打率1割以下でも大谷翔平を申告敬遠、ベッツ同点押し出し四球…ドジャースが激闘制し地区S突破

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグの地区シリーズ(5回戦制)は9日、ナ・リーグの第4戦が行われ、大谷、山本、佐々木が所属するドジャース(西地区1位)がフィリーズ(東1位)に延長十一回、2―1でサヨナラ勝ちし、3勝1敗で突破を決めた。13日からリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)に臨む。3番手で救援した佐々木が3回無失点と好投し、1番指名打者で出た大谷は無安打だった。鈴木と今永のカブス(中2位)はブルワーズ(中1位)と対戦。

8回から登板し、3回を無安打無失点に抑えた佐々木(9日)=飯島啓太撮影

 2連勝スタートで早々に突破に王手をかけていたドジャース。前夜に山本が打たれて初黒星を喫し、この日も先制を許す展開だったが、最後に底力を見せた。延長十一回二死満塁と攻め、9番パヘスのゴロをフィリーズ投手のカーケリングが悪送球し、サヨナラ勝ちを収めた。

リーグ優勝決定シリーズ進出を決め、喜ぶ大谷(右から3人目)らドジャースの選手たち(9日)=飯島啓太撮影

 大谷は第3戦を終えて、14打数1安打1打点、打率0割7分1厘。安打は第2戦で放った右前適時打だけで、7三振を喫していた。それでも、フィリーズのトムソン監督は「彼はいつでも爆発する可能性がある。それほど素晴らしい打者だ」と警戒。1点を追う七回二死二、三塁では、大谷は申告敬遠で勝負を避けられた。満塁となり、続くベッツが四球を選び、押し出しで同点に追いついた。大谷は何度も手をたたき、ベッツはガッツポーズを見せた。

大リーグ・ポストシーズンのトーナメント表

 直後の八回からは、ポストシーズンでは救援で好投を続けている佐々木がマウンドに上がった。「僕ができることは試合を締めるか、次の投手につなぐことだけ」と話していた23歳の右腕は、八回から延長十回まで、いずれも三者凡退に抑える完璧な投球を見せた。

 最後まで一瞬も気の抜けない激闘の末、強敵フィリーズを破った。ワールドシリーズ連覇に向けた戦いは、まだまだ続いていく。(帯津智昭)