新型インサイトの価格は550万円! 補助金込みの実質価格や発売日、航続距離を解説
- 新型インサイトが中国製の電気自動車として復活
- 新型インサイトの価格はいくら? 補助金適用後の実質価格もチェック
- 新型インサイトの価格は550万円、グレードは1種類のみ
- 国の補助金を引いた実質価格は約420万円
- 自治体の補助金で実質価格はさらに安くなり、東京都の場合は約380万円
- ボディスタイル・ボディサイズ
- 5ドアハッチバック、全長はステップワゴン並みの大柄なボディ
- 視界は良好で、車幅やボディの先端位置も把握しやすい
- 内装・装備・居住性|上級グレード並みの充実した仕様
- デジタルメーターと12.8インチディスプレーを標準装備
- ホンダセンシング・マルチビューカメラなど安全装備も充実
- 外装色と内装色の展開
- 後席の居住性は快適、4名乗車にも対応
- 荷室は背の高い荷物がやや苦手だが、面積は十分
- 航続距離は535km|リーフ・bZ4Xとの比較
- 基本スペック:68.8kWhで535kmの航続性能
- 新型インサイトとライバル車との比較
- 発売日はいつ? 予約開始時期と販売台数
- 発売日は2026年4月16日、予約は3月から開始
- 国内販売は「3000台限定」
- なぜインサイトは電気自動車として復活した? ホンダの電動化戦略と新型インサイトの位置づけ
- ホンダは電動化戦略は見直し中
- 日本向け電気自動車の投入は続ける理由
- まとめ|補助金活用で実質約380万円、ライバル車との比較も忘れずに
ホンダが2026年4月16日に発売する、電気自動車の新型インサイト。購入にあたって一番気になるのは、新型インサイトの価格や、補助金を含めた実質的な負担額ではないでしょうか。 この記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、購入検討に欠かせない情報を分かりやすく解説します。 550万円という本体価格や補助金適用後の実質価格をはじめ、気になる航続距離やライバル車との比較、内装・装備、さらにはホンダの電気自動車戦略における立ち位置までまとめています。

ホンダ インサイト 外観
新型インサイトが中国製の電気自動車として復活
日本で発売される新型インサイトは、中国で売られている広汽ホンダ「e:NP2」、東風ホンダ「e:NS2」と基本的に同じクルマです。
したがって日本で販売される新型インサイトも中国製の輸入車です。

3代目インサイト, 2代目インサイト

3代目インサイト, 2代目インサイト
インサイトは、以前はハイブリッドの車名でしたが、2022年に3代目の国内販売を終えてから設定されていませんでした。それが電気自動車になって復活します。
新型インサイトの価格はいくら? 補助金適用後の実質価格もチェック

新型インサイトのフロントビュー
新型インサイトの価格は550万円、グレードは1種類のみ
ホンダは2026年4月16日(木)、電気自動車の新型インサイトを正式に発売します。
新型インサイトのグレードは1種類のみで、価格は550万円です。
トヨタ bZ4X Z 2WD(550万円)と同額です。
国の補助金を引いた実質価格は約420万円
2026年4月以降に国から交付される補助金額は、2026年3月中旬時点で明らかにされていませんが、2025年度の実績を考えると130万円前後でしょう。
そうなると、補助金を差し引いた実質価格は420万円くらいです。ホンダ シビック e:HEV LXと同程度の出費で購入できます。
自治体の補助金で実質価格はさらに安くなり、東京都の場合は約380万円
自治体によっては、国とは別に補助金を交付するため、実質価格はさらに安くなります。例えば東京都の場合、ホンダの電気自動車に対して、2025年度には40万円を交付しています。これも含めると、実質価格は約380万円です。
この価格はハイブリッド車のトヨタ プリウス Z 2WD(387万500円)とほぼ同額になります。
今までの電気自動車の流れを考えると妥当な価格ですが、商品力を高めて値下げを行ったbZ4Xに比べると買い得度では少々不利になります。
ボディスタイル・ボディサイズ
5ドアハッチバック、全長はステップワゴン並みの大柄なボディ

