「豊臣兄弟!」官兵衛(倉悠貴)の“失言”に本能寺の変発覚時の「ご運が開けたのですぞ」連想 SNS「数年後にもう一回やらかす」

小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴)、羽柴小一郎長秀(仲野太賀)(C)NHK
仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で、若き日の黒田官兵衛(小寺官兵衛尉孝高=倉悠貴)が、羽柴小一郎長秀(仲野)にささやいた不穏な失言が、大河ファンの間で大きな話題を呼んでいる。7日に放送された第22回。記憶喪失に陥った羽柴秀吉(池松壮亮)の危機を前に、官兵衛は小一郎に「こたびのことは、小一郎殿にとって悪いことではないのでは…」と声をかけた。この一言が、のちに「本能寺の変」を知った官兵衛が秀吉に「ご運が開けましたな」と天下取りを焚きつけた有名な逸話を彷彿とさせると、視聴者が一斉に反応した。
「豊臣兄弟!」とは?

(手前)羽柴筑前守秀吉(池松壮亮)、(奥)小一郎長秀(仲野太賀)、蜂須賀正勝(高橋努)(C)NHK
秀吉の弟・秀長を主人公に、天下人となる兄を補佐役として支えた弟の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。
秀吉(池松壮亮)記憶喪失→「小一郎殿にとって悪いことではない」

小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴)、羽柴小一郎長秀(仲野太賀)(C)NHK
天正5(1577)年12月、織田信長(小栗旬)から播磨攻めを任された秀吉が上月城を攻略。姫路城城代の官兵衛以下、播磨の国衆の大半は織田方に人質を差し出して忠誠を誓い、毛利と対峙する準備が整いつつあった。しかし、別所長治(下川恭平)が挙兵し毛利らの大軍が上月城に進軍。信長が援軍を送らなかったため秀吉軍は撤退を余儀なくされ、守備を任されていた尼子勝久(渡邉蒼)らは非業の死を遂げた。秀吉軍が圓教寺に陣を構えるなか、勝久らの怨念にうなされた秀吉は階段から落ちて頭を打ち、記憶をなくしてしまう。
秀吉の記憶が戻る気配がないなか、名を刻んだ者に降りかかるの災いと引き換えに願いが叶うとの言い伝えがある柱を見つめる小一郎の様子を察した官兵衛は、「いつまでもこのままというわけにはまいりませぬ」と声をかけ、信長に事態を知らせるべきではないかと進言。秀吉が西国攻めを解任されかねないと小一郎が拒むと、官兵衛は「その時は、小一郎殿が秀吉さまの代わりをなさればよいではないですか」と勧め、自分には務まらないと固辞する小一郎に、「そうでござりましょうか? 今の秀吉様があるのは小一郎殿がいたからにほかならぬと思いまする」と食い下がった。さらに、つい「こたびのことは、小一郎殿にとって決して悪いことではないのでは…」と口走ってしまう。この発言に不穏さを感じた小一郎から「官兵衛殿!」と制止され、その目を見据えて「今のは聞かなかったことにする」と圧をかけられた官兵衛は、黙り込むしかなかった。

竹中半兵衛(菅田将暉)、小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴)(C)NHK
官兵衛と秀吉の関係では、のちに「本能寺の変」が勃発し秀吉が信長横死の知らせに狼狽した際、官兵衛が「運が開けた」と述べて秀吉を落ち着かせた逸話が随筆で伝わっている。2007年に放送された岡田准一主演の大河「軍師官兵衛」でも、この逸話がドラマチックに描かれており、激しく動揺する秀吉(竹中直人)に官兵衛(岡田)が「殿! 一刻を争います、お気をたしかに」と言い聞かせ、「わかりますか? わかりますか? わかりますか!?」と不敵な笑みを浮かべつつ「殿のご運が開けたのですぞ。開けました。ご運が開けました」と告げて秀吉を驚かせる一幕が、大きな反響を呼んだ。
小一郎に対する官兵衛の失言をこの逸話に重ねる大河ファンは多く、SNSには
「痛恨の口滑り。なお、数年後にもう一回やらかす模様」
「本能寺の報を聞いて、秀吉を焚きつけちゃうタイプ」
「御武運が開けましたな小一郎様。 by 官兵衛」
「既に『御運が開けましたな』の片鱗を見せている」
「秀長けしかけるこの官兵衛、本能寺を聞いてウキウキで秀吉に迫るタイプ確定やん」
「官兵衛が『頭良すぎていらないことを口走る』という、本能寺の変を知った時の伏線だな…」
といったコメントが続々と寄せられた。
同日の放送では、先輩軍師の半兵衛と、負けた方が何でも1つ言うことを聞くという約束で碁の対局をする場面も描かれた。半兵衛から、織田の威を借りて主君を見限り、毛利を弱らせた後で好機を待って織田をも裏切り、最後は自分がのし上がるという野望を見抜かれた官兵衛は絶句しつつも、突然降りだした雨を口実に、負けそうになっていた碁を引き分けにしようと話題をすり替えお茶を濁そうとするしたたかさを見せた。そんな人間臭い本作の官兵衛像に
「官兵衛ちょこちょこ黒いところ出してくるの好き」
「頭は回るけれどまだ若く未熟で隠しきれない野望がこぼれている黒田官兵衛、良き」
と好感を抱く視聴者も少なくなかった。