76歳・ひとり暮らしの「習慣化していること」3つ。家の中でたくさん動き、献立メモで気分を上げる
画廊と美術館での学芸員経験をもち、現在は美術エッセイストとして活躍中の小笠原洋子さん(76歳)。高齢者向けの3DK団地でひとり暮らしをしながら、月4万円の年金で生活しています。今回は、小笠原さんが「習慣化している」3つのことについて語ります。

小笠原洋子さん(76歳)が習慣化していることは?
【写真】76歳・節約家が清水の舞台から飛び降りる気分で買ったもの
家の中で積極的に動き、心を動かす
私は、家にいることが多いひとり暮らしの年金生活者です。本当は外出好きで、一年前までは毎日のように買い物を兼ねて散歩し、ときには遠出して、ふと見つけたカフェなどで寛ぐような日常を送っていました。スポーツができない私にとって、散歩や散策はそんな楽しみが伴う日々の習慣でした。
ところが一年前にケガをしたことで、その後の生活には大きな変化が起こり、半年ほどの間は、ほとんど外出もできなくなりました。それでもひきこもってしまえば筋肉が落ちるばかりでなく、緑下を歩き周るときの開放感や、おしゃれなお店を新発見したときの喜びも削(そ)がれ、精神的に息苦しくなってくるものです。

76歳・ひとり暮らしの「習慣化していること」3つ。家の中でたくさん動き、献立メモで気分を上げる
そんなときこそ、可能な範囲での運動は大事なものであり、私は自発的に家の中を動き回ることで、心身を開放する習慣を身につけました。たとえば筆記用具やハサミや爪切りが必要なとき、手元になかったりすると、「あ~あ、取りに行くの面倒だから、あとでいいや」と思うことがありますよね。
食卓について食事をし始めたとき、たとえば「お酢をかければ、もっとおいしくなるけれど、もう立つのはイヤ」と、がまんしてしまうことも。食後の食器洗いが面倒で、いつまでも食卓が片付かないようなときもよくありますが、そんなときは必ず即座に立ち上がることにしました。
床にゴミやホコリが目に入ったときは、条件反射的にそこだけでもふくように習慣づけています。それは体が動くだけでなく心も動くからです。
外を歩く代わりに、家事も丁寧に行う

風呂場や浴槽洗い、トイレ掃除。これもおっくうですが、今の私は、外歩きの代わりに、一年前より頻繁に行うようになりました。
以前は早く仕上げようと速度を上げ、力を込めて洗っていましたが、今はゆっくり、しかも水や洗剤を大量に使わないようにして丁寧に洗うようになりました。体調ばかりでなく、高齢化するにしたがって、家事の仕方も変わるような気がしますので、体力に合った工夫が大切だと思います。

かつては、ベランダに木の葉が降り積もっていても「そのうち風で吹き飛ばされるから」などと考えて、つい掃き掃除もしないですませてしまうことが多かったのですが、先日思い切ってロングサイズのホウキを500円で買いました。ちり取りとセットになった小さなホウキをすでに持っていたので、さらにロングサイズを買うことは、わずか500円でも節約家の私には清水の舞台から飛び降りるような気分でした。
ところがそれをベランダの一隅にかけておくことで、お天気のよい日にはホウキを手にする喜びを知ったのです。
習慣化によって楽しみがふくらむ
習慣化すると、生活をよりスムーズな流れに替えて、やる気を鼓舞(こぶ)することができると感じています。そうするためには、先に自分が習慣化したい事柄を、はっきり思い描くこともポイントです。

「こんなふうに一日を過ごしたい」という希望を頭にメモして、たとえば朝は必ず7時に起きたいと思えば、そのためには前夜10時までに就寝しようということになり、夜の9時に入浴するためには、スマホやテレビはその半時間前には消そうと決めること。
また、だらだら食べたり一食分抜いたりせずに、三食食べるために食事時間を決めるには、翌日食べるメニューを考えてメモに書き出しておき、それを楽しみとすれば、自ずと定時間に三度食事をすることができる可能性も高まります。

外出予定のある場合は、前もって着ていく服を決めておくことなどを習慣化すれば、何倍もお出かけの楽しみがふくらむものです。