クラウンのライバルだったマツダ最高級車! 世界初ロータリーターボも! 歴代ルーチェの魅力を振り返る

クラウンのライバルだったマツダ最高級車! 世界初ロータリーターボも!! 歴代ルーチェの魅力を振り返る
まずはインテリアから先行公開されたフェラーリ初のBEV、フェラーリ ルーチェ。「フェラーリのBEV」に驚くと同時に、その車名にも驚いた。フェラーリの件は他の記事に任せるとして、ここでは元祖(!?)マツダ ルーチェに迫る!!
※本稿は2026年4月のものです
文:ベストカー編集部、車両解説:永田恵一/写真:マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年5月10日号
【画像ギャラリー】初代が今見てもカッコよすぎる!! ロータリークーペも超貴重な歴代ルーチェを写真で振り返る(14枚)
フェラーリ ルーチェ登場!! ならマツダ ルーチェを振り返ろう!

1966年登場の初代マツダ ルーチェ。ジウジアーロが手がけたデザインは今も新鮮なのが驚異的。マツダ ルーチェの歴史は1995年の5代目生産終了まで続いた
やはり編集部にとってルーチェといえばマツダである。初代が生まれた1966年から、現時点での最終型となった5代目終了の1995年まで30年間もの歴史を持っているのだから、初めてルーチェを名乗るフェラーリなんて赤ん坊みたいなものなのだ。
その歴史は次項と画像ギャラリーで振り返るが、こうして並べてみると、デザインの一貫性がないのがルーチェのひとつの特徴と言えるかもしれない。
エンジンも直4、V6、ロータリー(RE)とさまざまだが、初代のロータリークーペ以外はすべてFRで、常にマツダの最上級モデルとして君臨していた。

1969年登場のマツダ ロータリークーペ
最も印象深いモデルは何か? となると人それぞれだろうが、やはり初代セダンとロータリークーペの記憶は鮮明だ。
ベルトーネとマツダの合作とされる斬新なデザインは日本車の歴史に残るレベルだし、純エンジン車としてのREとFFの組み合わせは、後にも先にもルーチェロータリークーペだけである。
2代目はスポーツ性を主張したが、3代目以降のルーチェは高級セダン路線を強化し、当時のクラウン、セドグロに対抗。特に5代目はそのデザインから「広島のベンツ」と言われたりもしたが、ベンツと称されたのだから悪い話でもない。
【1966〜1995】マツダ ルーチェヒストリー

初代マツダ ルーチェ(1966年〜)
●初代(1966年〜)
初代ルーチェは、日本においてクルマが普及期だった時代背景もあり、初代ローレル級のボディに1.5L直4エンジンを積んだ、マツダとしてはファミリアに続く登録車第2弾として登場。
エクステリアはベルトーネ時代のジウジアーロが担当し、のちに海外仕様のステーションワゴンを日本向けとした5ドアバンや1.8Lも追加された(駆動方式はFR)。
●ルーチェロータリークーペ(1969年〜)
1967年の東京モーターショーにロータリー搭載のルーチェのクーペ版として出展され、1969年に市販化。
市販車はMX-30のロータリーPHEVまでマツダが手掛けなかったロータリーのFF車かつエンジン縦置きという構造で、ルーチェ同様のジウジアーロデザインや145万円からという価格など、いろいろな意味で贅沢なモデルだった。
●2代目(1972年〜)

2代目マツダ ルーチェ(1972年〜)
初代のジウジアーロによるヨーロピアンから、当時の日本車に多かったアメリカンなエクステリアに移行。
ボディは4ドアセダン、ロータリークーペ後継となる2ドアHT、ステーションワゴンの3つ。エンジンは12Aと13Bというロータリーを中心に、1973年にはレシプロの1.8Lガソリンも加わった。
●3代目(1977年〜)
このモデルからクラウンに近い車格に移行。車名も登場時は2代目の併売によりレガートのサブネームが付いたが、1978年にはルーチェに戻った。
3代目はロータリーも設定されたが、レシプロ中心の構成となり、フロントマスクは縦目ヘッドライトからマイチェンでオーソドックスなものに変更された。
●4代目(1981年〜)

4代目マツダ ルーチェ(1981年〜)
4代目はコスモの兄弟車となり、2ドアはコスモに任せ、ルーチェは4ドアサルーンとハードトップを設定。
エンジンはレシプロに加え、ロータリーは12Aと13Bで、12Aには世界初のロータリーターボもあった。なおセダンはのちにタクシー用のカスタムキャブに転用された。
●5代目(1986年〜)
5代目は13Bロータリーターボの設定、ドライバーズカーだった点、外観が当時のベンツSクラスを思わせるものだったこともあり、よくも悪くも「広島のベンツ」と言われていたことが印象に残る。
なおルーチェはタクシーなどの営業車系を除き、美しかった初代センティアを実質的な後継車にして絶版に。