“全米”に作陽勢4人集結 渋野日向子だけじゃない岡山の名門校パワー

全米女子OPと全米OP

全米女子OPと全米OP, 2017年卒の渋野日向子, 2021年卒の桑木志帆, 2022年卒の尾関彩美悠, 2021年卒の久常涼, ギリギリで出場権獲得

岡山県の作陽高校(現・作陽学園高校)出身の渋野日向子、桑木志帆、尾関彩美悠、久常涼 写真:大澤進二

 6月4日からカリフォルニア州のリビエラカントリークラブで「全米女子オープンゴルフ選手権」が開催されます。そして6月18日からは、ニューヨーク州のシネコックヒルズゴルフクラブで「全米オープンゴルフ選手権」が開催されます。

 現時点で日本勢の出場権獲得人数は、全米女子オープンが23名、全米オープンが5名となっています。

全米女子OPと全米OP, 2017年卒の渋野日向子, 2021年卒の桑木志帆, 2022年卒の尾関彩美悠, 2021年卒の久常涼, ギリギリで出場権獲得

渋野日向子 写真:大澤進二

 注目したいのが、渋野日向子、桑木志帆、尾関彩美悠、久常涼の4選手です。渋野は海外メジャー優勝経験者、桑木は国内ツアーで好調を維持し、尾関は最終予選会を突破して出場権を獲得。久常は米ツアーで安定した成績を残しています。

【写真】「ハイボール1杯で出来上がってごめん」渋野日向子&河本結“黄金世代”のほろ酔い2ショット 実際の投稿

 この4選手には共通点があります。全員が岡山県の作陽高校(現・作陽学園高校)出身なのです。“全米”を沸かせる可能性を秘めた作陽勢4人の海外メジャー実績と近況をまとめました。

2017年卒の渋野日向子

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渋野日向子の5大メジャー成績

「昨年大会トップ10」の資格で出場する渋野は、大舞台で何度も存在感を示してきました。2019年の全英女子オープン優勝はもちろん、全米女子オープンでも優勝争いを演じています。

 2020年大会は首位で最終日を迎えて4位。2024年大会は4位で最終日を迎えて2位。2025年大会は3位タイで最終日を迎え、7位タイでした。一方で2021~23年大会はすべて予選落ちとなっています。

 好スタートを切れば優勝争いに加わる一方で、出遅れると巻き返せず予選落ちするケースも多かった渋野。今年も初日から勢いに乗れるかがポイントになりそうです。

2021年卒の桑木志帆

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桑木志帆 写真:大澤進二

「世界ランキング75位以内」の資格で出場する桑木は、昨年の「全米女子オープン」で海外メジャーデビューを果たしました。結果は56位タイ。その後に出場した「全米女子プロゴルフ選手権」と「全英女子オープン」は予選落ちでした。

 今回は国内ツアーで好調を維持した状態で大会を迎えます。直近4試合は4位、4位タイ、優勝、4位。シーズン序盤は予選落ちもありましたが、その後は最も低い順位でも12位タイと高い安定感を誇っています。

 桑木は国内ツアー屈指のショットメーカーでもあります。トータルドライビングは2022年、2024年、2025年シーズンで1位を獲得し、今季も5月25日時点で2位。難セッティングが予想される全米女子オープンでも、持ち味のショット力を発揮できれば上位進出の可能性は十分あります。

2022年卒の尾関彩美悠

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尾関彩美悠 写真:大澤進二

「全米女子オープン最終予選会通過」の資格で出場する尾関は、36位タイだった2024年大会以来2度目の出場となります。他の海外メジャー出場経験はありません。

 昨年も1日36ホールで行われる最終予選会を突破して出場権を獲得しました。尾関はタフな戦いへの対応力を感じさせる選手です。

 国内ツアーでシード権獲得を目指す尾関は、前週の国内ツアーにも出場してから渡米。ハードスケジュールとなりますが、昨年も同様の経験をしています。

 まずは予選通過、そして前回大会の36位タイを上回る成績を目指したいところです。海外メジャーの成績はメルセデス・ランキングにも反映され、国内ツアー3日間競技の3倍のポイントが加算されます。

 経験や実績、そしてポイント獲得を目指し、今回も海外メジャーに挑みます。

2021年卒の久常涼

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久常涼 写真:大澤進二

「世界ランキング60位以内」の資格で出場する久常は、4大メジャーの中で全米オープンだけ出場経験がなく、今回が初出場となります。

 米ツアー3年目の今季は安定感が際立っています。優勝争いに絡んだ大会もあり、3戦連続トップ10を記録。さらに初戦で予選落ちして以降は一度も予選落ちがなく、5月25日時点で14戦連続予選通過中です。

 また、今月の「全米プロゴルフ選手権」では初日首位タイ発進を果たしました。初優勝だけでなく、海外メジャーの上位争いも十分期待できる実績を積み重ねています。

ギリギリで出場権獲得

 この4選手には「ギリギリで出場権を獲得した」という共通点もあります。

 渋野は昨年大会であと2打悪ければ、今回の出場権を逃していた可能性がありました。桑木は5月の「Sky RKBレディスクラシック」開幕前には出場圏外でしたが、優勝によって世界ランキング75位以内に浮上。尾関は最終予選会終了時点では圏外でしたが、繰り上がりで出場権を獲得しました。久常も世界ランキング59位に踏みとどまったことで出場資格を手にしています。

 思い返せば、渋野の2019年「全英女子オープン」優勝も“ギリギリの出場権獲得”から始まった快挙でした。「アース・モンダミンカップ」で4位に入ったことで出場権を獲得し、そのまま世界を驚かせたのです。

 今年の“全米”で作陽勢がどのような活躍を見せるのか。渋野、桑木、尾関、久常の4人はいずれも、わずかな差で出場権をつかみ取った選手たちです。かつて渋野が成し遂げたような快挙が再び生まれるか注目されます。

解説:野洲明

ゴルフ活動家。各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。

野洲明

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