「6月にチーム壊した」森保J、遠藤航ら不在でも快勝…「1ポジションに主力2人」へ進化

16分、先制ゴールを決めて喜ぶ南野(14日)=吉野拓也撮影
サッカー・キリンチャレンジ杯 日本―ガーナ(14日・豊田スタジアム)――日本(世界ランキング19位)はガーナ(同73位)に2―0で快勝した。日本は16分に南野が先制点を奪い、60分に堂安が強烈なシュートを決めてリードを広げた。日本は18日、国立競技場でボリビア(同76位)と対戦する。

素早いパスで強靭な身体能力を無力化
日本の確かな進化を感じさせる勝利になった。アフリカの雄・ガーナに快勝し、チーム作りが順調に進んでいることを、力強く示した。

前半、パスを出す久保(右)(14日)=松本拓也撮影
16分、中盤でボールを奪った佐野が久保からリターンパスを受けると、スペースを縫うように持ち上がり、パスを送る。上田が相手DFを釣り出し、フリーの南野が落ち着いて流し込んだ。ボール奪取後、相手の 強靱(きょうじん) な身体能力を無力化する素早いパスワークは、「いい守備からいい攻撃」というコンセプト通り。後半には堂安が左足で追加点を挙げ、「イメージ通り」と胸を張った。

後半、2点目のゴールを決めて喜ぶ堂安(左から2人目)(14日)=吉野拓也撮影
森保監督は「6月にチームを一度壊した」と言う。3月にワールドカップ(W杯)の出場権を獲得すると、次の活動となった6月は大きくメンバーを入れ替え新戦力の発掘に注力した。約半年ぶりに主力を集めた9月の米国遠征では2試合とも無得点だったが、それも覚悟の上。指揮官の「10、11月と自然と良くなっていくと思っていた」という思惑通り、10月にブラジルを撃破。この日は得点シーンの他にも何度も鋭い攻めを繰り出し、久保は「連係、連動という面できょうは良かった」とうなずいた。
W杯を見据え、一つのポジションに2人のレギュラー格を置こうと野心的に取り組んできた日本。遠藤(リバプール)や板倉(アヤックス)を起用しなかったのも、その一環だ。「結果を出してくれて、さらにチームを進めていける」と森保監督。戦力を増やしながら、高みを目指していく。その歩みにぶれはない。(星聡)

ガーナに勝利し、喜ぶ渡辺(右から2人目)ら(14日)=吉野拓也撮影
日本、4試合ぶり無失点
日本は4試合ぶりに相手を無失点に封じた。10月のブラジル戦に続き鈴木淳、谷口、渡辺の3バックが先発。パワーやスピードにたけたイングランド・プレミアリーグ屈指のアタッカー、ガーナFWセメンヨ(ボーンマス)らに体の当て方などを工夫して対応し、自由にプレーさせなかった。手応えを口にしながらも谷口は「このレベルを最低限というか、継続してやっていかないといけない」と気を引き締めた。

後半、ドリブルで攻め上がる北野(14日)=松本拓也撮影
北野と後藤「グイグイ」代表デビュー
21歳の北野と20歳の後藤がフル代表デビューを飾った。75分、同時にピッチに入ると「僕らはグイグイいきたかった」(北野)と前線ではつらつとプレー。長身の後藤が体を張って起点になれば、北野は持ち前の運動量で相手DFをかき乱した。ただ、味方との連係が合わない場面もあり、2人ともシュートは0本。北野は「見直すべきことが多い。今日はただ、デビューできただけ」と足元を見つめた。
南野、代表通算得点歴代8位に
南野が14日のガーナ戦のゴールで代表通算26得点とし、歴代8位で木村和司氏に並んだ。
日本・森保監督 「選手たちの準備力と、チャレンジ精神が結果につながった。無失点、複数得点で勝利できたことは、さらなる自信になる。(10月のブラジル戦とほぼ同じ先発にしたのは)選手の経験値を上げる、底上げをさらにしていくということで起用した」
【交代】
(日)菅原(ブレーメン)=68分堂安、藤田(ザンクトパウリ)=68分田中、安藤(福岡)=75分南野、後藤(シントトロイデン)=75分上田、北野(ザルツブルク)=75分久保、佐藤(岡山)=82分中村