「社民こそ愛国だ」ラサール石井氏、崖っぷちに危機感 大椿裕子氏は非正規労働の苦境訴え

参院選比例代表に出馬した社民党のラサール石井氏(左)と大椿裕子副党首=4日午後、東京都武蔵野市(奥原慎平撮影)

社民党が参院選(20日投開票)比例代表に擁立した大椿裕子副党首、タレントのラサール石井氏の2人は4日、JR吉祥寺駅前(東京都武蔵野市)で街頭活動を行った。社民は「2%以上の得票」「3人以上の当選」のいずれかを満たさないと政治団体に転落する。「崖っぷち」状態が続く結党80年の老舗政党はリベラル層を中心に知名度を博すラサール石井氏の加入で相乗効果を発揮したい考えだ。

社民党の大椿裕子副党首

非正規労働を最小化

大椿氏は社会の閉塞(へいそく)感の理由に、外国人政策の問題ではなく、非正規労働の拡大を挙げた。「最近しけた政治家が多いと思いませんか」と切り出すと、「『外国人がいるから私たちの暮らしがしんどい』だと。ふざけるなよ」とボルテージを上げた。

「長期的なニーズがある仕事でも、1年の雇用契約で、数年でクビを切られる働き方が増えている。本来正規で雇うべき仕事が非正規雇用に置き換えられている」と述べ、非正規雇用を最小化する法整備に取り組むと訴えた。

社民党のラサール石井氏

大椿氏は、非正規労働者として雇止め解雇にあった経験があり、「皆さんがクビを切られたとき、一番国会で気持ちが分かる。仕事を失うことがどれだけ恐ろしく、自尊心をズタズタにされるかを分かる国会議員が1人くらいいないとだめだ」と述べ、支持を訴えた。

比例投票先、れいわでもいい

6月30日に出馬を表明したラサール石井氏は、「あきらめるのをやめた。政治発言を仕事にしようと決意した」と出馬の理由を説明した。

「X(旧ツイッター)や日刊ゲンダイで連載して、政権や国に対する不満を言っていたら、(テレビ局幹部らから)『芸能人が政治を語るな』といわれた」と明かし、「政権を擁護している人はテレビに出ている。政権を批判しているから露出がなくなっていく」と訴えた。

社民党については「日本で一番民主主義を愛している。社民党こそ愛国だ。国イコール国民だからだ」と述べ、「その人たちが貧しさや苦しさで力がなくなっている。武器をいっぱい買っても何も強い国にならない」と語った。

党勢については「崖っぷちだ。社民党を無くしたら日本は滅ぶ」と述べたが、比例代表の投票先は「大椿裕子かラサール石井。社民党でもいい。この際、れいわ新選組でもいいよ」と訴えた。(奥原慎平)