新型インサイトのサイドビュー
新型インサイトのボディスタイルは5ドアハッチバックですが、サイズは大きいです。
全長は約4800mm、全幅は約1840mm、全高は約1570mmとされ、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2735mmです。全長はホンダ ステップワゴンと同等で、全幅はホンダ オデッセイに相当します。
同じ電気自動車の日産 リーフやbZ4Xに比べても大きいです。

ホンダ ステップワゴンのサイドビュー, ホンダ オデッセイのフロントビュー

ホンダ ステップワゴンのサイドビュー, ホンダ オデッセイのフロントビュー
視界は良好で、車幅やボディの先端位置も把握しやすい

新型インサイトのインパネ
その代わり、運転席に座るとボンネットが見えて左右のフェンダーも盛り上がるため、車幅が特に分かりやすくなっています。ボディの先端位置も容易に把握できます。
ボディスタイルが水平基調なので、後方視界も比較的良いです。
内装・装備・居住性|上級グレード並みの充実した仕様

新型インサイトのインパネ
デジタルメーターと12.8インチディスプレーを標準装備
メーターはデジタル表示です。インパネの中央には、Apple CarPlay(アップル・カープレイ)なども使える12.8インチのディスプレーオーディオが装着されています。

新型インサイトのメーター, 新型インサイトのディスプレーオーディオ

新型インサイトのメーター, 新型インサイトのディスプレーオーディオ
インパネなど内装の質は特に高くありませんが、実際に乗り込んでみると不満は感じません。
電気自動車らしい装備として、電力消費量を抑える工夫も見られます。
例えば、インパネの下側のパネルなどが暖かくなり、床暖房のような効果を得ています。エアコンを使用するよりも消費電力を抑えられ、下半身を優しく温めてくれます。冬場の航続距離低下を防ぎつつ、温かさを得られる工夫です。
ホンダセンシング・マルチビューカメラなど安全装備も充実

新型インサイトの前席,新型インサイトの前席電動調節機能

新型インサイトの前席,新型インサイトの前席電動調節機能
装備は、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能を作動できる「ホンダセンシング」、通信機能を備えた「ホンダコネクト」、ドライバーの死角を補う「マルチビューカメラシステム」、前席の電動調節機能、リアゲートの電動開閉機能などを標準装着しています。
一般的にいえば、上級グレードに匹敵する充実した内容です。具体的な主な標準装備をカテゴリー別に整理すると、以下の通りです。
外装色と内装色の展開
外装色は5色展開、内装色は1色のみです。
後席の居住性は快適、4名乗車にも対応

新型インサイトの後席
後席の居住性も快適です。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の頭上には握りコブシ1つ弱、膝先には2つ半の余裕があります。
もう少し大腿部をしっかりと支えてほしいですが、4名乗車は十分に可能です。
床下のバッテリーの影響で少し膝が持ち上がりますが、窮屈さはなく、快適に過ごせるレベルに仕上がっています。

ホンダ シビックの後席, ホンダ ヴェゼルの後席

ホンダ シビックの後席, ホンダ ヴェゼルの後席
荷室は背の高い荷物がやや苦手だが、面積は十分
荷室はリアゲートを寝かせたので、背の高い荷物は積みにくいですが、全長は約4800mmもあるため、日本車の中で荷室面積は広い部類に入ります。
リアゲートの開閉は電動式で、荷物の積み降ろしもしやすいです。

新型インサイトの荷室
航続距離は535km|リーフ・bZ4Xとの比較
基本スペック:68.8kWhで535kmの航続性能
新型インサイトの駆動用リチウムイオン電池は、総電力量が68.8kWhです。1回の充電で、WLTCモードにより535kmを走行できます。
535kmはエアコンなどを作動させていない状態での計測数値になります。
したがって夏あるいは冬にエアコンや暖房を作動させると、一回の充電で走れる距離が短くなる場合があります。
新型インサイトとライバル車との比較
日産 リーフとの比較

