初回「打てそうな感じ」だった大谷翔平、3本塁打に剛速球…敵将も「ポストシーズン史上最高」

3回、ダブルプレーで無失点に抑え、雄たけびを上げる大谷(17日)=飯島啓太撮影

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグで大谷翔平(31)らが所属するドジャース(西地区1位)は17日、ナショナル・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第4戦でブルワーズ(中1位)を5―1で破り、4連勝で2年連続23度目のリーグ優勝を決めた。24日(日本時間25日)からのワールドシリーズでは、1998~2000年に3連覇したヤンキース以来の連覇を目指す。

7回1死、大谷がこの日自身3本目の本塁打を放つ(17日)=飯島啓太撮影

 先発投手兼1番指名打者で出場した大谷は先頭打者本塁打を含む3本塁打を放ち、投げては七回途中2安打無失点、10奪三振で勝利投手となった。九回は佐々木朗希(23)が無失点で締めた。大谷は優勝決定シリーズの最優秀選手(MVP)に選ばれた。

両監督が絶賛、本人も「出来過ぎ」

 試合後の記者会見で、両チームの監督が図らずも同じ言葉を使った。「ポストシーズンで史上最高のパフォーマンスだった」。最速100・3マイル(約161キロ)の直球を投げて10奪三振で勝利投手になり、先頭打者アーチを含む3本塁打。ドジャースの大谷を、誰もがたたえるしかなかった。

ワールドシリーズ進出を決め、佐々木(中央右)と喜ぶ大谷(左)(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムで)=飯島啓太撮影

 投打の二刀流の真骨頂だった。一回のマウンド。先頭を四球で歩かせたが、2番から3者連続三振を奪い、チームに勢いをもたらした。

 その裏、それを加速させたのが、1番打者の大谷だ。「試合に入った時に、打てそうな感じで打席に立てていた」。5球目で初めてバットを振ってファウル。続く6球目、内角低めの変化球を右翼席上段に運んだ。四回には右中間席上段の屋根を直撃する飛距離469フィート(約143メートル)の一発。七回は中堅左に放り込み、「全体的には出来過ぎだった」と振り返った。

大リーグ・ポストシーズンのトーナメント表

 第3戦前日の記者会見で低調な打撃についての質問が相次いだことが、「彼の闘志に火をつけた」(ロバーツ監督)。大谷は練習のルーチンを変え、通常は行わない屋外でのフリー打撃に臨んだ。打席での球の待ち方を調整したことがプラスに働いた。優勝決定シリーズMVPに輝き、「巡り合わせなのかなと思っている。本当に全員がいい仕事ができて、勝ち取った4戦だった」。ナ・リーグ連覇。間違いなく主役は大谷だった。(帯津智昭)