山の雄大さに驚かされた。頂上付近の雲の動きや、日差しの向きによって変化する山肌の起伏の見え方も、この立地ならではだと感じた。

ぷらっと気軽に楽しむ

平成12年にオープンし、昨年3月には25周年を迎えた道の駅富士川楽座。富士山や富士川の絶景パノラマと並ぶ大きな目玉は「科学館としての役割」だと、運営する富士川まちづくり(同市)の企画部事業課主任、望月華澄さんは語る。

その代表的な施設が、4階にある「プラネタリウムわいわい劇場」。直径14メートルのドームスクリーンに、最新鋭の投影機が最大で2千万個の星々を映し出す。

中に入ってみると、半球型のドームスクリーンの下に座席が並び、投影機は中央部に設置されている。座席はスクリーンを見やすいようにリクライニング可能で、子供や初心者でも違和感がなさそうなデザインだと感じた。全席自由席といい、ぷらっと立ち寄った人も気軽に楽しめるそうだ。

また、現在の富士市出身の物理学者で、素粒子の一種「ニュートリノ」研究を牽引(けんいん)した戸塚洋二氏の生涯や実績などを紹介する「戸塚洋二 ニュートリノ館」もある。子供たちが科学への興味を持ち、探究心を高めることを目指した施設だ。

休憩や観光といった本来の機能にとどまらず、風光明媚(めいび)で科学好きも引き付けるユニークな道の駅。名称の由来である「楽市楽座」さながらに、往来を活発化して、交流を通じて地域の発展を促す拠点となっている。(青山博美)

<ガイド> 静岡県富士市岩淵1488の1。東名高速道路の上り線からも一般道からもアクセスできる。東名道の清水ICから車で約15分。道の駅の営業時間は午前8時~午後9時だが、入っている施設ごとに異なる。4階のプラネタリウムや2階の体験館は有料で火曜定休。問い合わせは富士川まちづくり(0545・81・5555)。

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