【新基準原付=“ショボい”は本当?】原付免許で乗れるホンダ「ディオ&カブ 110ライト」に乗ってわかった“50ccとの決定的な違い”

【新基準原付=“ショボい”は本当?】原付免許で乗れるホンダ「ディオ&カブ 110ライト」に乗ってわかった“50ccとの決定的な違い”
環境規制の波を受け、ついに存亡の危機を迎えた50ccの原付一種。その救済措置として誕生したのが、排気量125cc以下・最高出力4kW以下に制限された「新基準原付」だ。「125ccのパワーを落としただけの劣化版でしょ?」と思うかもしれない。そこで今回、ホンダが先陣を切って投入した最新モデルに一気乗りしてガチ検証! いい意味で予想を裏切る“新基準の走り”と実力を徹底レポートする。
新基準モデルの先陣を切ったホンダの最新モデルに試乗してみた!

環境への対応を主な理由として原付一種が存亡の危機に直面しつつ、カテゴリー消滅や原付二種との統合など、さまざまな憶測が飛び交った。その結果、対策として出されたのが排気量125cc以下、出力は4kW以下にするというもの。
つまり原付二種モデルのデチューン版ということになる。これだけ聞くとかなり見劣りする感じで、実際期待外れ的な声がある。小型自動二輪免許を取ったほうが早いという意見もあるが、原付免許の気軽さは捨てがたい。
乗ってみた結論から言うと「まったくショボくない」。50ccと同等という思い込みがあっさりと裏切られ、ベースの110ccモデルに寄せた性能だ。つまり110ccの高回転域の性能をカットして下は残した感じで、制限速度の時速30kmまでの力強さは50ccの比ではない。
原付免許の手軽さも含め、日常の足としておすすめ。ディオライトはスポーティな外観と相まって、通勤快速などに最適。カブライトはタフさアップでビジネスに使ってもいいし、外観は今までのカブなので個性的なバイクとしても相棒的に可愛がってあげられる。
ホンダが先陣を切ったが、排ガス対策はどのメーカーも苦慮。他メーカーも追従して、新たなジャンルができあがるだろう。
新基準原付の気になるところ
Check1 原付免許で乗れる?運転できる! 原付免許で運転できる原付一種に新たに加わった区分基準が「新基準原付」。総排気量は50cc超~125cc以下、最高出力は4.0kW以下に抑えられている。
Check2 免許の手続きは必要?原付免許保持者であれば、新たな免許の手続きは必要なし。
Check3 最高速度は?二人乗りはOK?原付一種と同じく最高速度は30km/h、一人乗り限定となる。なお最大積載量は30kg。交通ルールは原付一種と同じだ。
Check4 気になる維持費は?今回取り上げた「Honda Liteシリーズ」は、軽自動車税(年間2,000円)も自賠責保険(12カ月6,910円)も原付一種と同じ金額。つまり、税金や保険料は従来の50ccと同程度だ。
【ディオ110 ライト】通学&通勤快速でも不足はなし!

ホンダ
ディオ110 ライト
¥239,800
【●全長×全幅×全高=1,870×685×1,100mm ●シート高=745mm ●車両重量=95kg ●総排気量=109cc ●エンジン種類=空冷4ストロークOHC単気筒 ●最高出力=3.7kW(5.0PS)/5,250rpm ●最大トルク=7.6N・m(0.77kgf・m)/4,000rpm ●燃料消費率(WMTCモード値)=56.6km/L(クラス1・1名乗車時)】
問い合わせ:Hondaお客様相談センター TEL:0120-086819
業界初、ホンダが新基準対応モデルとして投入したのがディオ 110ライト。従来の110ccモデルをベースにして、高い実用性やスタイルはそのままに、出力を5PSに抑えて対応している。110ccモデルより安い価格にも注目だ。
扱いやすい新基準エンジン

軽快な走りと環境性能に優れた空冷の110ccエンジン、eSPを搭載。低速からのトルクに優れ、アイドリングストップも付く。
大容量のシート下収納

スクーターの魅力といえばやはりメットインだ。17Lもの大容量で、買い物などの荷物も余裕で積むことができるのはうれしい。
ディスクブレーキの安心感

スポーティな14インチホイールはコーナリング性能の向上にも貢献。後輪ブレーキをかけると前輪にも制動力を配分して安定性を確保する。
日常の足として使い勝手をアシスト

スクーターでは実用性が重要なポイント。大サイズの蓋付きドリンクホルダーや袋が掛けられるコンビニフックも用意されている。
若干高めとなるシートの位置

50ccからの乗り換えユーザーを想定しているからか、110ccモデルよりも座面を低くしている。身長165cmでもつま先はしっかりと着くから問題はない。
スポーティスクーター「ディオ」とは?

1988年に初代が誕生して以来、実用性とスポーティなデザイン、そしてリーズナブルな価格設定で若者を中心にして人気を博してきた。また派生モデルが多いのも特徴で、エアロスタイルのスポーティモデルも存在した。
【スーパーカブ110 ライト】女性の足としてもおすすめ度アップ

ホンダ
スーパーカブ110 ライト
¥341,000
【●全長×全幅×全高=1,860×705×1,040mm ●シート高=738mm ●車両重量=101kg ●総排気量=109cc ●エンジン種類=空冷4ストロークOHC単気筒 ●最高出力=3.5kW(4.8PS)/6,000rpm ●最大トルク=6.9N・m(0.70kgf・m)/3,750rpm ●燃料消費率(WMTCモード値)=67.5km/L(クラス1・1名乗車時)】
問い合わせ:Hondaお客様相談センター TEL:0120-086819
衝撃的ですらあった50ccモデルの生産中止。早々と新基準対応のライトが登場してひと安心だ。ベースとなるのは従来からの110ccモデルで、出力は4.8PSに抑えられている。また派生モデルであるクロスカブ、カブプロも同様に新基準対応モデルが登場した。
力強さと扱いやすさが向上

意外かもしれないが、カブが新基準になった大きなメリットは出力の向上にある。つまり50ccよりも力強く、余裕のある走りが楽しめるのだ。
クラッチ操作なしで変速可能

シフトはカブ系エンジンならではのロータリーミッション。シーソー型のシフトはつま先とかかとで自在に変速できて扱いやすい。
ディスクブレーキの恩恵は大

キャストホイールとディスクブレーキ(前輪)を継承。ABS付きなので、急ブレーキ時の安定性が向上し、雨天時などで安心感あり。
シンプルで道具感のある荷台

あくまでも原付一種なので一人乗り。ガッチリとした作りのキャリアが装着されている。見た目からもカブらしさを演出する。
乗降性よし!

カブの本領発揮 車体自体は50ccモデルに準じるので、足つきは抜群。この点は疲労感の低減にもつながる。また女性でもスカートを気にせずに乗り降りできる。
世界で最も売れているバイク「スーパーカブ」とは?

自転車用エンジンを装着したのがカブの始まりで、現在のような形状になったのは1958年のこと。以来コンセプトは不変だ。タフゆえ、新聞や郵便配達専用モデルなども存在。2017年に世界No.1の生産台数1億台を突破して記録を更新し続けている。
取材・撮影・文/近藤暁史 写真提供/Honda
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