それでも軽自動車の2倍のパワーがあるのね 走りがシビれる国内メーカー「ミドルクラス・スーパースポーツ」3選
最大出力120psを超えるミドルクラススーパースポーツ3選
近年の二輪車市場において、ミドルクラスのスーパースポーツカテゴリーは大きな変革期を迎えています。
とくに最高出力が120psを超えるモデルは、リッタークラスに迫る動力性能と、軽量な車体による軽快なハンドリングを両立している点が特徴です。
【画像】超カッコいい! 120馬力超えの国産「ミドル・スーパースポーツ」を写真で見る(43枚)
今回は、現在新車で購入可能なモデルの中から、最高出力120psをマークする3台のスーパースポーツを紹介します。
●ヤマハ「YZF-R9」
まず紹介するのは、ヤマハ「YZF-R9」です。

ヤマハ「YZF-R9」
2026年の発売が予定されているこのモデルは、ヤマハの「Rシリーズ」における新世代のスーパースポーツとして位置づけられています。
既存の「YZF-R7」と「YZF-R1」の間を埋める存在であり、サーキット走行だけでなく公道での扱いやすさも考慮された「Accessible(扱いやすい)」なキャラクターがコンセプトです。
外観は、RシリーズのDNAを継承しつつ、エアロダイナミクスを追求した新デザインが採用されています。
フロントフェイスにはM字ダクトと2眼のポジションランプが配置され、ウイングレットの実装により、直進安定性とコーナリング時の接地感向上が図られています。
そして搭載されるエンジンは、888ccの水冷4ストロークDOHC直列3気筒「CP3」エンジンです。
このエンジンは、最高出力は120psを1万回転で発生し、最大トルクは93Nmを7000回転で発揮。3気筒エンジン特有のトルクフルな特性と、高回転域での伸び感が特徴です。
また、電子制御面では、6軸IMU(慣性計測装置)を搭載し、トラクションコントロールやスライドコントロール、リフトコントロールなどが統合制御されています。
なお価格は、スタンダードモデルが149万6000円、設立70周年を記念した特別仕様車「70th Anniversary Edition」が159万5000円に設定されています。
続いて600ccクラスのホンダと「プラスα」のカワサキの2台
●ホンダ「CBR600RR」
次に紹介するのは、ホンダ「CBR600RR」です。

ホンダ「CBR600RR」
このモデルは、プロダクションレースのベースモデルとしてのポテンシャルを持つ、生粋のスーパースポーツです。
外観にはMotoGPマシン「RC213V」で培われた空力技術が採用されており、フロントカウルには効果的にダウンフォースを発生させるウイングレットが装備されています。
また、リア周りのセンターアップマフラーを採用したデザインは、CBR600RRのアイデンティティとして継承されています。
エンジンは、599ccの水冷4ストロークDOHC直列4気筒を搭載しています。
このエンジンは、カムシャフトやクランクシャフトの素材変更、吸排気効率の向上などにより、最高出力は121psを1万4250回転という高回転域で発生させます。
最大トルクは63Nmを1万1500回転でマークし、高回転まで鋭く吹け上がる出力特性を持っています。
そして機能面では、ボッシュ製6軸IMUを用いた車体姿勢推定システムを搭載しています。
これにより、ABSやトルクコントロール(HSTC)が緻密に制御され、サーキットなどの限界走行時においてもライダーの操作をサポートします。
なお、価格は157万3000円です。
● カワサキ「ニンジャ ZX-6R」
最後に紹介するのは、カワサキ「ニンジャ ZX-6R」です。

カワサキ「ニンジャ ZX-6R」
このモデルは、600ccクラスの車体に636ccのエンジンを搭載するという、カワサキ独自のパッケージングが特徴のモデルです。
この「プラス37cc」の余裕が、サーキットでのパフォーマンスとストリートでの扱いやすさの両立に寄与しています。
外観デザインには、「ニンジャ ZX-10R」の流れを汲むレイヤー構造のフロントカウルを採用。プロジェクターとリフレクターを組み合わせたヘッドライトや、空力性能を考慮したインレット形状が、アグレッシブな印象を与えます。
そして、搭載されるエンジンは、636ccの水冷4ストロークDOHC並列4気筒です。
このエンジンの最高出力は122psを1万3000回転で発生し、走行風を取り入れるラムエア加圧時には128psに達します。
そして最大トルクは69Nmを1万1000回転で発揮し、低中回転域でのトルク特性も考慮されたセッティングとなっています。
また足回りには、ショーワ製のSFF-BP(セパレートファンクションフロントフォーク・ビッグピストン)が採用され、サーキットからワインディングまで幅広いシーンに対応します。
電子制御としては、トラクションコントロール(KTRC)やパワーモード、それらを統合したインテグレーテッドライディングモードが搭載されています。
なお、価格は159万5000円です。
※ ※ ※
今回取り上げたモデルは、各メーカーが独自のアプローチでミドルクラスの新たな可能性を提示したものです。
かつては画一的だったエンジン形式や排気量が多様化したことで、ライダーが自身の用途に合わせて最適な一台を選べるようになった点は、市場における大きな進化といえます。
これらのモデルが次世代のスポーツバイクシーンにどのような影響を与えていくのか、今後の動向にも注目が集まりそうです。