40代、2世帯同居で「食器棚」をなくして5年。手放したメリットと、少し困った“リアルな本音”
どこの家庭にもある「食器棚」。あって当たり前と思い込んでいませんか? 「引っ越しを機に思いきって手放しました」と語るのは、夫と娘2人、さらに実母・祖母との2世帯同居をしている整理収納アドバイザー・森川とろろさん(ESSEベストフレンズ101)。ここでは、食器棚を手放してわかった家事のメリットと、「ここが誤算だった…」というリアルな本音を紹介します。

洗いカゴからすぐ!クローゼットに食器収納で片づけ動線がラクに
【Before→After写真】引越し前と後のキッチン。広さが半分以下になり、食器棚を置く場所がなくなりました
「食器棚」を手放して、掃除も動線もスムーズになった

【Before→After】引越し前と後のキッチン。広さが半分以下になり、食器棚を置く場所がなくなりました
引っ越しのきっかけは、母・祖母との急遽決まった同居でした。2世帯いるうち、私たち家族4人のスペースは寝室1部屋+リビングのみで、キッチンは幅40cmのシンクだけという激狭ぶり! 大きな食器棚なんて絶対に置けないと頭を抱えました。そこで思いきって、食器棚を手放す決断をしました。
代わりに目をつけたのが、シンク横に備えつけてあったクローゼット。ここを新しい食器棚代わりにしてみました。すると、これが大正解! 鎮座していた大型家具が消え、空間が広々して見えるように。障害物も減って料理中の動線もスムーズになり、家具裏のホコリ掃除までなくなるという、最高のおまけまでついてきました。
一軍の皿を厳選したら、家事効率がアップ

家族4人の食器はこれがすべて。真ん中は扉タイプなのでガラス類を収納
クローゼットがあるとはいえ、収納スペースは以前と比べて激狭。いちばん困ったのは、大量の食器をどこに入れるかでした。
そこで実験的に、手もちの1段カラーボックス3つに収納。当然すべては入らないので、「本当に使いたい一軍だけ残そう」と総点検しました。なんとなく残していた独身時代のマグカップなどを手放し、大好きな北欧食器だけに厳選しました。
すると、小さなボックス内にゆとりが誕生。さらに、棚の位置はものを取り出しやすい胸の高さにしたので、ひと目で見渡せてワンアクションでしまえるようになりました。収納スペースは減ったのに、毎日のごはんの準備がラクになったのです。
炊飯器は「使うときだけ出す」。予想外のメリットと正直なデメリット

クローゼット中段に収納している調理家電たち。IHコンロは立てて収納しています
食器棚を手放していちばんの「誤算」だったのが、炊飯器やホットクックなど調理家電の定位置です。
以前は食器棚のフラップ扉の中に収納していましたが、今のわが家は激狭キッチン。試しにリビング側に調理家電を並べてみたら、「早くつくらなきゃ」という料理のプレッシャーを感じて、まったくくつろげない空間に…。
●使わない調理家電はクローゼット中段に置いた
そこでクローゼット中段を定位置にして、使うときだけキッチンに出すことにしました。毎回サッとふいてしまうため、油汚れがたまらないうれしいメリットもありました!
ただ、唯一の惜しいポイントが「収納内にコンセントがない」こと。コンセントがあれば置いたまま使えるのに、と少し悔やまれます。さらに欲を言えば、手前に引き出せるスライド棚なら、炊飯器からの水蒸気も逃がせて家具が傷む心配もありません。これから収納をつくる方は、ぜひ「コンセント+スライド棚」をご検討ください。
手放して5年、総合的には問題なし
じつは食器棚を手放して5年がたちます。「もし必要になったら、また買えばいっか!」と軽く考えてのスタートでしたが、今のところ全然問題ありません。多少の誤算はあるものの、「食器棚は必須」という思い込みを手放せたのがいちばんの収穫でした。
これも実験だとおもしろがりながら、毎日がラクになる“わが家の最適解”を見つけてみたいと思います。