50代・団地暮らし、「物欲」とうまくつき合うコツ。散らかりとムダ使いを同時になくす
家の散らかりとムダ使いを同時になくす工夫を紹介します。「家をすっきりさせてものを減らし、暮らしを整えたら、出費は自然と減っていきました」と話すのは、団地暮らしでミニマムな暮らしを送るブロガー・やまだめがねさん(50代)。ものを減らしたことで、本当に必要なものだけを買うようになったのだとか。やまださんが、ものの取捨選択で実践していることや考え方について、詳しく教えていただきました。

築40年の団地に住むやまだめがねさん
【写真】サラダスピナーをそうめんの器として活用
「とりあえず」買うと、ものが増えてお金は減っていく
やまだめがねさんは築古の団地で夫と2人暮らし。日々の生活や義実家の片づけについてつづるブログが人気を集めています。
やまださんはバセドウ病を患ったことをきっかけにものを手放し始め、現在はものを持ちすぎない快適な暮らしを送っているそうです。
「浪費家だった頃は、ちょっとでも欲しいなと思ったらすぐに購入していました。100円ショップやディスカウントショップに行けば大抵のものはあるから、とりあえずこれでいいやとよく考えずに気軽に買っていたんです」(やまださん、以下同)
それほどこだわりのない間に合わせのアイテムが増えたことで、掃除や片づけの手間は増加。ひとつひとつは安くても、チリツモです。衝動買いを繰り返せば、お金はなかなか貯まりません。
でも、病気になって体が動かなくなったやまださん。できるだけ家事を減らしたいという思いで、ものの処分を始めました。
「あちこち出歩いて買い物するのもしんどいし、そんな時間はありません。使うものをざっくり固定したら、“これは必要ないな”と判断をつけやすくなり、出費は驚くほど減りました」
なにか欲しくなったら、スマホにメモして衝動買いを予防

むやみにものを増やさないことが、家事ラクと節約につながると実感したやまださん。とはいえ、物欲がまったくないわけではありません。
「私は極度のミニマリストではないので、ネットやお店でなにかすてきなものを見つけて欲しくなることはもちろんあります。家事をするのにあった方が便利だな、と思うものもあります。そんなときは、まずスマホにメモします」
やまださんが使用しているのは、ノートアプリ「Evernote」。
「見直し検討リスト」ノートをつくって、暮らしの不便や、その解消のために必要だと思うアイテムをリストアップしています。
「ここに入力すると思考が整理されるし、欲しい! と盛り上がった気持ちもいったん落ち着くんです。衝動買いの予防にかなり役立っている気がします」
やまださんによると、アプリに入力した後、結局そのアイテムを買わずに終わったケースも多いそう。
欲しいものリストは3年寝かせることも

「やっぱり必要だ」と確信して購入に至ったものもあります。それがサラダスピナー。じつは浪費癖が激しかった頃に持っていて、一度手放したキッチンアイテムなのだとか。
「手放してからは、ザルとボウルで野菜を洗って水きりしていましたが、わが家ではサラダの登場回数が多いので、やっぱりサラダスピナーがある方が便利。安価で手頃なものですませようと思ったこともありますが、安易にものを増やしたくなくてグッと我慢しました」
でもノートアプリを振り返ると、なんと昨年と一昨年の夏も「サラダスピナーが必要かも」と感じていたことが判明。
「3年も同じことを考えているなら買っても大丈夫だろう、今の私に本当に必要なものなんだと心から納得することができました。オールプラスチック素材だと劣化しやすいことは以前の経験から分かっていたので、今回はステンレス製のものをじっくり時間をかけて探しました」
リストには「こんな素材」「こんな用途で使う」ということも、思いつく限り入力。購入前のリサーチにも役立っています。
お金をまったく使わない生活は無理

このサラダスピナーは通常のステンレスボウルとして使えるのはもちろん、そうめんの器としても活躍しているそうです。
「いっさいものを買わない、お金をまったく使わない生活は無理。でも物欲とうまくつき合う方法が分かってからは、お金がむやみに減っていくことがなくなりました。私にとって欲しいもののリスト化は、ものの取捨選択を後押ししてくれています」