メンズウェアデザイナーがスーツの着こなしであなたにやめてほしい5つのこと

Men's suits.
- クリストファー・クオッツォは、ボストンでオーダーメードのスーツを手がけるデザイナーだ。彼のクライアントにはホワイトハウスの報道官、カロライン・リービットもいる。
- スーツやタキシードのボタンの留め方などフォーマルウェアに関する間違いをクオッツォが教えてくれた。
- クオッツォによると、スーツにスニーカーを合わせるスタイルについては、「やりすぎ」だいう。
ファッションにおいて何が「間違い」なのかは、人によって意見が分かれるところだ。しかし、ボストンでオーダーメイドのスーツを手がけるクリストファー・クオッツォ(Christopher Cuozzo)にとって、「これだけは許せない」というスタイリングに関する間違いはいくつか存在する。
クオッツォは、ホワイトハウスの報道官、カロライン・リービット(Karoline Leavitt)をはじめとするクライアントを持つオーダーメイドのスーツを手がけるデザイナーだ。彼は、「ファッションは他の芸術と同じように自分を表現する手段だ」とBusiness Insiderに語る。だれしもが、自分のスタイルに関してそれぞれの好みやセンスを自然と表現するからだ。
「ある人はこうあるべきと言い、別の人はこう見えるべきだと言う。そうした多様な考えがあるからこそ、ファッションは面白い。誰が正しくて誰が間違っているという話ではない」
ただし、そんな彼にも職人として譲れないこだわりがある。特にスーツの着こなしについて、「こうしてほしい」と強く願うポイントがいくつかあるというのだ。
ここでは彼が人々に間違えてほしくない5つのポイントを紹介していこう。

クリストファー・クオッツォ。
間違いその1:2つボタンのジャケットの下のボタンを留める
もしジャケットにボタンが2つ付いているのなら、留めていいのは上のボタンだけ。下のボタンはどんなときも開けておくのが正しい着こなしのルールだ。
「2つボタンのジャケットの下のボタンが留められているのを見ると、本当にがっかりする」とクオッツォは言う。
「これは大きなファッションの間違いだ。あれだけは許せない」
間違いその2:タキシードのボタンを留めない
タキシードは、装いの中でもっともフォーマルなスタイルのひとつである。そのジャケットを開いたまま着るとその場にふさわしくない印象を与えてしまうという。

2025年のアカデミー賞でタキシードを正しく着こなす俳優のエイドリアン・ブロディ(Adrien Brody)。
結婚式でタキシードを着る新郎やその他の人に、カジュアルになりすぎないようにジャケットのボタンを留めるようにクオッツォは勧めている。
「結婚式は人生で最もフォーマルな日。是非しっかりとボタンを留めてほしい」
間違いその3:スーツの下でシャツを出したまま着る
クオッツォによると、タキシードのボタンを開けたままにするのと同様に、シャツの裾をズボンに入れずに着るスタイルも、スーツ本来のフォーマルさを損なってしまうものだという。
「ドレスシャツの裾を出したままでスーツを着る…それは完全にちぐはぐな着こなしになってしまう。そういう姿を見てしまうと気が狂いそうになる」
間違いその4:ベントの糸を外さずに着る
既製品のスーツのジャケットやスカートには、後ろや横のスリット部分(ベント)が糸で仮留めされた状態で売られていることが多い。しかし、その糸を取らずにそのまま着てしまう人が少なくないという。

メーガン妃は2018年の公務での外出の際、コートのスリットの糸を外し忘れていた。
クオッツォがオーダーでスーツを作る際には、クライアントがこの失敗をしないように、彼は必ず糸を外してから商品を渡すという。
「実際、我々は糸を取った状態でないとクライアントにスーツを渡さない」と彼は語った。「既製品のスーツを買ってスリットの糸がついたまま着ている人がいるけれど、それを見ると本当にイライラしてしまう」
間違いその5:スーツにスニーカーを合わせる
最後に、ナイキ(Nike)のエア ジョーダン(Air Jordan)のようなスニーカーをスーツと合わせるのは「やりすぎだ」とクオッツォはBusiness Insiderに話す。
クオッツォは、スーツにスニーカーを合わせるスタイルについて、「スーツのパンツはスニーカーに合わない。私の一番の嫌いなポイントは、シュータンが邪魔になることだ」と話している。
「それなのに、レッドカーペットでタキシードを着てスニーカーを履いている男性を見ると、『もうさすがにやりすぎだよ』と言いたくなってしまう」

レッドカーペットのイベントで、ロバート・ダウニー・ジュニア(Robert Downey Jr.)はスーツにハイカットスニーカーを合わせており、シリアン・マーフィ(Cillian Murphy)はタキシードのボタンを開けたままだった。どちらのスタイルもクオッツォが避けるべき例として挙げている。
スーツにスニーカーを合わせるのは基本的にクオッツォは勧めていない。ただし、まれに例外がある。例えば、パンツをひもで締めて調節するカジュアルなスーツに、白いTシャツ、きれいめの白いスニーカーを合わせたりする場合だ。それ以外ではフォーマルな服にはフォーマルな靴を合わせるべきだと彼は強調する。
「シャツを着てネクタイを締めているのに、足元はジョーダンのスニーカーを履くなんて、まったくもって矛盾している。これから会議に行くのか、それともバスケットボールの試合に行くのか、どっちつかずのスタイルで混乱してしまう。中途半端なスタイルはかっこいいものではない」