東京→京都が1万円?24時間2200円レンタカーで走ってみた

24時間2200円、48時間のドライブ旅を試してみました
みなさんは「レンタカー」と聞いて、いくらぐらいの相場を想定しますか? 今回はなんと「24時間/2200円〜」という激安レンタカーを使って、東京から京都までドライブ旅をしてみました。
●24時間2200円、そのカラクリとは?
レンタカーとしては破格の料金なので、目を疑った方も多いのではないでしょうか。実はこれ、トヨタレンタカーが提供している区間限定の特別料金サービス「片道GO!」というサービスです。

24時間/2200円と破格なレンタル料金でクルマが借りられる「片道GO!」
なぜそんなに安く借りられるのか。これにはレンタカーが提供している「乗り捨て(ワンウェイ)」というサービスが影響しています。例えば、名古屋から東京へ転勤になったので、片道だけレンタカーを使いたいといったケースです。
●片道GO!という裏ワザ
この場合レンタカー会社は、返却されたクルマを元のエリアに戻すための車両回送コストが発生してしまいます。そこで、「元のエリアまで運転して戻してくれるなら、格安で車を貸し出しますよ」という、レンタカー会社とユーザー双方にメリットがある画期的なシステムが、この「片道GO!」というわけです。
片道GO!を利用するには、まず公式サイトへとアクセス。そこには利用可能な車種一覧が記載されており、出発店舗と返却店舗のほか、車両条件や出発期間が確認できます。

リストを見て条件に合った車両があれば電話で予約。早い者勝ちなので、ウェブの更新が間に合っていないケースもあるため、見つけたらすぐに電話しましょう
条件に見合った車両があったら、記載されている店舗の電話番号へ連絡して予約します。今回は出発店舗がトヨタレンタカー 羽田空港(国内線)店、返却はトヨタレンタリース京都の返却店舗(京都駅新幹線口店を指定)の車両を予約。夕方16時頃に店舗へ行って、手続を済ませてきました。

今回はトヨタレンタカー 羽田空港(国内線)店でカローラツーリングHVを借りました
片道GO!は、「24時間 2200円プラン」もしくは「48時間 4400円プラン」でのレンタルが可能で、申し込んだ時間内に店舗へ営業時間内に返却すればオーケーです。料金には基本の補償が含まれていますが、対物・車両の免責額が免除となる免責保障制度(24時間 1100円)や、ノンオペレーションチャージの支払いとタイヤ関連のトラブルの保障も付いた「トヨタレンタカー安心Wプラン」(24時間 1650円)も利用可能。

補償プランも用意されています
今回は長距離ということもあり48時間プランに、トラブル時にフルカバーとなるトヨタレンタカー安心Wプランをつけたので、支払いは合計7700円でした。
●あえて“下道縛り”で走ってみた
いったん自宅のある横浜まで移動して、そこから日付の変わる深夜0時頃に目的地へとスタートします。借りたクルマはカローラツーリングHVという燃費の良いハイブリッド車。激安のレンタカーを借りられたと言うこともあり、今回は有料道路を一切使わずに、下道で三重県→奈良県→京都府まで格安移動する旅です。

せっかく安くクルマを借りられたので、「有料道路は使わない」の設定でルート検索
最初の目的地は、三重県の多気町にあるVISON(ヴィソン)という商業リゾート施設。掛川の道の駅で休息をとりつつ、夕方17時頃に到着。実は下道で東京と関西圏を移動したことはなかったのですが、三重県までのルートはほぼほぼバイパスが整備されていて、高速道路を使わなくても快適に運転できますね。

道の駅で休憩や休息をとりつつ、のんびり下道で西へと移動します
目的地のVISON(ヴィソン)には、以前この連載でもお伝えした、スペイン・バスク地方にある海辺の美しい街、サンセバスティアンにある「Casa Urola」の支店があるのです。(関連記事「世界一の美食の街で“人をダメにする料理”に出会った」)
本店で食べたその味が忘れられなくて、是非日本でも行ってみたいと思っていたのですが、クルマじゃないとアクセスしにくい場所。今回、せっかくだからと訪れたわけです。

最初の目的地は、三重県の商業リゾート施設VISON

VISON内にあるCasa Urola(カサ ウロラ)

本店と同じく、メチャウマの料理を堪能できました
●Googleマップのナビを信じた結果……ワンミス崖下の夜道へ
ただし、ここからが結構大変でした。翌日は取材のため奈良へと移動します。もちろんここまで下道で来たので、Googleマップでのナビゲーションも「有料道路を使わない」設定でルート検索したのですが……これが大失敗。
まずは、風呂に入ってサッパリしようと、三重県で人気の日帰り温泉「癒しの里 名張の湯」へと向かいます。ところが、ルート案内どおりに進むと、道はどんどんと狭くなっています。
それでも国道の標識もあったので、「Google、信じてるからな」と果敢に突き進んだわけですが、途中は乗用車1台ぶんの幅しかない急な登坂路。街灯もなく真っ暗で、しかもところどころガードレールもなく、ワンミスで崖下一直線みたいな道路でした。車は30年以上運転してきましたが、いちばん緊張したかも。

比較的安全な場所でクルマを停めて撮影。これよりも細くガードレールのない道がしばらく続きます
●国道368号、有名な"酷道"だった模様
あとあと調べてみたら、通行したのは国道368号。その伊賀地域と松阪地域間の仁柿峠はいわゆる「酷道」として有名な道路でした。やはり知らない地域を下道だけでルート検索するのは危険ですね。有料道路のありがたさをあらためて実感しました!

日本は日帰りの温浴施設があちこちにあるので、ドライブ旅にもありがたい
なんとか名張の湯にたどり着き、心もカラダもリフレッシュしたところで、奈良県天理市にあるサービスエリア「道の駅 なら歴史芸術文化村」へと移動して休息。翌日は奈良県でそのまま「奈良監獄ミュージアム」の取材をしたあと、京都でクルマを返却するため、トヨタレンタリース京都駅新幹線口店へと向かいます。

目的地、奈良監獄ミュージアムへ

返却店舗のトヨタレンタリース京都駅新幹線口店
●610km走ってガソリン3344円
ガソリンは満タン返しか、店舗での精算と一般的なレンタカーと同じシステム。今回は取材時間の関係もありガソリンスタンドに寄る時間がなかったため、店舗での精算にしました。今回の走行距離は約610km。一度も給油することなく、ガソリンの残量メーターは半分くらいを示していました。

移動ルートはこんな感じでした
ちなみにハイブリッドカーなので、単純に距離での精算ではなく、クルマで計測していた燃費(平均燃費30.6km/l)を考慮して計算となっていて、ガソリン代の請求は3344円。有料道路を使っていないので、48時間のドライブ旅を合計1万1044円で楽しめたわけです。

東京から京都までの移動が2日間で1万1044円でした

HVはやっぱり燃費がいいですね。レンタカーは今後もHVを選びたくなりました
●片道GO!は旅の武器になる
車両回送のためのサービスという性格上、使いたいときに必ず使えるサービスではありませんが、クルマじゃないと行きにくい観光スポットが目的地のときは、片道GO!を組み合わせてみるのもアリかなと。例えば、東京から片道GO!で三重のVISONへドライブし、名古屋で返却して、帰りは新幹線を使って快適に帰るといった具合です。ちなみに今回は激安旅ですので、京都からの帰りは夜行バスを使っています。こちらも1900円と激安でした。
旅程を組む際の引き出しが増えるので、「片道GO!」を旅の移動手段のひとつとして憶えておくといいかなと思います!

京都からの帰りは夜行バスで
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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