「風、薫る」6/12第55回【見所とネタバレ】院長がバーンズに伝える計画…りん&シマケンら驚かす太一の仰天行動

(手前中央から時計回りに)槇村太一(林裕太)、島田健次郎(佐野晶哉)、大家直美(上坂樹里)、一ノ瀬美津(水野美紀)、りん(見上愛)、安(早坂美海)(C)NHK
女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第55回が12日に放送される。
朝ドラ「風、薫る」第55回(6月12日放送予定)見所

島田健次郎(佐野晶哉)、一ノ瀬りん(見上愛)(C)NHK
「シマケン」島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)への感謝を込め、りんの家で食事会が開かれる。直美と槇村太一(林裕太)もやってきて、和やかな時間を過ごしていたが、突然、太一がある行動に出てりんたちを驚かせる。病院では院長の多田重太郎(筒井道隆)と副院長の渡辺行成(森田甘路)が、看護教師のバーンズ(エマ・ハワード)が話していて…。

多田重太郎(筒井道隆)、渡辺行成(森田甘路)、マーガレット・バーンズ(エマ・ハワード)(C)NHK
- 相関図・これまでの全話あらすじ
朝ドラ「風、薫る」第11週「凪にそよぐ」(第51~55回)ストーリー展開【ネタバレ】
女郎(村上穂乃佳)の「夕凪」は、本名が「魚住セツ」だと明かし、直美に少しずつ心を開き始める。セツを救いたいりんは廃娼運動の記事を掲載した新聞社を訪ねるが、自力で遊郭を出られた女郎はほとんどいないという厳しい現実を知らされる。
そんななか、セツの心中事件を題材にした記事が新聞に掲載された。執筆したのは、りんに思いを寄せるシマケン。名前は変えられていたものの、関係者には本人だと分かる内容で、りんはセツがさらに追い詰められるのではないかと危惧する。しかし世論はセツに同情的になり、病室に見舞いの品が届いたり、内科助教授の坂田幸作(金井勇太)も手厚い治療を認めるようになる。それでも退院後のセツには再び遊郭へ戻る道しかなく、直美は看護の意味に悩む。りんは、自分たちの仕事はセツを回復させることと言い聞かせた。やがてセツは直美を気遣うようになり、直美が、自分の母も夕凪という女郎だったと打ち明けると、セツは、多くの女郎は子を産まないものだと語った。
一方、シマケンは新聞社から続編の執筆を求められる。葛藤を抱えながらも書き上げた記事には、名ばかりの「娼妓解放令」によって女郎たちがさらに苦しい立場に置かれている現実が描かれていた。しかし、シマケンは友人の槇村太一(林裕太)に、記事の「夕顔」は創作した別人であり、実際のセツとは違うと複雑な胸の内を明かす。その後、シマケンは病院を訪れ初めてセツと対面。会ったこともない相手を題材にして記事を書いたことを詫びると、セツは「あおたくが謝ってくれたところであたしは何も変わらない。このひどい世界は続いてく。でも、あの記事の中だけでも、一緒に死のうと思えるくらい好いた男と出会えたなら、少しは救われるってもんさ」と言った。
回復したセツは直美に「一生分大事にしてもらった」と感謝するが、直美は大事にしたのではなく、それが看護だと訴える。セツは、かつて妊娠するも怖くて産めなかった過去を明かし、「よっぽど、あんたに会いたかったんだね、おっかさん」と直美に語りかけた。だが病室へ戻ると、そこには腕を吊った楼主の権田巳三郎(梅垣義明)が座っていて、2人を鋭くにらんでいた。セツは、遊郭に戻る決意を固めるが、権田の口から出たのは「頼む、戻ってこないでくれ」というまさかの懇願。シマケンの続報で錦栄楼には抗議が殺到、客足も途絶え、嫌がらせも相次いでいるという。ケガも見ず知らずの人間に闇討ちに遭って負ったものだった。権田はこれ以上の記事の掲載を止めることを条件に、夕凪を解放した。店を辞める際、セツはかつていた夕凪について聞いた。権田は、男を作って逃げたろくでもない女郎だとこき下ろし、その後のことは知らないと言った。りんと直美は夕凪としての人生を終わらせたセツを祝福した。
退院の日。セツは直美に、自分が夕凪と名付けられたのは、昔店にいた夕凪という女郎と同郷だったからだと語った。セツの郷里は、富士山の見える伊豆の漁師町だという。セツは笑顔で手を振りながら歩いていった。
セツを見送った直美は、りんに、「なんかわかったかもしれない」と切り出し、「私が助けたいのは、つい味方したくなるのは、負けているほう、弱いほう、不利なほうなんだなって」と伝える。そのなかに病人、負傷者、患者がおり、「人を助けたい。病気を回復させるだけじゃなくて」と力を込めた。そして自分の母について明かしながら今は会わなくてもいいと語り、「私を産んだってだけで、十分って思えたから。どこかで生きていてくれたら、元気でいてくれれば、私はそれでいいや」とつぶやいた。
その頃、病院で多田と渡辺が「看護学科」の新設に向けて動いていた。多田は「梅岡看護婦養成所に伝えるのは、本決まりになってからでいいだろう。あちらには申し訳ないが、実習生の受け入れはこれで終わりにさせてもらう」と渡辺に伝えた。
休みの日、りんは自宅に直美を招いた。夕顔の件で家族が盛り上がるなか、遅れてシマケンが太一を連れてやってきた。シマケンはどこか気まずそうで…。
朝ドラ「風、薫る」とは?
大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。