“巨人・松井秀喜監督”誕生を清原和博ら球団OBが後押し 「指導者向き」との太鼓判も!

■「そういう日が来るのを見てみたい」
11月23日に東京ドームで行われた巨人のファンフェスタ。このイベントが終わった後にレジェンド級の球団OBが集い、「ジャイアンツ・ファンフェスタ“延長戦”~2002年優勝メンバー同窓会~」が開催された。
このトークイベントは、上原浩治氏のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」に松井秀喜氏が登場した際、「(チャンネル登録数が)100万人を超えたら、ほかのOBも一緒にまたやろう」と松井氏がコメントしたことが発端だったという。この日は上原氏、松井氏に加えて、清原和博氏、工藤公康氏、高橋由伸氏、仁志敏久氏、清水隆行氏、元木大介氏などが登場した。
イベントでは、松井氏が清原氏との知られざるエピソードを語るなど盛り上がった。なかでも大盛況となったのが、松井氏の監督就任をめぐってのやりとりだった。
ビデオメッセージで参加したOBの高橋尚成氏が「松井さん、いつ監督やるんですか?」と質問。松井氏は「あのね、今日、そういう会じゃないの。あくまでも今日は、ジャイアンツを、巨人の阿部慎之助を応援するという会なの」と制したが、工藤氏が「いつかその姿を見てみたいと強く思っています」と発言。清原氏も「これだけのたくさんのファンがね、ファンの皆さんの気持ちは一つだと思いますよね。僕も工藤さんと一緒で、いつかそういう日が来るのを見てみたい気はありますよね」と松井監督誕生への思いを語ったのだ。

■長嶋氏との“約束”は巨人の監督?
スポーツ紙デスクが、この日のOBらの発言について解説する。
「松井さんの監督就任について、公の場で語られることは非常に珍しい。工藤さん、清原さんが後押しをしていましたが、同じ気持ちを持ったファンが多いと思います。実現したら、日本ハムの新庄剛志監督を超えるインパクトになる。もちろん、結果が求められる世界ですが、松井さんは巨人、ヤンキースと常勝軍団でプレーしてきた。勝利の哲学が叩き込まれてきましたし、どのようにチームを作っていくのか興味深いです」
松井氏は2003年に巨人からヤンキースにFA移籍したが、当時は歓迎の声ばかりではなかった。今オフにポスティングシステムを利用して岡本和真がメジャー挑戦を表明しても批判は強くなかったことを考えると、隔世の感がある。
「野手では一足早くイチローさんがマリナーズでプレーしていたが、『球界の盟主』と呼ばれた巨人からメジャーに挑戦することに、球団フロントの中には反対する人もいました。松井さんも悩んだ末に挑戦を決めましたが、葛藤はあったと思います。現役引退後に『監督待望論』が何度も上がりましたが、本人が言及することはなかった。日本球界に戻ることがないのかなと思っていましたが、恩師の長嶋茂雄さんが今年の6月に逝去されて状況が変わった。松井さんが緊急帰国して長嶋さんの自宅を弔問し、『生前、約束したこともあります』と語ったのです。具体的な内容について言及しなかったですが、『巨人の監督就任ではないか』と推測する声が多かった」(巨人を取材するライター)
12年限りで現役を引退してからはヤンキースGM特別アドバイザーに就任し、実務としてマイナーリーグの巡回コーチを務めている。そんな松井氏を「指導者向き」と評価する声は以前から多い。南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を務めて歴代5位の通算1565勝をマークした野村克也氏もその一人だ。

■来季、2年連続V逸となれば…
ヤクルトを取材していたテレビ関係者は「野村さんは宿敵・巨人の4番だった松井氏の人格にほれ込んでいました。『将来は監督にならなきゃいけない』と。スター選手になっても謙虚な姿勢で誰にでも分け隔てなく接する。野村さんだけでなく、他球団の監督、コーチからも一目置かれる選手でした」
エリート街道を歩んだイメージが強い松井氏だが、それは一面に過ぎない。日本球界では本塁打王を3度獲得するなど長距離打者として活躍したが、ヤンキースでは、アレックス・ロドリゲス、ジェイソン・ジアンビ、ゲーリー・シェフィールドといったパワーヒッターを目にして、中距離打者へ転向。勝負強い打撃に磨きをかけてヤンキースで主軸を務め、09年に日本人選手初のワールドシリーズMVPに輝いた。同年限りでヤンキースを退団後はメジャー球団を渡り歩き、12年にレイズで打率.147、2本塁打、7打点で、8月に自由契約となった。その後、獲得に乗り出す球団はなく、現役引退を決断した。
巨人の球団OBは、「松井さんはヤンキースで世界一になっただけでなく、マイナーでプレーするなど様々な経験をしている。色々な立場の選手のことに想像力を働かせられた、貴重な時間になったと思います。人の悪口を言わないし、裏表がない性格でリーダーシップを発揮できる。間違いなく指導者向きだと思います。メジャーの良い部分を取り入れながら、日本野球の良き伝統、文化を尊重してチームを作っていくのでは。長嶋さんの下で松井さんが巨人の不動の4番に成長した。松井さんが監督に就任した時に、どのような選手を4番に育てるのか楽しみです」と期待を込める。
現在の巨人は阿部監督が指揮を振るっているが来季、2年連続V逸となれば監督の去就問題になる可能性がある。遠くない未来に、松井監督が実現するのだろうか。
(AERA編集部)
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