「自己肯定感」は高ければいいわけではない。つい他人と比べてしまうときに思い出して欲しいこと

健康や心のモヤモヤが増えてくる40代50代。少しでも心が軽くなるように、産婦人科専門医の高尾美穂先生が親身になって答えます。ここでは、自己肯定感が低く落ち込んでいるという読者の悩みについて、他人と比較せず自己肯定感を高める方法を教えてくれました。

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読者のお悩み:自己肯定感が低く落ち込んでいます

昔は学級委員をやるような活発な性格でしたが、思春期以降、人間関係でつまずいてマイナス思考に。自己肯定感が低く、他人と比較しては落ち込んでいます。やはり自己肯定感を高めるべきでしょうか?(Oさん・48歳)

「自分からアクションを起こす」ことが第一歩

産婦人科専門医の高尾美穂先生

自己肯定感を気にする相談者さんは、「自分の人生がうまくいっていない」という感覚があるのかもしれませんね。これまで親やパートナーの意見に流されることが多かったのかも。自分以外の意見でものごとが進むことは人生のなかでたびたびありますが、主体性を伴わない行動は、自己肯定感を高める経験にはなりにくいものです。

そういうときは、小さくてもいいので「自分からアクションを起こす」ことが第一歩としておすすめです。今回相談を送ってくれたことも、立派なアクションのひとつ。自分の意見でものごとが動いた成功体験です。それができる相談者さんは自分を高められる人だと思いますよ。

また、もしかすると他人と比べて成功体験のハードルを上げすぎているのかもしれません。他人を見て、「すてきだな」とポジティブなパワーに変えていけるのなら比較するのも悪くないですが、落ち込んだり、悩んだりするくらいなら、今はやめた方がいいでしょう。

小さな成功体験はあるはず!自分に目を向けて

他人と比べてしまうのは、自分を見つめられていない証拠。日常生活や今までの人生を振り返ってみてください。「よかったな」「私、がんばったじゃん!」と思えるような、自己肯定感を支える小さな成功体験がたくさんあるはずですよ。たとえば、「通勤で1回も信号に引っかからなかった。ラッキー!」といった些細なことでも十分です。

ただ、自己肯定感は高ければいい、低ければ悪い、というものではありません。ましてやそれほど思い悩むものではないと私は思います。

それでも自己肯定感にこだわるのであれば、まずは自分と向き合うこと。そして未来を変えるためには、今どうすればいいか、よく考えて行動をすることです。小さな成功体験を積み重ねる意味でも、いくつになってもチャレンジする心を忘れないでくださいね。