50代からの旅は「機内持ち込みサイズ」のスーツケースひとつで十分。思い込みを手放したら身も心もラクに
「海外旅行には大きなスーツケース」そんな思い込みをしていませんか? 片づけのプロ・下村志保美さんは先日、7泊9日のタイ旅行へ。友人が大きなスーツケースを転がすなか、下村さんは機内持ち込みサイズをひとつだけ。最初は本人も不安に思ったそうですが、結果はまったく問題なし。それどころか、移動も、滞在中の支度も、帰宅後の片付けも、驚くほどラクだったそうです。今回は、“荷物を減らす旅”の意外なメリットを紹介します。

7泊9日でも機内持ち込みサイズで十分(写真右)。左は長期泊用のスーツケース
【写真】スーツケースに忍ばせているもの
持参するものは必要最小限。でも快適なワケ

50代からの旅行でも身軽に過ごすためのコツとは…?
先日、7泊9日のタイ旅行に出かけました。一緒に旅した仲間が大きなスーツケースなのに対し、私が持っていたのは機内持ち込みサイズ1つだけ。
さすがに「本当にこれでたりるのかな?」と不安になりましたが、結果は問題なし。むしろ想像以上に快適な旅となりました。
往復で着ていた服とは別に、スーツケースに入れていた荷物は次の通り。
・普段使っているメイク用品
・下着7セット
・パジャマ用のTシャツ5枚
・ユニクロのエアリズムジョガーパンツ
・Tシャツ3枚
・スカート1枚
・ワンピース1枚
・レギンス1枚
・水着
・ビーチサンダル
・IKEAの折りたたみバッグ
・充電器類
・常備薬
ポイントは、「旅先で手放す前提」のアイテムを持っていくこと。
下着やパジャマ用のTシャツは「そろそろ処分してもいいかな」と思っていたものを旅行用に日ごろからストックしておき、現地で手放すスタイルです。帰りの荷物が軽くなるので、心も身もラクになります。
また、ホテル滞在中に災害や火災が起きたときに備えて、寝るときは「すぐ逃げられる服装」で。その点、Tシャツ+ジョガーパンツは安心感があります。
今回は同じホテルに連泊したため、Tシャツ類はクリーニングサービスを活用しました。
機内持ち込み派の理由は、「すぐに手が届く安心感」

理由はシンプルで、過去のちょっとしたトラブルの積み重ねから。
預けた荷物が迷子になったり、中身が抜かれたり、飛行機の遅延で乗り換えの際に荷物が手元に届かなかったり…。そうした経験から、できる限り荷物は「手元に置く」という方法に落ち着きました。
また、搭乗前にラウンジのシャワーを使うことも多く、着替えや化粧品をすべて手持ちにしておいた方がスムーズ。「必要なものはすぐ取り出せる状態で」が、旅の快適さを大きく左右します。
スーツケースは「機内預け入れサイズ」を2つだけ

わが家にあるスーツケースは、機内預け入れ可能サイズのものが2つだけ。日ごろの国内旅行や出張はこれで十分です。
では、もっと大きなスーツケースが必要なときはどうするのか? 答えは迷わず「レンタル」です。
・大きなスーツケースは家で場所を取る
・使用頻度は数年に一度
・レンタルなら軽くて最新のタイプを選べる
・「レンタルしてまで荷物を増やしたいか?」という問いが自然に生まれ、無駄な荷物が減る
こうした理由から、あえて「持たない選択」をしています。
荷物が小さいと「買い物の仕方」まで整ってくる
旅先ではついお土産を買いすぎてしまう…という人も多いですよね。でも、スーツケースが小さいと自然と買い物の仕方まで変わります。
「これ、本当に必要?」
「スーツケースに入るかな?」
小さいスーツケースは、無意識に「持ち帰れる基準」を整えてくれます。
なんとなく買ってしまいがちな「配る用のお土産」も、スーツケースが小さいと、入るかどうかを考えたときに「入らないな」と思うことが多いのです。そのおかげで、今回はほとんど買いませんでした。
必要なものだけを選ぶ視点が身につき、結果として「荷物も気持ちも軽くなる」のです。

荷物が増えたときのために、IKEAの折りたたみバッグを常備
帰りの荷物が増えてしまった場合に備えて、IKEAの「KNALLA(クナラ)」を忍ばせていますが、じつはまだ出番なし。
買うものを厳選しているからこそ、これも「安心材料」として持っているだけです。
50代になると、「旅先ではなるべく身軽でいたい」という気持ちが以前より強くなります。荷物が少ないと移動がラク、ホテルでの整理がラク、帰宅後の片付けもラク。
今回、機内持ち込みだけで行ったタイ旅行は、まさに“自由で軽やかな旅”でした。
次の旅も、きっと同じスタイルで。荷物がコンパクトだと、心までコンパクト&クリアになりますよ。