日産 リーフのフロントビュー
この航続可能距離を既存の電気自動車に当てはめると、リーフであれば、55kWhのリチウムイオン電池を搭載して469kmを走行できるB5 G(564万8500円)と、78kWhで685kmを走行できるB7 G(599万9400円)の中間です。
トヨタ bZ4Xとの比較

トヨタ bZ4Xのフロントビュー
bZ4Xは、75kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載した売れ筋グレードのZ(550万円/2WD)を、新型インサイトと同額で設定しています。
そしてbZ4X Zは1回の充電で746kmを走行できるため、新型インサイトの535kmに比べると211km長く走れます。比率に換算すると、bZ4X Zの航続可能距離は新型インサイトの1.4倍です。
3車種の比較まとめ
以上のようにインサイトは上質な電気自動車ですが、bZ4Xやリーフに比べると大柄なボディを採用しているぶん、価格設定も高めです。
発売日はいつ? 予約開始時期と販売台数
発売日は2026年4月16日、予約は3月から開始
新型インサイトの正式な発売日は2026年4月16日ですが、販売店では3月19日から価格を明らかにして予約受注を行っています。
国内販売は「3000台限定」
日本国内における販売台数は、3000台に限定されています。
販売店では「限定3000台といっても、購入希望のお客様は多くありません。落ち着いて購入できると思います」と述べています。そして「試乗車が販売店に配車されるのは、発売日の4月16日以降で、5月に入るかもしれません」とのことです。
慌てずにリーフやbZ4Xと乗り比べて、購入の判断をするのが良いでしょう。
なぜインサイトは電気自動車として復活した? ホンダの電動化戦略と新型インサイトの位置づけ
ホンダは電動化戦略は見直し中
ホンダは2040年までに、ハイブリッドを含めてエンジンを撤廃して、電気自動車と燃料電池車のみにする目標を掲げていました。しかしその後に電気自動車を取り巻く環境が変化して、電動化戦略を見直しています。
2026年3月には、北米で生産予定だった電気自動車のHonda 0 SUV(ホンダ・ゼロ・SUV)、Honda 0 Saloon(ホンダ・ゼロ・サルーン)、Acura RSX(アキュラ・RSX)の開発中止などを決定しました。

Honda 0 SUV, Honda 0 Saloon, Acura RSX

Honda 0 SUV, Honda 0 Saloon, Acura RSX

Honda 0 SUV, Honda 0 Saloon, Acura RSX
この影響により、ホンダは電気自動車関連で、最大2兆5000億円の損失を被りそうです。これも大々的に報道されました。
日本向け電気自動車の投入は続ける理由
それでも電気自動車は環境性能の優れた移動手段なので、開発は続けます。

Honda 0 α
前出のゼロシリーズでも、アジアや日本向けの比較的コンパクトなHonda 0 α(ホンダ・ゼロ・アルファ)はやめません。
このあたりはホンダの説明が足りず、騒ぎを大きくしています。今後もホンダは電気自動車の開発を進めるので、新型車の登場に期待しましょう。
まとめ|補助金活用で実質約380万円、ライバル車との比較も忘れずに

新型インサイトのフロントビュー
ホンダの電気自動車戦略が転換点を迎えるなかで登場した新型インサイト。補助金を活用すれば実質420万円前後、東京都なら約380万円で購入できる可能性があります。ほかの地域も、自治体による補助金の交付も受けられる場合があります。この実質価格に魅力を感じるなら、有力な選択肢になるでしょう。
ただし、航続距離や取り回しの面ではライバルに譲る部分も少なくありません。3000台限定という数字に惑わされて焦る必要はありません。
まずは販売店で実車に触れ、ライバルのbZ4Xやリーフと比較試乗したうえで、自分の生活にこの「550万円(実質420万円以下)」の価値が本当に見合うのか、冷静に見極めることをおすすめします。
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:渡辺 陽一郎 画像提供:本田技研工業】
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