三浦龍司「メダル見えた」はずが…サンショーの怖さ、最後に接触 世界陸上3000m障害

世界陸上の男子3000メートル障害決勝で 力走する三浦龍司 =国立競技場(福島範和撮影)

陸上の世界選手権東京大会第3日は15日、国立競技場などで行われ、男子3000メートル障害決勝は三浦龍司(SUBARU)が8分35秒90で8位に入った。2023年ブダペスト大会に続く2大会連続の入賞。

残り400メートル、壮絶な「たたき合い」が始まった。8位につけていた三浦は体をぶつけられながらも密集をすり抜けていく。バックストレートで外側からごぼう抜き。一時3位に浮上した。「メダルが見えた」-。国立競技場に地鳴りのような歓声が響いた。

男子3000メートル障害決勝で、8位でゴールした三浦龍司=国立競技場(甘利慈撮影)

21年東京五輪で日本人が未踏だった7位入賞を果たした。世界最高峰のダイヤモンドリーグを転戦し、世界にもまれながらメダルを目指してきた。牽制を仕合う方法、ペースの細かい上下、スパート合戦…3000メートル障害の通称「サンショー」で起きるあらゆる事象を受容し、対応力を磨いてきた。最初の1キロは3分4秒の超スローペースの決勝でも動じなかった。

男子3000メートル障害決勝で、8位でゴールした三浦龍司=国立競技場(甘利慈撮影)

4位で迎えた最後の障害で接触し、大きくバランスを崩した。そこで「足にガクッと来てしまった」。なんとかゴールしたものの順位を4つ失った。これも牽制の一つなのだろう。サンショーの魅力であり、怖さかもしれない。

「典型的なサバイバルレースにしっかりついていけた。4年前、東京で走ったときより確実に成長している」。これからもサンショーと真正面から向き合い、悲願のメダルを目指す。(石原颯)