バニャイヤ、苦戦の原因はメンタルにあらず「このバイクが持つDNAに適応できていない」
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、”あらゆる方向性”を検証した結果、2025年のMotoGPでの苦戦はメンタル面が原因ではなく、ドゥカティの今季マシン特性への適応不足に起因すると結論付けたと語った。
2度のMotoGP王者であるバニャイヤの不振については、様々な原因が考察されてきた。マルク・マルケスがチームメイトに加わったことに動揺しているとする批判もある一方、ドゥカティのチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィからは「マシンを限界まで攻める自信が欠如している」と指摘されたこともあった。
しかし開幕から15戦を消化し、バニャイヤは自身のライディングスタイルとドゥカティのマシンが持つ本質的な特性との間に根本的な不一致があると結論付けた。
「正直なところ、あらゆる方向性を検討したが、苦戦している唯一の理由は、このバイクが異なるDNAを持っていて、それにまだ適応できていないからだ」
バニャイヤはサンマリノGPを前にそう語った。
「優れたバイクもあれば、難しいバイクもある。けどそれは適応の仕方次第だ。残念ながら、このバイクではより苦労している」
バニャイヤは、カタルニアGPでの悲惨な週末を経てミサノに到着した。カタルニアGPでは、MotoGPキャリアの中で2番目に悪い予選結果に終わり、21番手スタートとなったのだ。ただ、スプリントでは挽回できなかったものの、決勝レースではオープニングラップで一気に12番手までポジションを上げたこともあって、7位フィニッシュ。一定の満足感を示していた。
バルセロナのサーキットはグリップ力の低い路面で悪名高いが、サンマリノGPの会場であるミサノはグリップ力の高い路面であり、まったく異なる難しさがある。
バニャイヤは、母国でのレースを”通常の週末”にしたいと語った。
「グリップ力を高めることが重要になるだろう。先週末は僕にとって非常に難しいものだったからだ」
「リヤからのサポート(グリップ)を見つけるのに非常に苦労したので、それは非常に有用だ。前回のグランプリはハンガリーGPのように、僕にとっては惨事であり、悪夢のようなものだった」
「僕は普通のレースウィークエンドを必要としているだけであり、良い結果が出されば、今の僕にとって素晴らしい瞬間になるだろう」
バニャイヤは、ファクトリーライダーとして期待される結果を残せていないことを認めながらも、シーズンを軌道に戻す決意を固めているという。
今の心境について聞かれ、彼は「今は、自分が幸せだとも言いたくないし、怒っているとも言いたくない」と語った。
「レースに勝つためにここにいることは分かっている。勝利を争えるからこそ、ファクトリーチームにいる。しかし現時点では、その可能性は存在しない」
「このバイクに順応するためあらゆる手を尽くしたが、現時点ではまだ苦戦しており、結果がそれを物語っている。確かに難しいが、レースウィークエンドには常に勝利を目指して戦う意欲を持って臨みたい」
バニャイヤは、ミサノで勝てれば素晴らしいとしながらも、より現実的な目標としては日曜日のトップ5入りを掲げている。そしてそんな中で迎えた初日のFP1は11番手、プラクティスは4番手で終えている。
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