王貞治が超党派の野球議連で来賓挨拶…大谷翔平参加のWBCに「出場する以上は世界一を」と激励

王貞治氏と挨拶を交わす萩生田光一氏
「出場する以上は世界一を」
「悪い奴ですけど、よろしく頼みますね」
歯に衣着せぬ発言でSNS上では「フリーホッター」の異名で知られるフリーカメラマンの堀田喬氏が政治資金収支報告書に不記載の裏金額総額が2728万円にのぼった萩生田光一幹事長代行(62)の肩を叩き、ソフトバンクの王貞治球団会長(85)にそう紹介。
「(出身高校の早稲田実業の)大先輩で付き合いも長いですから」
萩生田氏は苦笑を交えて、そう切り返すと、王氏は静かに微笑んだ。
12月2日、超党派の国会議員による「野球の未来を考える議員連盟」が発足。元プロ野球選手の石井浩郎参院議員(61)と青島健太参院議員(67)が共同代表に就任し、東京屈指の進学校である開成高校の硬式野球部出身の岸田文雄元総理(68)が最高顧問に、同じくかつて高校球児だった小泉進次郎防衛相(44)が幹事長に就任。「裏金議員」かられいわ新選組や参政党の議員まで122人の国会議員が集結した。
来賓として出席した王氏はスポーツの多様化、少子化によって、年代によっては競技者数でサッカーに抜かれ、競技者数減に歯止めがかからない現状について、こう述べた。
「野球は明治時代にスタートし、サッカーやラグビーより歴史がある。いろいろ組織はあるが、早くできたが故にバラバラで、横のつながりが少ない。サッカーやラグビーが結束して前に前に進んでくるから、野球界は危機を感じている」
一方で大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(31)が来春のワールド・ベースボール・クラシック出場の意向を表明したニュースを受け、野球の魅力をこうも語る。
「彼が来る来ないじゃ大違い。選手たちも張り切ると思う。出場する以上は世界一を。ぜひ4回目(の優勝)にしたいですね。大谷くんに継ぐヒーローに出てきてもらいたい。たくさんの人に野球をしてもらいたい。そういう機会を子どもさんたちに与える仕事をやっていこうと思う。
野球は団体競技で、出ている選手には必ず打席がまわってくる。チャンスで打順がまわってきて打てばヒーローになれる。他の競技には(そういった場面が)ちょっとなく、日本人にも合っていると思う」(王氏)
広島カープファンを公言する岸田氏はこう語った。
「子どもの頃はプロ野球の試合が毎日のようにテレビで放送され、外で遊ぶとき、ほとんどの子どもは野球をしていた。思い出の大半が野球にかかわることでした。現在、大リーグ中継を見ても日本人選手、日本の可能性を感じます。それぞれの立場で野球を盛り上げ、子どものたちの笑みを増やしていきたい。そのために汗をかかせていただきたい」
進次郎氏は自身が参加する超党派の「落語議連」でも幹事長に就任し、野球と落語議連の役員重複を指摘し、こう述べた。
「古くからあり、横のつながりが少ないのは、落語もまったく同じ。落語の各団体の横断的なつながりを、議連を通じて少しでもできないかと思った。野球議連でも横のつながりができるようにいっしょになって取り組ませていただきたい」
司会役の青島氏は国民民主党の榛葉賀津也幹事長(58)が元高校球児で、静岡県野球連盟1級審判員の資格を持つことを披瀝するなど参加議員のアマチュア野球での実績を語りながら、随所で笑いを取り、設立総会は和やかな雰囲気で終えた。
「国会議員に実績ある元球児がこんなにいると思わなかった」
会に参加した日本維新の会の和田有一朗衆議院議員(61)はそう述べてこう続けた。
「国会では怖い顔で相手を追及したりしているけど、こういう議連はみなさん笑顔でほのぼのとしていいね。野球を通じて社会課題の解決にも取り組んでいきたい」
高市政権では18.3兆円ものコロナ禍以降では最大となる補正予算案が閣議決定された。今後、国会で議論となるが、このような「全員野球」で物価高に悩む庶民の生活をケアしてもらいたいものだ。

野球議連で来賓挨拶をした王貞治氏

王貞治氏と並んで写真撮影した岸田文雄氏と小泉進次郎氏

王貞治氏と握手する国民民主党の福田徹衆議院議員。王氏と握手したい議員は多く、長蛇の列が出来ていた
取材・文・PHOTO:岩崎 大輔